目次
1. きゅうりの切り方の基本

今回はきゅうりの基本の切り方をはじめ、料理に合わせたいろいろな切り方を紹介しよう。
切り方で食感が変わる?
きゅうりのみならず野菜は切り方やピーラー、スライサーのような調理器具により食感や風味が変わるのが特徴のひとつだ。たとえば輪切りのように繊維に対して直角に切ると、噛み切りやすくなる。一方で繊維に対して平行に切ると、弾力性が残って歯ごたえを感じることができる。
また切れ味の悪い包丁で野菜をカットすると、細胞が傷つきやすく分離液が出やすいので、酸化がすすんで味が落ちやすい。なるべく、よく切れる包丁を使うべきだろう。サラダや酢の物、浅漬け、冷やし中華など、いろいろな料理に使われるきゅうりだが、それぞれ美味しく味わうにはどういった切り方をすればいいのだろうか。
料理に合わせた切り方
きゅうりの場合はサラダにするなら輪切りや斜め切り、冷やし中華にするなら千切りと、料理に合わせた切り方がある。ほかの野菜でたとえると、じゃがいもを肉じゃがやカレーにするなら一口大切り、玉ねぎをハンバーグやミンチカツにするならみじん切り、ごぼうをきんぴらにするならささがきと、料理に合う切り方がそれぞれある。ほかにもしいたけのそぎ切りや、長ねぎのぶつ切り、にんじんのシャトー切りなどだ。
2. 基本的なきゅうりの切り方一覧

ここではきゅうりの基本の切り方一覧を紹介しよう。きゅうりを切る前に、まず下準備をする。きゅうりを水洗いし、まな板の上に置く。塩をふってまな板の上で転がすと、アクが抜けると同時にイボがとれて緑色が鮮やかになる。この作業を板ずりという。塩の量はきゅうり1本で小さじ1/2~1杯を目安にするとよい。板ずりをしたら、塩をさっと洗い流せばよい。両端のヘタを7?8mmほど切り落とす。切り方の種類によっては皮むき器か包丁で縦にスーッと皮をむいておくとよい。
輪切り
きゅうりの切り方のひとつが、サラダや和え物、ちらし寿司に使いやすい輪切りだ。次に切り方のコツを紹介しよう。
【切り方のコツ】
まな板の上にきゅうりを置き、包丁を使って端から一定の幅で切ればよい。ちなみにきゅうりの輪切りは、小口切りということもある。
斜め切り
きゅうりの斜め切りは漬け物やサラダに向いている。斜めに切ると切り口が輪切りより細長くなるのが特徴だ。きゅうりのほかに、長ねぎやごぼうのような細長い食材をカットするときにおすすめ。
【切り方のコツ】
斜めに包丁を入れて端から一定の幅に切ればよい。
短冊切り
きゅうりの短冊切りは味のなじみやすいマリネに向いている。
【切り方のコツ】
3~4cmくらいの長さに切って縦半分にカットし、切り口を下にして縦に置き、端から薄く切ればよい。
千切り
きゅうりの千切りは麺やタレに絡みやすい冷やし中華に向いている。
【切り方のコツ】
切り方は斜め切りにしたきゅうりを少しずつずらして重ね、端から1?3mmほどに細く切っていけばよい。
乱切り
きゅうりの乱切りは食感を楽しめる浅漬けがおすすめ。
【切り方のコツ】
きゅうりを回しながら端から切っていけばよい。
拍子木切り
きゅうりの拍子木切りは歯応えがあるので、浅漬けや炒め物におすすめだ。
【切り方のコツ】
5cmの長さにカットし、切り口を下にして縦に置き、縦と横に切れ目を入れて1cm幅にカットすればよい。
蛇腹切り
蛇腹切りは切り目がたくさん入って味のしみがよくなり、和え物や焼き魚の飾りにおすすめだ。
【切り方のコツ】
きゅうりに1~2mmほどの間隔で、斜めに深い切り込みを入れる。反対側に返して同じように1~2mmほどの間隔で、縦に深い切り込みを入れる。切りににくいときは、きゅうりの手前と奥に割り箸を置いて止めておくと切りやすくなる。
たたき割り
水分が多くて切り口がツルンとたきゅうりは味がしみにくいため、たたいて漬け物や和え物、炒め物に使うとよい。
【切り方のコツ】
方法はすりこ木でたたき割り、一口大にちぎって調理に使えばよい。
3. きゅうりのおしゃれな切り方

最後にきゅうりのおしゃれな切り方を紹介しよう。
ハート型
切り方を工夫するだけで、見ためが華やかになり、記念日やお祝いの席の料理にぴったり。とくにハート型はかわいらしくて、とくにおすすめだ。
【切り方のコツ】
ハート型にする切り方は斜め切りにしたきゅうりを、さらに斜め半分に切る。あとは向きをかえてくっつけ、お皿に並べればハート型になる。
他にもある飾り切り
きゅうりの切り方は、ほかに松や竹、木の葉 など、いろいろなアレンジがある。
【松の切り方のコツ】
松はきゅうりを約10cmに切って半分の縦割りにし、両端はをハの字型に切り落とす。0.5~1mmほどの幅で縦に切り込みを入れる。切りにくいときは、先述したようにきゅうりの上下に割り箸を置いて止めておくとよい。きゅうりを横において包丁を寝かせるように薄く、何ヶ所かに切り込みを入れて松葉を作ればよい。
【竹の切り方のコツ】
約8cmに切ったきゅうりの真ん中に包丁を刺し、縦に切り込みを入れて裏まで貫通させる。裏からも刺して同じ長さの切り込みを入れる。切れめをまな板と平行に置き、斜めに包丁で中心まで切り込みを入れる。裏返して反対も同じようにする。かぱっと離せば竹の完成だ。
【木の葉の切り方のコツ】
きゅうりを縦横とも同じ長さに切り、半分にカットする。皮の中心にV字型に切り込みを入れて天地を逆にし、同様にV字型に切込みを入れて切り離す。きゅうりの外側に向かって同じ作業を繰り返せばよい。
結論
きゅうりのいろいろな切り方について紹介した。いつも輪切りばかりで、さまざまな料理に使っていたという人もいるだろう。先述したように、きゅうりのみならず野菜は切り方やピーラー、スライサーのような調理器具により食感や風味が変わるのが特徴のひとつだ。おすすめした、いろいろな切り方を試してきゅうりを味わってみてはいかがだろうか。
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