1. 1カップの考え方

1カップとはどんなものか、どんな用途で使うものかを紹介しよう。
1カップの容量は200cc
日本の1カップの容量は200ccだ。ということは1/2カップは100cc、1/3カップは約67cc、1/4カップは50ccである。料理するときに使用している人もいるだろうが、本来はどんな用途で使うものなのだろうか。答えは容積を測るためのツールだ。ccとは英語のcubic centimeteの略で、1辺が1cmの立方体であり1立方センチメートルに入る物質の容積だ。1mlも1立方センチメートルに入る物質の容量を表す単位である。つまりmlとccは、同じものだ。
1カップは大さじ何杯?
大さじ1の容量は15ccだ。約13.3杯で1カップになる。
米の1カップは何合?
1カップの容量は200ccと先述したが、米の1合は180ccである。炊飯前の米1合をgに換算すると、重さは約150gだ。体積を表すmlかccに換算すると、米1合は約180cc(ml)である。180mlカップは、米1合の計量のために作られた調理器具だ。米1合の測り方はカップいっぱいに米をすくい、上部の盛り上がりを表面に沿って箸で水平にならせばよい。これが、すりきり1杯で正式な米1合分だ。米1合は約150gと先述したが、炊く前と炊けたあとでは、見た目と重さが変動する。米1カップあたりの密度は、約0.85だ。通常の200ccの計量カップで量った重さは、200×0.85=約170gだ。つまり200ccは約1.1合である。
1カップの分量は国によって違う
1カップの分量は国によって異なることを皆さんはご存知だろうか。アメリカの計量カップは、mlをはじめoz(オンス)と書かれたカップが多い。容積を表す単位の基本がozだ。ccに換算すると、1ozは約30mlで1カップは8ozで約240ccである。もしアメリカのレシピで1カップを測るなら、日本の1カップより少し多めだと覚えておこう。
2. 1カップは何グラム?食材別に確認

ここでは食材別に1カップの重さを紹介しよう。
小麦粉1カップの重さ
小麦粉1カップの重さは130gだ。水の場合、1カップは200gなので小麦粉より70gも重い。
パン粉1カップの重さ
乾燥パン粉1カップは45gで、生パン粉1カップは40gだ。
米1カップの重さ
先述したように米1カップの重さは170gだ。
その他の食材の1カップの重さ
カップで表記される食材の1カップあたりの重さを紹介しよう。
- 酢:200g
- 酒:200g
- しょうゆ:230g
- 味噌:230g
- みりん:230g
- 上白糖:130g
- グラニュー糖:180g
- 片栗粉:130g
3. 1カップを正確に測る4つのコツ

1カップを正確に測る4つのコツを紹介しよう。
1:計量カップは平らに置く
計量カップは傾いていると正確に測れないため、平らに置くことが大切だ。計量カップは目盛り線と数字が書かれており、その線に合わせて測る必要がある。よく手で持って1カップを測る人もいるようだが、その測り方では正しく測れない。
2:メモリは横から読む
計量カップの目盛りを上から見て確認する人もいるようだが、正しく測れない可能性がある。ガラス製やプラスチック製のように透明な容器の外側に目盛りが書いてあれば、横から見ること。ポイントは計量カップに入っている量と、同じ高さの目線で確認すればよい。
3:粉類は表面をならす
小麦粉のような粉類を計量カップで測るときは、スプーンの背かゴムベラで、表面を平らにならして目盛りを確認すること。ギュッと粉を押し付けるのはNGだ。うまく平らにならないときは、計量カップを台に軽く打ち付けると、振動で表面が平らになる。
4:液体はメモリの下まで入れる
水のような液体を測るときは表面張力が働き、液体が二重に見えることがある。見えたら表面が目盛り線の下になるよう、調整して測ればよい。とくにスプーンを使用すると微妙な量が調整しやすい。
4. 1カップを計量カップなしで測る方法

水や調味料を計量カップで測ろうと思っても、見当たらないというときもあるだろう。ここでは1カップを計量カップなしで測る方法を紹介しよう。
お玉を使う
汁物に使用することの多い一般的な直径(8cm)のお玉は、1杯で50mlほど入る。お玉4杯が、計量カップ1杯ほどと覚えておくといいだろう。ただし、お玉の大きさは種類により異なるため、普段使いしているお玉の1杯分の水の重さを事前にチェックしておくべきだろう。
ペットボトルを使う
ペットボトルのキャップに水を入れて、ぎりぎりこぼれない量が約7.5mlだ。この量は大さじ約半分なので、キャップ2杯で大さじ約1杯分を測れる。つまりキャップ約26.6杯が1カップとなるのだ。
結論
1カップの容量や重さ、正しい測り方を紹介した。復習になるが1カップの分量は国によって異なり、アメリカは約240cc、日本は200cc、日本の米用は180ccだ。正確に測る4つのコツを参考に、これから計量カップを使うことがあれば、ぜひ参考にしてもらいたい。
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