1. 干しあんずの栄養とカロリー

文部科学省の資料(※1)によると、干しあんずの100gあたりのカロリーは296kcalとなっている。栄養素としては、βーカロテン、カリウム、食物繊維などを豊富に含んでいる。それぞれどのような働きがあるのか紹介していこう。
βーカロテン
厚生労働省の資料(※2)によると、βーカロテンは水には溶けにくく油には溶けるという性質をもっていて、動物や人の体内ではビタミンAに変換される。
カリウム
厚生労働省の資料(※3)によると、カリウムは人体に必要とされているミネラルの一種であり、浸透圧の調整をしている。神経の興奮性や筋肉の収縮に関わっていて、体液のpHバランスを保つ役割も担っている。また、ナトリウムの排出を促す作用があるため、塩分の過剰摂取を調節する働きもしている。
食物繊維
厚生労働省の資料(※4)によると、食物繊維は食べ物の中に含まれていて、人がもっている消化酵素では消化することができない物質である。種類は多岐にわたるが、大きく分けると水に溶けない不溶性食物繊維と、対照的に水に溶ける水溶性食物繊維に分類される。
2. 干しあんずの美味しい食べ方とは?

干しあんずの美味しい食べ方を紹介していくので、ぜひ活かしてもらいたい。
干しあんずの甘煮
干しあんずを甘く煮た人気の副菜レシピである。最初に干しあんずをサッと洗ってから、鍋にあんず、水、砂糖、レモン汁を入れて、5分程度煮たら完成となる。煮るため、干しあんずの中でも少し安く購入できるソフトタイプのあんずでも、問題なく美味しく食べることができる。そのまま食べるほか、プレーンヨーグルトに加えるとさらに美味しく食べられるのでおすすめしたい。
干しあんずのジャム
干しあんずのジャムは「干す」という工程が加わっている分、生あんずのジャムとはまた違った成熟した味わいを楽しむことができる。トーストやスコーンにのせたり、プレーンヨーグルトに加えたりするとよい。甘い物好きの人はバニラアイスと一緒でも美味しくいただけるだろう。また、干しあんずのジャムに羊羹の生地を合わせて作る、あんず羊羹もおすすめである。
あんずティー
干しあんずをそのまま紅茶に入れても十分に美味しい。さらに、上記の干しあんずのジャムを紅茶に溶かすと、あんずティーができあがる。甘い紅茶と、あんずの豊かな香りを楽しんでもらいたい。
干しあんずヨーグルト
干しあんずをそのままヨーグルトに加えるのもいい。さらに上記に記したとおり、干しあんずの甘煮やジャムをヨーグルトに加えるのもおすすめである。
また、干しあんずのヨーグルト漬けも紹介したい。これは干しあんずをヨーグルトに一晩漬けておくものだ。あんずが柔らかくなることでヨーグルトとの絡みもよくなり、とても美味しく仕上がる。翌日の朝食の準備にいかがだろうか。
また、干しあんずのヨーグルト漬けも紹介したい。これは干しあんずをヨーグルトに一晩漬けておくものだ。あんずが柔らかくなることでヨーグルトとの絡みもよくなり、とても美味しく仕上がる。翌日の朝食の準備にいかがだろうか。
干しあんずのサラダ
野菜類をドレッシングで和えたあとに、スライスした干しあんずを加える。食感と甘みがサラダのよいアクセントになるだろう。とくに決まりはないが、干しあんずとの相性がよいのが洋風のサラダだ。また、かぼちゃサラダのレーズンの代用として使用するのもおすすめである。またフルーツサラダに入れても、なじみがよく美味しく仕上がるだろう。
干しあんずのケーキ
干しあんずは細かく刻んでおく。ケーキの生地を混ぜ合わせる際にあんずを加えることで、甘さがプラスされて、ワンランク上のケーキを作ることができるだろう。また、タルトやカップケーキなどに刻むことなく干しあんずをまるごと入れて、存在感を出したケーキもおすすめしたい。あんず好きにはたまらない美味しさのケーキといえるだろう。
3. 使い道いろいろ!干しあんずジャムの作り方

材料は、干しあんず、グラニュー糖、レモン汁だ。家にあるもので作れるので思い立ったときにすぐできるだろう。
作り方
干しあんずはサッと洗ってから、水でふやかしておく。鍋に干しあんずの戻し汁とグラニュー糖を入れて、アクを取り除きながら煮詰めていく。干しあんずを加えて、アクを取り除きながら煮崩れるまで煮ていく。仕上げにレモン汁を加えて、沸騰してきたところで火を止める。瓶に詰めてフタをして、冷ましたら完成となる。ジャムは冷ますことでさらにとろみがつくので、少しゆるめの状態くらいで火から下ろすとよいだろう。あんずが全体的に煮崩れていたら問題なく完成といえる。
結論
本記事では、干しあんずの栄養や美味しい食べ方を紹介してきた。少しでも干しあんずに興味をもってもらえたら幸いである。さまざまな食べ方を詳しく紹介してきたので、ぜひそのなかから好みの食べ方を見つけて実践してみてもらいたい。
(参考文献)
※1出典:文部科学省「食品成分データベース」
※2出典:厚生労働省「e-ヘルスネット」カロテノイド
※3出典:厚生労働省「e-ヘルスネット」カリウム
※4出典:厚生労働省「e-ヘルスネット」食物繊維
この記事もCheck!