目次
1. 鶏のささみの筋取りが必要なワケ

鶏のささみには、太くて白い筋が1本ある。ささみの筋取りをしないまま調理をすると、弾力があり噛みきれない筋が口の中に残るような感じがするため、筋取りは必要だ。それだけではない。ささみの筋が残っていると加熱したときに肉が縮んでしまう原因になるので、ささみを美味しく食べるため筋取りは必要な作業といえるだろう。
2. 包丁を使った鶏のささみの筋取り方法

鶏のささみの筋取り方法はいくつかある。まずは包丁を使用した筋の取り方を、コツを踏まえて紹介しよう。
筋の両側に切り込みを入れる
途中で筋がちぎれるのを防ぎ、筋をつまみやすくするため包丁で筋の両側に切り込みを入れよう。このとき筋に沿いながら切り込みを入れていくが、端まで切り込みを入れるのではなく、ささみの半分程度の長さまで浅く入れるのがコツだ。
筋を持ちやすいように筋と身を切り離す
ささみから筋を取るとき、筋取りの失敗を防ぐため指で筋をしっかりつまむ必要がある。筋をつまみやすくするため、少しだけ筋と身を切り離すのがポイントだ。筋が下になるように置き、包丁の先で1cmほど筋と身を切り離す。筋取りをすうるうえで省略しても問題ないように思える作業だが、次のステップで筋を簡単に取るコツなので、覚えておこう。
包丁の背で身から筋を取る
筋取りのときは、包丁の背を利用しよう。包丁の背を筋の上へ置き、上下に手早く包丁を動かし反対側へしごいて身から筋を外していく。包丁を動かすときのコツは、まな板から浮かせないようにすること。すべって筋がうまくつまめない場合は、キッチンペーパーを利用しよう。
3. 割り箸とキッチンペーパーを使った鶏のささみの筋取り方法

鶏のささみの筋取りのなかには、割り箸を活用した方法がある。取り方も簡単で、道具は割り箸のみ。包丁のように怪我のおそれがなく、コツいらずなため子どもと一緒に楽しみながらできるだろう。
出ている筋を割り箸に挟む
ささみから出ている部分の筋に、割り箸を挟む。使用する割り箸は割っていない状態のもので、挟むときに、割り箸の中央あたりに筋がくるように調節しよう。
キッチンペーパーで筋を持つ
割り箸で筋を挟んだらあとは引っ張るだけだが、ささみから出ている筋が短いため、指が滑って筋がつまみにくいだろう。そこでキッチンペーパーを使いたい。キッチンペーパーが滑り止めの役割を果たし、筋取りがより簡単になるのでおすすめだ。
筋を引っ張る
準備ができたらあとは引っ張るだけ。割り箸さえあれば簡単にできて包丁も汚れない。コツや力を入れなくても筋取りが可能であることがメリット。するんと筋が取れる気持ちよさを体験してみよう。
4. フォークとキッチンペーパーを使った鶏のささみの筋取り方法

鶏のささみの大きさによっては、筋が小さく包丁や割り箸で筋取りが難しいものもある。そんなとき、筋取りに使ってほしい道具がフォークだ。ささみの大きさによりフォークを変えれば簡単に筋取りが完了するので、ぜひ一度挑戦してほしい。
フォークに筋を挟む
筋が上にくるように置き、フォークをあてがう。フォークのすき間に筋を入れる。あとは割り箸で行う筋取りと同じで、筋を引っ張るだけで簡単に筋が取れる。
キッチンペーパーで筋を持つ
出ている筋が持ちにくい場合は、キッチンペーパーを使用しよう。フォークだけでも筋取りはできるが、キッチンペーパーがあれば指が滑りにくくなるので、筋取りがより簡単になる。
筋を引っ張る
フォークでささみが動かないよう軽く押さえながら、筋を引っ張る。力も必要なく簡単に筋が取れるので、おすすめだ。
5. 筋取り以外にも知っておきたい鶏のささみの茹で方や茹でる時間

鶏のささみをより美味しく食べるため、筋取り以外にも茹で方や茹でるときのコツを紹介したい。
茹で方
鶏肉なのでしっかり加熱したいが、ささみは加熱しすぎると身が硬くパサパサになりやすい食材。しっとり、やわらかく仕上げるため片面に火を通したら余熱でじっくり熱を加えていこう。
まずは下準備として、筋取りを終えたささみにひとつまみの塩をふり、なじませるため5分ほど冷蔵庫で冷やそう。ささみ同士が重ならない大きさの鍋を選び、お湯を沸かす。たっぷりのお湯ではなく、ささみがかぶる程度の湯量でよい。沸騰したら酒と塩を入れ、ささみを入れる。ささみが白っぽくなればひっくり返すサインなので、ひっくり返して火を止めよう。あとは余熱でささみに火を通していくため、鍋にふたをして冷めたら完成だ。
まずは下準備として、筋取りを終えたささみにひとつまみの塩をふり、なじませるため5分ほど冷蔵庫で冷やそう。ささみ同士が重ならない大きさの鍋を選び、お湯を沸かす。たっぷりのお湯ではなく、ささみがかぶる程度の湯量でよい。沸騰したら酒と塩を入れ、ささみを入れる。ささみが白っぽくなればひっくり返すサインなので、ひっくり返して火を止めよう。あとは余熱でささみに火を通していくため、鍋にふたをして冷めたら完成だ。
ポイント
中まで火が通っていない状態を防ぐため、ささみの大きさをある程度揃えておくことが大切。サイズにバラつきがあれば、筋取りをしたあとに大きすぎるささみは切ってもよいだろう。
結論
ささみの筋取りは面倒だが、肉の縮み防止や口あたりを思えば取ったほうがよいだろう。さまざまな方法があるので、自分にあった筋を取ろう。より美味しく食べるために、茹で方や茹で時間にも気を配りしっとりやわらかいささみを食べよう。
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