目次
1. パイナップルの切り方:基本編

パイナップルをカットする場合、基本となる方法を紹介する。皮や芯はキレイに除去して、無駄なく食べる方法である。手順は以下のようになる。
主な手順
- パイナップルの上部と下部を、それぞれ2cmほどずつ切り落とす
- 切った面を上にして、上から半分に切る
- 半分に切ったそれぞれのパイナップルを縦に4等分していく
- 中心部分にある芯の固い部分を切り落とす
- 舟形になったパイナップルの皮と実の間に包丁を入れて、皮を切り離す
- 果肉部分を2~3cmの幅でカットする
カットの際の注意点
パイナップルはカットする際に滑りやすいため、濡れふきんを滑り止めとして使うとよい。また、包丁を使ってパイナップルを切るのは結構な力を要する。まさに男子の出番といったところであるが、実がずれて手を切ったりしないように注意が必要である。
2. プロみたい!パイナップルのおしゃれな切り方

パイナップルは大ぶりのフルーツだけに、さまざまなカッティング方法を楽しめるのが長所である。その大きさから、ぜひ男子がそのカットを担当して家族を喜ばせたい。いったいどんなカットのバリエーションがあるのか、タイプと切り方を見てみよう。
ハワイアンスタイルの螺旋パイナップルの切り方
いかにもハワイアンの雰囲気で、螺旋状にパイナップルを切る方法もある。パイナップルの上部と下部を切り落とし、皮を除去する。樽型になったパイナップルを横長に置き、包丁を45℃の角度に入れて、Vの形で螺旋の模様を入れていくのである。螺旋状の模様ができあがったらパイナップルを縦にして、上から4等分にカットする。中心の芯の固い部分は切り落として完成する。
鳥パイナップルの切り方
パーティーなどでぜひ活用したいカット法のひとつが、鳥パイナップルである。パイナップルの葉の部分を尾に見立てるため、キレイな葉が付いているものを購入するようにしよう。パイナップルは皮はそのままに4等分に切る。頭の部分を作るために、葉とは反対部分の中心部分に、3枚の薄い切れ込みを入れる。果実の部分を包丁で皮から切り離し、5mm間隔にてさらにカットする。本体の下部に残った3枚の薄切り部分を丸めて頭部の形状にし、楊枝で止め、中にブルーベリーを詰める。カットした果実の部分を皮の上に交互に並べて完成する。
器になるパイナップルの切り方
パイナップルの皮の部分を器のようにして盛り付けても、パーティーシーンでは見栄えがする。たとえば樽型の器にしたければ、パイナップルの上と下を切り落とし、ペティナイフで果肉の部分を皮ギリギリに入れて中身をくり抜くのである。くり抜いた果肉の部分は一口サイズに切り、皮の部分は皿にのせ、その中に切った果肉を入れればできあがる。バスケット風にしたければ、パイナップルを縦半分に切り、果肉部分を上にした時に下になる部分を水平に削ぎ落とす。果実部分を包丁でくり抜き、一口サイズにカットする。皮は皿にのせ、その中にカットした果肉を盛れば完成する。
缶詰みたいな輪切りパイナップルの切り方
パイナップルスライサーが自宅にあれば、缶詰のような輪切りが可能である。スライサーのメリットは、芯の部分がキレイに一発で除去できる点である。スライサーを活用する場合も、パイナップルの上と下は切り落としておくのが基本である。高さと中心を調節してスライサーを挿入していくと、キレイなスライスができあがる。
カクテルに添えるパイナップルの切り方
南国の甘さが顕著なパイナップルは、カクテルなどのアルコール類にも活躍してくれるフルーツである。カクテルなどに添えたり加えるパイナップルは、薄切りにしたりみじん切りにしたりして、甘さや形状を堪能したい。
3. 簡単!パイナップルの切り方の裏ワザ

