1. ホンビノス貝の酒蒸しの基本の作り方

最初にホンビノス貝の特徴を紹介しよう。
ホンビノス貝の特徴
ホンビノス貝とは、1年を通して獲れる貝だ。一度に獲れる量が多く、ハマグリと比べると手ごろな価格で販売されている。とくに産卵前の身入りがよくなる春と秋が美味しいという。またハマグリは左右対称に近い形だが、ホンビノス貝は蝶番あたりが少しへこんでおり、左右非対称だ。さらにホンビノス貝は風味が濃くて肉厚で食べごたえありだが、ハマグリのようなぬめりはない。
ホンビノス貝に下処理は必要?
ホンビノス貝は砂抜きする必要はなく、そのまま使って大丈夫だ。ただし塩気が多いため、調理するときは汁物であれば水を多めにして、塩味を和らげるとよい。塩分を含む調味料を加えるときは味見しながら行うこと。調理の前に塩抜きする下処理方法があるので、紹介しておこう。
ホンビノス貝の塩抜き
口が開いているホンビノス貝や、腐敗臭のするものは取り除く。表面の溝に砂がはさまっているホンビノス貝は、米を研ぐように水でガラガラとすすげばよい。バットかボウルに貝を並べて、ひたる程度の水を入れて2時間ほどおく。あさりのように水管を外に出さないため、塩抜きできているかがわかりにくいが、2時間したら水から引き上げてよい。塩抜きしても完全に塩が抜けないことがあるので、料理に使うときは味をみながら調理しよう。
ホンビノス貝の酒蒸しの作り方
ホンビノス貝の酒蒸しの基本の作り方を紹介しよう。しょうがの皮をむいて千切りにする。鍋にホンビノス貝と日本酒、しょうゆ、みりんを入れ、ふたをして中火にかける。ひと煮立ちしてホンビノス貝の口が開いたら、中火で1分ほど加熱して火から下ろす。器に盛り付け、小ねぎを散らせば完成だ。
レンジで作るホンビノス貝の酒蒸し
ホンビノス貝の酒蒸しは、レンジでも簡単に調理できる。ここでは、えのきとワカメを使ったホンビノス貝の酒蒸しを紹介しよう。えのきは食べやすく手でさく。耐熱容器にわかめをしいてホンビノス貝をのせ、えのきを散らす。日本酒をふりかけてラップをして、500Wのレンジで10分ほど加熱する。あとは器に盛り付ければ酒蒸しの完成だ。美味しくするコツだが、ホンビノス貝は個体により塩気が異なるため、味見をしてから塩を加えること。塩気の多いものは加えなくてもよい。
2. ホンビノス貝の酒蒸しの人気アレンジ

ホンビノス貝の人気の味付けアレンジを紹介しよう。
ホンビノス貝のバター焼き
酒蒸しで食べると美味しいホンビノス貝だが、バターで炒めて洋風に仕上げるのもおすすめだ。まずニンニクを薄切りにする。フライパンを中火で熱し、バターを入れて溶かし、ニンニクを加えて炒める。ニンニクの香りが立ったら、ホンビノス貝と日本酒、しょうゆ、砂糖、黒こしょうを加える。ふたをしてホンビノス貝の口が開くまで、3分ほど加熱して火から下ろす。最後に器に盛り付け、小ねぎを散らせば完成だ。バターとニンニクの香りが食欲をそそり、箸が止まらない美味しさだ。
ホンビノス貝のスープ
次にピリ辛味があとをひく美味しさのスープを紹介しよう。長ねぎは約1cm幅の斜め切りにする。鍋に水・コチュジャン・ごま油・オイスターソース・鶏がらスープの素を入れて中火にかける。ひと煮立ちしたらホンビノス貝と長ねぎを加える。中火で貝の口が開き、火が通るまで3分ほど煮て火から下ろす。最後に器に盛り付け、小ねぎを散らせば完成だ。身が大ぶりなので食べごたえがあり、ごはんはもちろん、酒のつまみにぴったりだ。
3. ホンビノス貝の酒蒸しがしょっぱい!開かない!

ホンビノス貝を酒蒸しにしようとしても、なかなか開かないという声がある。では開かないとき、どう対処すればいいのだろう。また酒蒸しを作ってみたものの、できあがりを食べるとしょっぱいというケースもあるようだ。ここではホンビノス貝の酒蒸しの失敗のケースや失敗する原因、失敗しないコツを紹介しよう。
ホンビノス貝が開かない原因
ホンビノス貝はハマグリやあさりと比べると厚みがあるため、酒蒸しにしようとしてもなかなか開かないことがある。長時間加熱すれば、ちゃんと開くので気長に待とう。
ホンビノス貝の酒蒸しがしょっぱい原因と失敗しないコツ
先述したようにホンビノス貝は砂抜きする必要はないが、塩気が多い貝だ。しょっぱい原因は塩気が多いからである。調理するポイントは、塩分を含む調味料を加えるときは味見すること。あるいは調理の前に紹介した方法で塩抜きしておくとよい。
結論
見ためがハマグリに似ているホンビノス貝の特徴や塩抜き方法、基本の作り方、鍋やレンジで酒蒸しにする方法を紹介した。これまでホンビノス貝を知らなかったという人もいるだろう。ハマグリより手ごろな価格で購入できるので、見かけたら購入してみてはいかがだろうか。
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