1. 中落ちカルビとは

中落ちカルビとは、牛のアバラ骨とアバラ骨の間にある肉の部位のこと。中落ちカルビの名前は、マグロの中落ちからきている。ちなみにマグロの中落ちは、マグロの身体の中心にある骨と骨のすき間にある赤身のこと。1体のマグロからほんのわずかしかとれない希少部位でもある。マグロの解体ショーなどでは、早いもの勝ちで、取り合いになるほど大人気の部位でもある。
中落ちカルビもマグロの中落ちと同じで、骨と骨の間にあり、1頭の牛からわずかしかとれない希少部位であり、脂が乗っていて濃厚な旨味を感じることできる部位でもある。
そもそもカルビは、牛のアバラ骨(肋骨)の周辺にある肉の総称ことで、日本ではバラ肉と呼ばれる部位になる。カルビは、韓国語でアバラ骨(肋骨)のことでもある。
通常、カルビ、すなわちバラ肉に該当する部位は、範囲がとても広いので、さらに、外バラ、中バラ、肩バラなどに分類される。
2. 中落ちカルビとカルビはどう違う?

前述のように、カルビはバラ肉の総称で、中落ちカルビはバラ肉の中でも中バラと呼ばれる部位になる。外バラは、牛のお腹の下側のほうにある部分。
つまり、カルビはバラ肉と呼ばれる部分の総称で、中落ちカルビは、カルビの一部分という点が違う。ただ、通常、中落ちカルビは、カルビとは別の扱いとなり、メニューにも「中落ちカルビ」あるいは「ゲタカルビ」と明記され、通常のカルビと区別されている。
中落ちカルビは、骨と骨の間にある部位なので、広範囲に渡るカルビに該当する部位の中では、明確に区別することができるし、大変に旨みが強く多くの人に好まれるため、別扱いにしているようだ。
骨にくっついているために、骨の髄特有の旨みをたっぷりと含んでおり、ほかのカルビの部位よりも旨みが強いのが特徴になる。中落ちカルビを食べれば、その焼き肉店の肉のレベルがわかると、よくいわれるくらい、肉の良し悪しがはっきりと現れる部位でもあるようだ。
3. 中落ちカルビは自宅でも楽しめる

中落ちカルビは、通常のスーパーでも販売されていることが多く、通販でも入手することができる。
ただ、呼吸によって肋骨と一緒に、つねに動いている部位でもあるため、やや硬めで筋が多くなっている。そのままでは食べにくいため、自宅で中落ちカルビを調理して食べる際には、筋切りなどの下処理が必要になってくるようだ。
筋切りの方法
肉の筋に沿って、筋を引っ張るような要領で、包丁を当て取り除いていく。取り除いた筋は、やわらかくなるまで煮込めば、美味しく食べることができる。
切り込みの入れ方
筋を取り除いた肉は、ひっくり返して、中央に包丁を入れて、左右に開く。その後、格子状に切り込みを入れていこう。そうすることで、肉がやわらかくなる。切り込みは細かく入れれば入れるほど、やわらかくなり、食べやすくなる。
下処理が終わったら、食べやすい大きさに切って、焼き肉にして食べよう。できれば網焼きにして食べるのが、余分な脂が落とせるのでおすすめできる。ただ、脂身が多くて、網にくっつきやすく焦げやすいので、その点はあらかじめ注意が必要だ。
結論
中落ちカルビがどこの部分に当たるのか、通常のカルビとの違いについてお伝えした。今後、焼き肉を食べる機会があったら、中落ちカルビとカルビを食べ比べてみて、その違いを、実際に確かめてみてはいかがだろう。
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