目次
1. サンマの旬はいつ?

サンマの旬は秋だと思っている人も多い。実際のサンマの旬はいつなのだろうか?サンマの生態と合わせてチェックしてみよう。
サンマの生態と水揚げ
サンマは、オホーツク海から北太平洋、日本海、東シナ海と広い海域を回遊する回遊魚だ。そんなサンマは、成魚となる秋ごろに日本近海に現れ、夏から冬にかけて北海道から南下するのが特徴だ。サンマは、日本の近海である太平洋沿岸や日本海沿岸の暖かい海域で孵化して、稚魚が成長しながら北上するといわれている。また、近年ではサンマの水揚げ量は減少傾向にあり、サンマの価格も高騰している。
サンマの旬は秋といわれる理由
サンマの旬が秋だといわれる理由は、回遊魚であるサンマが秋になると日本近海に近づいてくるからだ。また、サンマは脂がのっていると美味しいといわれるが、北の海から三陸沖あたりまで南下するのが、秋から晩秋にかけてなので、秋が旬だといわれる。サンマは、南下とともに産卵を行うので、この時期になると脂がのって美味しくなるのだ。
2. サンマの産地によって旬は違うの?

サンマは回遊魚なので、移動しながら生活する。したがって産地によって漁獲される時期が異なり、旬も異なってくるのだ。そんなサンマの産地による旬をチェックしてみよう。
北海道では7~10月頃
北海道では7月中旬からオホーツク海でサンマ漁が始まる。さらに根室から襟裳岬へ南下し始める9~10月にかけてサンマの旬を楽しめるのだ。道東では、9月頃がもっともサンマ漁が盛んになり、脂がのって美味しいサンマが味わえるといわれている。
三陸沖では8~11月頃
三陸沖では、北海道で方法な餌を食べたサンマが8~11月頃にかけて旬を迎える。特に9~10月は脂がよくのっているといわれている。
銚子沖では9~12月頃
銚子沖では、サンマ漁が8月上旬から解禁され、9~12月頃にかけて旬を迎える。この時期の銚子港のサンマは肉付きもよく、脂ものっているので、刺し身にして食べられることも多い。
3. サンマの旬によって食べ方も違う?

サンマは旬によっておすすめの食べ方が違う。それぞれの旬に合わせたサンマの食べ方を見てみよう。
夏のサンマ:生食向き
夏のサンマは、サイズが大きく脂がのっているので、生食に適している。おすすめは、刺身にして食べることだ。サンマを生で食べる場合は、鮮度がいいことが大切なので、新鮮なサンマを使うようにしよう。
秋のサンマ:塩焼き向き
サンマの定番の食べ方といえば塩焼きだが、秋のサンマは塩焼きに適している。塩焼きにするサンマも鮮度がいいものを選ぶようにしよう。サンマは鮮度が落ちやすい魚だが、目が濁っていないものを選ぶといいだろう。また、脂ののっているサンマは下顎の部分が黄色くなっているので、チェックしてみるのがおすすめだ。
晩秋のサンマ:加工向き
晩春に獲れるサンマは、サイズも小さくなるので、加工に適している。干物や甘露煮などサンマを使った加工品にチャレンジしてみてもらいたい。
4. 旬のサンマのオススメ料理

旬のサンマはさまざまな料理で楽しむことができる。刺身や塩焼きも美味しいが、いろいろなサンマ料理にチャレンジしてみてもらいたい。
なめろう
新鮮なサンマはなめろうにしても美味しい。サンマの小骨や皮を取り除いて細かくしたサンマを、味噌や生姜を加えて混ぜ合わすのがなめろうだが、好みで大葉や長ねぎなどの薬味をたっぷり加えるのがおすすめの食べ方だ。
塩焼き
サンマの定番の食べ方が塩焼きだ。鱗を取って頭を落としたサンマに塩をまぶして焼くのがいいだろう。サンマの皮目に切り目を入れておくと、キレイに焼きあがる。
かば焼き
サンマを甘辛く味付けするかば焼きもおすすめの食べ方だ。サンマには小麦粉をまぶして焼いてから甘辛ダレを絡ませるのがいいだろう。煮汁がグツグツと煮立ってきたらかば焼きの完成だ。
まぜごはん・炊き込みごはん
香ばしく焼き上げたサンマを、出汁を入れて炊き上げたごはんに混ぜる混ぜごはんや、炊き込みごはんもおすすめだ。その際に、サンマのワタをソースにして加えるとコクのある仕上がりになる。
結論
サンマは産地によって旬が異なる。旬によってサンマの味わいも違うので、サンマに合わせた調理法で味わうのがおすすめだ。新鮮なサンマは刺身としても味わえるので、サンマの旬を見極めて、鮮度がよいサンマを味わってみてもらいたい。
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