1. スイカは場所によって甘さに違いがある?

スイカといえば夏を代表する果物のひとつだ。特徴は身体を冷やす働きがあり(※1)、90%以上が水分である。暑い夏の水分補給におすすめだ。では、スイカは場所によって甘さに違いがあるのだろうか。
スイカは真ん中が甘い
スイカは真ん中に近づくほど甘い。分け合って食べるときは、平等になるよう、放射状にカットする切り方がおすすめだ。果肉は赤・ピンク・黄色など、サイズは小玉から大玉まである。形は丸のみならずラグビーボール型もあり、種類は豊富だ。
なぜスイカは甘いのか
スイカのようなウリ科の野菜は花が咲き終わると、花の根元の子房がだんだんとふくらみ、大きくなってスイカになる。もともと丸いものが大きくなって丸くなるのだ。ではスイカが甘いのは、なぜだろうか。スイカは光合成といって葉が太陽の光を受け、成長するために必要な栄養分を作りだす。これが果実に運ばれて糖分に変わるからだ。日本では甘いスイカが好まれており、品種改良を行って現在のような甘いものが生産されるようになった。 ちなみにもともとはアフリカのカラハリ砂漠が原産と考えられており、水の少ない砂漠地帯で、水代わりの飲料として貴重だったようだ。
2. 甘さ均等!種がとりやすいスイカの切り方

ここでは甘さが均等になる、美味しい大玉スイカの斜め切りを紹介しよう。この切り方だと、どこを切っても甘いという、とっておきの方法だ。
- スイカを横にして、真ん中に包丁を入れて半分にする。
- 上下の端を切り落とす。
- 断面が広いほうを上にしてまな板の上におく。
- 並んでいる種に沿い、放射線状に三角ブロックに切り分ける。
この切り方だとスイカの種が切り口の近くにあって取り除きやすいうえ、糖度が高くて甘いい真ん中が平等に行き渡る。またスイカの種は表面の黒いシマのほうに集まっている。黒いシマとシマの間の緑色に沿って切ることで、種が取り除きやすくなるのだ。
スイカを横半分に切ると中心から3本、放射状に渦を巻くように走っている繊維がある。この線が維管束だ。スイカの種は全体に均等にばらついておらず、維管束周辺に集まっている。維管束の周りギリギリで切ると、その断面に種が集中する。たくさんの種が見えており、簡単に取り出せるのだ。
3. いろいろなスイカの切り方7選

ここでは、いろいろなスイカの切り方を紹介しよう。
かわいいスイカの切り方
最初に紹介するのが、丸くくり抜くかわいいスイカの切り方だ。
- スイカを半分にカットする。
- 底を切って安定させる。
- フルーツデコレーターでまわすように丸くくり抜く。
赤いスイカのみでも十分にかわいいが、黄色いスイカやメロンと合わせるとよりキュートだ。
食べやすいスティック状のスイカの切り方
次にスティック状のスイカの切り方を紹介しよう。
- スイカを半分に切る。
- カットした断面を下にしておく。
- 皮ごと縦に包丁を入れて4~5本に切る。
- 90°回転させ、同じように4~5本包丁を入れて切る。
真ん中を引き抜くとスティック状になっている。持ちやすく食べやすいので、子どものいる家庭におすすめだ。
オシャレなスイカの切り方
次にオシャレなスイカの切り方を紹介しよう。皆さんはハート型のスイカをご存知だろうか。造形スイカを食用として仕上げるのは至難の業といわれていたが、熊本県の農家が栽培を可能にした。ハート型だから半分に切るだけで、見栄えのあるオシャレなスイカになる。
タッパーに詰めやすいサイコロ状のスイカの切り方
次に一口サイズでタッパーに詰めで保存しやすい、サイコロ状のスイカの切り方を紹介しよう。
- スイカを半分にカットし、はしを切り落とす。
- 包丁を斜めにあてて皮をすべて切り落とす。
- スイカをスライスして四角くカットすれば完成だ。
おもしろいスイカの切り方
次におもしろいスイカの切り方を紹介しよう。アイスのようなスイカでユニークだ。
- スイカを半分にカットする。
- 1を半分に切り、さらに半分にカットして1/8サイズにする。
- 1/8にしたら2~3cm幅の厚さにスライスする。
- 皮の中央部分を持ち手になるように残し、そのほかの皮部分を取り除けば完成だ。
スイカの器の切り方
次にスイカで器を作る方法を紹介しよう。
- スイカの底を薄く切り落とす。
- 上から1/3くらいの高さをぺティナイフかクッキングカッターで、1周ギザギザに切り込みを入れる。
- あとはスプーンで中身をくり抜けばよい。
くり抜くときは先述したフルーツデコレーターで丸くくり抜くと、あとでスイカの器に盛り付けできる。
スイカの1/6カットの切り方
最後に1/6に均等にスイカを切る方法を紹介しよう。
- スイカを半分にカットして底を薄く切り落とす。
- 半分を60°に傾けて垂直に包丁を入れて切る。
- 残りを半分に切ればよい。
結論
スイカの甘さが均等になる切り方や、いろいろな切り方を紹介した。これまでとくに気にせずに半分に切り、さらに半分にカットしていた人もいるだろう。せっかく誰かとスイカを食べるなら同じ甘みを共有したいものだ。ぜひ紹介した切り方を試してもらいたい。
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