1. ライ麦パンの美味しい食べ方

ライ麦パンは、生地にライ麦粉を使用して作られたパンだ。ライ麦粉100%のものもあるが、小麦粉にライ麦粉を混ぜ合わせて作ったものが多い。ライ麦粉はパンをふわふわに膨らませる役割をもつグルテンを形成できない。そのため、ライ麦粉の割合が多いほどずっしりと詰まった硬いパンになる。また、生地にサワー種を使用して発酵させるため、酸っぱい風味が感じられる。これらの特徴を踏まえて、基本の食べ方を紹介していく。
切り方はライ麦の割合に合わせて変える
ライ麦パンの切り方も、美味しい食べ方に関わってくる。パンに含まれるライ麦が多いほど、ずっしりと重く酸味も強い。そのため、ライ麦粉の割合が多いパンは薄くスライスしたほうが食べやすい。逆に小麦粉の割合が多いものは厚めにスライスしよう。ちなみに、ライ麦パンは切ってから時間が経つと乾燥し風味が落ちてしまうため、食べるときにその都度スライスしよう。
温める程度に焼く
ライ麦パンは、小麦粉の食パンのようにしっかりトーストするよりも、軽く焼く程度に留めておいたほうが美味しい。焼き目がつかない程度に軽く温めるだけで十分だ。
スプレッドを塗る
ライ麦パンはさまざまな食材との相性がよいが、まずはバターを塗ったりチーズをのせたりするのがおすすめの食べ方だ。乳製品と合わせることで独特な酸味が和らぎ、またほどよく脂肪分も加わり美味しく食べられる。バターやチーズの上に好みの具材をトッピングするのもよいだろう。また、はちみつやジャム、レバーパテなどを塗っても食べやすい。
2. ダイエット中におすすめのライ麦パンの食べ方

ライ麦パンをダイエット中に食べる場合は、食べ過ぎ防止のためによく噛むこと、水分を摂りながら食べることを意識しよう。バターやジャムなどを塗る場合はごく少量にしておきたい。また、ほかの食品を組み合わせて栄養バランスを整えることが大切だ。次のような食べ方がおすすめである。
水分の多い野菜を使ったサンドイッチ
たとえば、薄くバターを塗ったライ麦パンにハム、レタスやきゅうり、トマトなどを挟んでサンドイッチにする食べ方なら、薄切りのライ麦パンでもボリュームが出る。
オープンサンドにする
ライ麦パンの上に具材をたっぷりとのせたオープンサンドなら、1枚のパンでも食べごたえが出る。レバーパテを塗って角切りトマトをトッピングする、クリームチーズとスライスオニオン、スモークサーモンをトッピングするなどの食べ方がおすすめだ。
スープやサラダと一緒に食べる
ライ麦パンそのものの味を楽しみたい場合は、薄くスライスしてそのまま食べよう。ただしパンだけで食べるのではなく、野菜や豆、きのこなどを使った具だくさんのスープやサラダと組み合わせるとよい。献立にすることでさまざまな食材を同時に食べられるため、栄養バランスが偏りにくく、パンの食べ過ぎも防げる。
3. ライ麦パンの本場・ドイツやフィンランドの食べ方

ライ麦パンの原料であるライ麦は、小麦粉と異なり寒冷地や痩せた土壌などでも育つため、東欧など寒い地域では昔からライ麦パンがよく食べられてきた。現在も、ドイツやフィンランド、ロシアなどではライ麦パン(黒パン)が好まれている。現地での食べ方を紹介しよう。
ドイツでのライ麦パンの食べ方
薄切りにしたライ麦パンに、バターを塗ってチーズやハム、野菜などを重ねて食べるのがドイツ流だ。また、ペースト状のソーセージや、ヘーゼルナッツの入ったチョコレートペーストなども、ライ麦パンに塗る定番食品である。
フィンランドでのライ麦パンの食べ方
ニシンと新じゃが、トナカイシチュー、スープなどとともに食べられる。またクラッカータイプのライ麦パンは、食事としてだけでなくスナックとしても親しまれている。
ロシアでのライ麦パンの食べ方
薄切りにしてボルシチやビーフストロガノフなどメイン料理とともに食べるほか、乳製品を合わせたりオープンサンドにしたりもする。ロシアのライ麦パンにはコリアンダーの風味があり、豚の脂身をのせてウォッカのつまみにする食べ方も人気だ。
結論
ライ麦パンは、ライ麦の割合によっても美味しい食べ方が異なる。基本的には薄切りにして、スプレッドを付けて食べるとよいだろう。ダイエット中の場合はスプレッドの量を控え、ほかの食品と組み合わせて食べよう。ライ麦パンのふるさとであるドイツやフィンランド、ロシアの食べ方を倣ってみるのも楽しそうだ。
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