目次
1. 大さじ1杯とはそもそも何ml (cc)?

まずは片栗粉大さじ1杯の量を解説する位に、大さじの概念を学んでいこう。大さじ、小さじとは、計量スプーンのことである。計量スプーンは、基本の料理道具でもある。さまざまなブランドから計量スプーンが販売されているが、国内のものであれば大さじ1は15ml(cc)、小さじ1は5ml(cc)が基本である。なかには中さじがついた3本セットもあり、これは大さじと小さじの間を取った10ml(cc)のものや大さじの半分7.5ml(cc)など、ブランドによって異なる。
大さじではかることができるのは、その単位からもわかるように体積である。体積とは、空間に占める大きさのことだ。対してグラムとは重量、重さのことである。このため、片栗粉だけでなく水分、粉、固形物と形状が異なると、体積と重量には違いが生まれることをまず理解したい。片栗粉大さじ1杯が15mlであることは事実だが、必ずしも15gとは言えないということだ。
2. 片栗粉大さじ1杯とは何グラム?

ここからは実際に片栗粉大さじ1が何グラムかをはかっていこう。
片栗粉大さじ1杯:約9g
この基本を覚えておけば、大さじがなくてもキッチンスケールさえあれば、片栗粉大さじ1をはかることができる。特に量が多い場合は、数え間違いもあるので、グラムではかるほうが安全といえるだろう。
3. 片栗粉大さじ1杯のはかり方

片栗粉の大さじ1を正しくはかる方法を覚えておかなければ、正確にはかることはできない。
- 大さじに山盛り片栗粉をすくう
- 計量スプーンに付属しているヘラやスプーンの背など、平らなものを計量スプーンのふちに合わせてスライドさせ、すりきりにする
計量スプーンのふちから、片栗粉が盛り上がっていない状態が大さじ1杯の基準だ。大さじ1、小さじ1のはかり方は水分とそれ以外では少し違いがあるので注意が必要である。
4. 片栗粉大さじ1杯のカロリーと糖質

粉類は、カロリーの意識が希薄になりがちな食材でもある。しかし、片栗粉がじゃがいもの澱粉であることを鑑みると大さじ1杯であってもカロリーや糖質も見逃せない。
片栗粉大さじ1杯あたり
カロリー:30kcal
糖質:7.3g(※1)
小麦粉が大さじ1あたり31kcal(※2)であることから、片栗粉のそれと比較するとほぼ同じくらいという事になる。
5. 大さじがない時の片栗粉大さじ1杯のはかり方

大さじもスケールもない状況下で、片栗粉を大さじ1はかりたいと思ったときはどのようにするといいだろう。ここでは、簡単な対処法を学んでいこう。
普通のスプーンではかる方法
一般的にカレースプーンは大さじ、ティースプーンは小さじに近い大きさであると言われることが多い。ただし、これはものによって大きく異なる場合があるので、一度片栗粉を入れてはかってみることをおすすめする。基準さえできれば、普通のスプーンで大さじ1をはかることができそうだ。
ペットボトルのふたではかる方法
ペットボトルのキャップは、直径およそ28mmのものが一般的である。この体積は、およそ7.5mlだ。このため、片栗粉大さじ1をはかりたい場合は、キャップ2杯が目安になる。
6. 片栗粉大さじ1杯以外【小さじ1杯や1カップ】

片栗粉大さじ1が9gであることはわかったが、ほかの計量ツールだと何グラムになるのだろう?ここからは、比較的よく使割れる小さじ1杯と計量カップ1杯のグラムを実際に計量してみよう。
片栗粉小さじ1杯は何グラム?
日本で流通している小さじは、前述の通り5ml(cc)が基本だ。グラム換算すると以下のようになる。
片栗粉小さじ1杯:約3g
体積だけでなく、重量も大さじ1のおよそ1/3となる。
片栗粉1カップは何グラム?
日本で流通している計量カップは、基本的に200ml(cc)が基本だ。ただし、海外ではオンス表記なので異なることが多い。また米のカップは180ml(cc)なので注意したい。
片栗粉1カップ:約130g
大さじ1のおよそ、14倍だ。たくさんの量をはかる場合は、大さじよりもグラムのほうが適しているといえそうだ。
結論
片栗粉大さじ1は9g、小さじ1は3g、1カップは130gと一通り覚えておくと心配がない。自宅でよく使うスプーンで片栗粉1杯をはかり、グラム換算して、大さじを比較してみるのもいいだろう。また、片栗粉はじゃがいものでん粉なのでカロリーおよび糖質も、ゼロではない。しっかりと理解して、上手に使いたい。
(参考文献)
※1出典:じゃがいもでん粉|食品成分データ
※2出典:小麦粉|1等|食品成分データ
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