パイナップルの処理の仕方は会得してしまえば難しいことではない。慣れてしまえばごく気楽に、まるごと購入したパイナップルのカットができるようになる。そのためのいくつかの裏ワザを紹介しておこう。
裏ワザその1:刃物
パイナップルをキレイにカットするためのポイントは、使用する刃物にある。皮が固いため、よく切れる包丁を使うのがまず大事な点である。切れの悪い包丁で手を滑らせると、手を切る危険もある。また、くり抜く際には包丁ではなく、扱いやすいペティナイフを用いると便利である。
裏ワザその2:器型
さまざまな器型で楽しむことができるパイナップル。器という言葉に惑わされがちだが、皿の上に安定させるためには、皿と接触する底の部分は切り落とすのを忘れないようにしよう。一見すれば器に見えるが、底に穴があることで器は安定する。
裏ワザその3:トッピング
パイナップルをカットしたら、盛り付けにも気を配ってみよう。パイナップル以外にも、季節のフルーツをともに盛るとより華やかになる。その際にも、ボート型の器を皮で形成すると、盛り付け面積が広がってよりサマになる。たとえばオレンジ、ブルーベリー、りんご、バナナなど、彩りの美しいフルーツとともにボート型に盛れば卓上の花となる。
裏ワザその4:ずらし
基本のカット法で均等な大きさになったパイナップルは、少しずらして凹凸が出るように並べると見ためが美しい。それだけではなく、食べる人がフォークなどを使って取る場合にも刺しやすくなるのである。
4. 保存するときのパイナップルの切り方

厚い皮に蔽われたパイナップルは、比較的長期の保存が可能なフルーツというイメージがある。実際に、まるごと保管する場合とカットして保存する場合ではどのような方法が正しいのだろうか。その方法を紹介する。
パイナップルをまるごと冷蔵保存
葉の付いたパイナップルを購入した場合、基本的に3日ほどで消費することが望ましいとされている。葉の部分は冷蔵庫に入れる際邪魔になるため、1cmほど残して切断してしまおう。根元から切ってしまうと、本体がえぐれて果肉が空気に触れることになる。そこから劣化が進行する可能性があるのだ。乾燥が気になる場合は新聞紙でくるみ、野菜室に保管する。
パイナップルを切って冷凍保存
食べたいときに冷蔵庫から出して即食べられるよう、カットして冷蔵する人も少なくない。カットしたパイナップルは、傷みが早いため2日ほどで食べきることを心がけよう。一口大に切ったパイナップルはラップに包み、密閉容器に入れて冷蔵する。大量で食べきれない場合は、冷凍保存がおすすめである。バットにオーブン用ペーパーを敷き、一口大のパイナップルを重ならないように並べ冷凍する。完全に固まったら、それぞれの個体を冷凍用の袋に入れて再び冷凍庫へ。冷凍保存した場合は、1ヶ月を目安に食べきろう。
5. パイナップルの種類に合わせた切り方

通常スーパーで販売されているパイナップルだけではなく、台湾や沖縄には大きさや性質が異なるパイナップルが存在する。それぞれのパイナップルの切り方や食べ方について詳細を紹介する。
台湾パイナップルの切り方
台湾パイナップルは、芯まで甘く柔らかく食べることが可能なタイプである。そのため、縦に何等分かにカットしたら、皮を除去するだけで芯は取り去る必要がない。スティック状にして食べても楽しいだろう。
スナックパインの切り方
石垣島の特産でもあるスナックパインは、大きさも掌にのるサイズのかわいいパイナップルである。このパイナップルは、下部をカットしたあとは包丁を使わずに手でちぎっていけるのが最大の特徴である。文字通りスナック感覚で楽しめるタイプなのである。
結論
頑丈な皮に包まれているパイナップルは、一見すると処理が面倒に見えるフルーツである。しかし、基本的な処理方法とカット法を一度体験すればそれほど難しいことはない。その鮮やかな黄色を活かして、さまざまな切り方でパーティーシーンに応用できるのも楽しい。保存方法もしっかり覚えて、その甘さを最後の一滴まで堪能してほしい。
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