1. 韓国のチャジャン麺とは?味はまずいって本当?

チャジャン麺とは、韓国風のジャージャー麺のこと。麺の上にチュンジャンと呼ばれる黒味噌で味付けをした具材がのっているもので、これをとにかくよく混ぜて食べる。モッパン動画や韓流ドラマでしばしば食べられているのをきっかけに、日本でも若者の間でちょっとしたブームになったメニューだ。そもそもは、中国のジャージャー麺がルーツで、それが韓国に渡り、ローカルフードとして確立されたといわれている。使われている麺は、もともとは手打ち麺だったと想像されるが、現在はインスタント麺や中華生麺が主流である。
ブラックデーとチャジャン麺
韓国には、バレンタインデーやホワイトデー以外の月にも何かしらのイベントデーが存在する。そんなひとつがブラックデー。この日は、バレンタインデーやホワイトデーに相手がいなく寂しく過ごした男女が、黒いものを食べてその寂しさを吹き飛ばすという主旨のイベントで、これに欠かすことができないのがチャジャン麺なのだ。ちなみにこの日は、着るものも真っ黒に揃えるという人もいるらしい。真っ黒な格好でチャジャン麺をすする、なんともイベント好きの韓国らしいユーモラスな光景である。
チャジャン麺はまずい?
基本のチャジャン麺は、玉ねぎなどを炒めて、チュンジャンと呼ばれる黒味噌で味付けをする。片栗粉でとろみをつけて、これを麺の上にのせる。魚介類やひき肉など、具材によって若干名前が異なる。屋台で食べるようなリーズナブルなチャジャン麺から、高級韓国料理店で食べるものまで、バリエーションが広いことからも、韓国人にとっては日常的な食べ物であることがうかがえる。
ちなみに味については、賛否両論。確かに日本人にとっては、やや甘みが強く、こってりしているもののとらえどころがない、ぼんやりした味わいに感じられるかもしれない。焦がした風味が感じられるところも特徴だ。
2. チャジャン麺のバリエーション

チャジャン麺の決め手ともいえるのが、チュンジャン。中国のジャージャー麺に使われる甜麺醤にカラメルなどを加え、さらに韓国風にアレンジしたもので、とにかく真っ黒。さらに甜麵醬よりも甘みが強い。添え物は玉ねぎとたくあんが基本だ。
ユモチャジャン
こちらは玉ねぎと豚肉が入っているもの。豚肉は細く切ったものやみじん切りにしたもの、ミンチなどがある。
サムソンチャジャン
豚肉のほかにイカやエビ、ナマコなどの魚介類が入るチャジャン麺のこと。ほかのチャジャン麺より食感が面白い。
3. チャジャン麺の作り方と美味しさのコツ

チャジャン麺は、チュンジャンがあればとても簡単に作ることができる。玉ねぎをさっと炒めたら、チュンジャンと酒、水を加えて混ぜ合わせ、煮立てたら、水溶き片栗粉でとろみをつける。茹でた中華麺にかけ、刻んだたくあんを添えれば完成だ。
チュンジャンがない場合
チュンジャンが手に入らない場合は、甜麺醤を活用するといい。より本格的な味わいに仕上げたいという人は、さらに砂糖をプラスするのがおすすめ。それもない場合は黒練りゴマと醤油、砂糖、味噌を合わせて、なんちゃってチュンジャンを作るといい。
より美味しく作るコツ
日本人向けにするなら、炒める時に生姜とニンニクのみじん切りを加えるといい。アクセントが加わり、グッと味が締まる印象だ。塩味が足らないくらいが、本場風だが、醤油などを加えて食べるのもいいだろう。トッピングは、きゅうりの千切りや茹で卵がおすすめ。より、手軽に試してみたいという人は、韓国のインスタントチャジャン麺を購入するのが正解。普通のインスタント麺と同じく、茹でて付属のソースと和えるだけ。
4. 通販できるおすすめチャジャン麺

チャジャン麺が気になる人は、手軽に購入できる市販品を試してみるのもおすすめだ。
豊心/「チャパゲティ」
「辛ラーメン」でおなじみの農心から発売されているチャジャン麺。簡単なインスタントなので思い立ったらすぐ食べることができる。カルディで購入できる。同じく販売されているインスタントラーメン「ノグリ」と合わせれば、SNSで話題になった「チャパグリ」になる。
PALDO/「ジャージャー麺」
こちらもインスタントなので簡単に作ることができる。かやくはあまり入っていないので、きゅうりや茹でた鶏肉、たくあんなど、自分で好みの具材をプラスして食べるのもおすすめ。
GOSEI/「宋家のジャジャン麺」
こちらは生麺を思わせる乾麺タイプなので、つるつるもちもち。より本格的な味わいを楽しむことができる。麺とソースが別々になっているので、両方を買い求めるといい。
結論
チャジャン麺は、韓国版のジャージャー麺で現地ではソウルフードとして知られる存在。甘いチュンジャンが味の決め手で、真っ黒の見た目も印象的だ。韓流ドラマでもおなじみの存在なので、見たことがあるという人も多いことであろう。日本人には少々食べなれない味だが、ものは試し。まずはインスタントを購入して試してみるのがおすすめだ。
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