目次
1. ねぎの種類は意外と沢山!

最初にねぎの主な品種について紹介しよう。具体的にねぎにはどのような種類があるのだろうか。
「根深ねぎ」の主な品種
白ねぎの一種である加賀群の根深ねぎは、夏に成長して冬になると地上部が枯れる。休眠するためか耐寒性が強く、積雪下でも越冬率が高い品種だ。とくに北海道・東北・北陸のような寒い地域で栽培されている。特徴は分げつといって株が何本にも分かれにくく、白い部分が太い。根深ねぎの主な品種は、下仁田ねぎや深谷ねぎだ。
【「根深ねぎ」のおすすめ調理法】
白ねぎの一種である下仁田ねぎや深谷ねぎのおすすめの調理法について解説しよう。葉ねぎはやわらかくて辛みが少ないが、白ねぎはどんな味でどう調理すると美味しく味わえるのだろうか。根深ねぎの味の特徴は冬になると甘みが増し、加熱することでトロっとしてより甘くなる。おすすめの調理法は鍋の具材や焼きねぎ、酢みそで和えると美味しい。
「葉ねぎ」の主な品種
九条群の一種である葉ねぎは青ねぎとも呼ばれており、低温や高温に強く、年間を通して栽培されている。京都が発祥地であるが、現在は大阪や香川、徳島でも多く栽培されている。根深ねぎと違うのは分げつ数が多く、葉が細くて白い部分の葉鞘が短い。また緑色の部分の葉が長く、やわらかくて辛みが少ない。葉ねぎの主な品種は九条ねぎや博多万能ねぎだ。
「葉ねぎ」のおすすめ調理法
葉ねぎの一種である九条ねぎの特徴は甘さとやわらかさがあり、ぬめりが多い。おすすめの調理法は鍋料理や親子丼、酢みそ和えなど。博多万能ねぎはやわらかで、あざやかな緑色が特徴だ。味は生でも煮ても薬味でも美味しく、おすすめの調理法はサラダやすき焼き、お好み焼きなど。
2. ねぎの種類が実は異なる?気になる3種を比較

見ためがよく似ている、わけぎ・あさつき・万能ねぎだが、それぞれの特徴や食べ方について見てみよう。
「わけぎ」の特徴と食べ方
わけぎとは玉ねぎとねぎの仲間であるエシャロットとの雑種から生まれた野菜だ。味は甘みがあってやわらかである。おすすめの調理法は炒め物や酢みそ和えだ。
「あさつき」の特徴と食べ方
あさつきは細くて分げつが多く、主に東北や関東で栽培されている。味はわけぎより辛みがあって、薬味で食べるのに向いている。調理するなら酢みそ和えや、おひたしがおすすめだ。
「万能ねぎ」の特徴と食べ方
小ねぎの一種である万能ねぎは、福岡で栽培されているJA筑前あさくらの登録商標だ。特徴は特有の風味や日持ちの長さだ。おすすめの調理法は鍋料理や和え物、サラダなど。
3. 薬味向きのねぎの種類や切り方は?

皆さんは料理にねぎを使うとき、種類を意識して選んでいるだろうか。ねぎの種類や部位によって、薬味に向いているものがある。ここでは薬味におすすめのねぎの品種を紹介しよう。
薬味にするとおいしい品種
とくに薬味に向いているねぎの品種は先述した九条ねぎだ。 九条ねぎは白い部分が少なく、細くて葉先までやわらかで風味がよく、そうめん・うどん・そばのような麺料理の薬味におすすめ。また青ねぎを若採りした、博多万能ねぎのような小ねぎも薬味におすすめだ。特徴はやわらかで色が美しく、汁の実やぬたにも適している。さらにねぎの種類の中で1番細くてやわらかなあさつきは、辛みが強いので薬味向きだ。
ねぎの部位で向き不向きがある
見ためでわかるように、ねぎの部位は、白い部分の下部・白い部分の上部・白と緑が混ざる部分・緑色の部分に分けられる。4つの部位によっては、薬味に向いているものと不向きなものがあるようだ。とくに白い部分の下部は肉厚で食べごたえがあり、繊維がしっかりしているため、火を通してとろみのある食感を楽しむのにおすすめ。ただし東京や信州のそば屋では、薬味として白ねぎが提供されている飲食店もある。白い部分か緑の部分かは、人それぞれの好みで食べるのもありだろう。
薬味に適した切り方も
最後に薬味にするときに適したねぎの切り方を紹介しよう。ねぎの緑色の部分を使用するなら、切り開いてせん切りか、みじん切りにすればよい。辛みをいかしたいときや食感をよくしたいときは、内側の白いワタのぬめりを包丁の背でこそげ落とすこと。細ねぎを薬味にするときは、根元を切り落として半分に切り、切り口を揃えて端から約2?3mm幅に切る。
結論
そうめんやうどん、そばの薬味として人気のねぎの種類を紹介した。見ためが似ている、わけぎ・あさつき・万能ねぎだが、先述したようにそれぞれ特徴がある。ねぎの特徴を知ったうえで、相性のいい料理に使い分け、美味しく味わってもらいたい。
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