1. 茹で方別:枝豆の茹で時間
枝豆を茹でることは、調理というほど大仰なものではないかもしれない。しかし、ベストな食感や好みの食味を生み出すためには、茹で時間にこだわる必要がある。まずは、枝豆の茹で時間の基本を見てみよう。
枝豆をお湯から茹でる場合
枝豆を茹でる場合に、お湯に枝豆を投入する人が大半ではないだろうか。沸騰した湯に枝豆を入れたら、茹で時間は3~5分が一般的である。枝豆の量や状況によって調理時間は微妙に変わる。
枝豆を水から茹でる場合
あまり一般的ではないが、枝豆を水から茹でる方法もある。洗った枝豆を鍋に入れ、水100ccを加える。鍋にしっかりとふたをし、密閉の状態で7分ほど蒸し煮する。茹であがった枝豆をザルにあげ、熱湯を全体にかけてできあがる。
冷凍枝豆を茹でる場合
冷凍した枝豆は自然解凍すると1時間ほどかかってしまう。その点茹でてしまえば、あっという間に食べられる状態となる。凍ったままの枝豆を沸騰した湯に入れ、1分ほど加熱すればできあがる。
枝豆を電子レンジで茹でる場合
枝豆を電子レンジで茹でると、より甘みを増すともいわれている。洗って塩をまぶした枝豆は、耐熱容器に入れてラップをし2分ほど加熱する。一度容器を取り出して枝豆をよくかき混ぜ、再び2分加熱。様子を見ながらの作業になるが、たいていはこれで火が通る。柔らかい食感を好む場合は、ラップをしたまましばらく放置しておくとよいだろう。
枝豆をフライパンで茹でる場合
フライパンを使って枝豆を茹でると、少量の水で加熱できるため濃厚な味わいに仕上がる。洗った枝豆は、沸騰した湯の入ったフライパンに投入しふたをする。3~4分蒸し焼きすれば、ふっくらとした枝豆の甘みを楽しめる。
2. 条件別:枝豆の茹で時間
枝豆の茹で時間は、枝豆の状態や茹でる時の状況によっても多少変わるのだろうか。たとえば自家菜園で大量に収穫した際の枝豆の量であったり、また我々の食感の嗜好によって茹で時間は変えるべきなのか。さまざまなシチュエーションと、それに伴う茹で時間の変化を見てみよう。
大量の枝豆の茹で時間
家庭菜園で枝豆を育てている場合は、大量に茹でる必要も生じてくる。量が増えれば当然茹で時間も増加すると思いがちだが、塩分を増やすことでこれに対応できる。塩分の濃度が4%ほどの湯で枝豆を茹でると、沸点が上がるために通常通り3~5分の茹で時間で仕上がる。もちろん、枝豆の様子を見ながら時間は調整する。
柔らかめの枝豆の茹で時間
枝豆は通常、固茹でにしてそのみずみずしさを味わうことが多い。しかし、柔らかめの枝豆を好む人もいるだろう。この場合も、塩分の濃度を4%に上げた湯で茹でるのがおすすめである。沸点が高くなりより高温で茹でることで、豆がふっくらと柔らかくなる。茹で時間は3~5分である。
3. 茹で時間以外にも知っておきたい枝豆を茹でるコツ
毎日のように食べる枝豆だけに、可能なかぎり美味しく食べたいと思うのが自然である。茹で時間以外にも、材料や作り方、塩加減において枝豆を美味しくするためのちょっとした工夫はいくつかある。そのコツを紹介する。
さやの両端を切る
枝豆は、すでに茎の部分から切って売られているものを愛用する人もいれば、茎ごと購入し自宅でさやと茎を切り離す人も多いだろう。さやの片側が茎と切り離す際に切れていることは多いが、あえて両端を切っておくと塩味がしみてより美味しくなる。また、火の通りもよくなるので実践してみよう。
塩もみしてから茹でる
茹でる前に枝豆を大さじ1杯の塩で塩もみすることで、さやの表面の産毛を除去することができる。これによって、塩味がしみやすくなり、より濃厚な味わいの枝豆を楽しむことができるのである。また、枝豆の色合いも鮮やかになりビジュアル的にもレベルアップする。
茹でたあとは水につけない
茹であがった枝豆は、水につけないことがルールである。野菜はザルにあげたあとに冷水をかけてしめると色合いや栄養の点でメリットがあるイメージがあるが、枝豆はこのかぎりではない。水気によって、枝豆の味わいが失われてしまうためである。冷ます際にはうちわなどを使用することをおすすめする。
結論
枝豆は夏の滋味であり、毎日食卓にのせても飽きない美味しさがある。枝豆をより美味しく茹でるためには、鍋を使うだけではなく電子レンジやフライパンも活用可能である。また、自家菜園で収穫した大量の枝豆を茹でたり、離乳食用に茹でる場合にも、それぞれのコツさえ覚えていればいずれも美味しく茹であがる。枝豆の茹で方の正攻法をぜひ習得してほしい。
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