目次
- 紅白かまぼこ
- 伊達巻き
- 栗きんとん
- たたきごぼう
- 黒豆
- 数の子
- 田作り
- 鯛の姿焼き
- ぶりの焼き物
- 海老
- 紅白なます
- 酢蓮
- ちょろぎ
- 昆布巻き
- 手綱こんにゃく
- くわい
- たけのこ
- 筑前煮
- 食材:紅かまぼこ、白かまぼこ
- 食材:卵、魚のすり身など
- 食材:卵、魚のすり身など
- 食材:栗、さつまいも、くちなしの実など
- 食材:ごぼう、ごまなど
- 食材:黒大豆
- 食材:にしんの魚卵
- 食材:カタクチイワシの稚魚
- 食材:鯛
- 食材:ぶり
- 食材:有頭海老
- 食材:大根、にんじん
- 食材:れんこん
- 食材:ちょろぎ(シソ科の植物の塊茎)
- 食材:昆布、にしん、かんぴょうなど
- 食材:こんにゃく
- 食材:くわい
- 食材:たけのこ
- 食材:れんこん、にんじん、ごぼう、里芋、たけのこなど縁起のよいもの
- 東京都:伊達巻
- 神奈川県:きんぴらごぼう
- 千葉県:はぜの甘露煮
- 埼玉県:くわい
- 群馬県:切り干し大根のなます
- 栃木県:水羊羹
- 茨城県:鮒の甘露煮
- 大阪府:にらみ鯛
- 京都府:棒鱈の煮物
- 兵庫県:八宝菜
- 滋賀県:赤こんにゃく
- 奈良県:柿なます
- 三重県:煮なます
- 和歌山県:ぼうり(里芋の親芋を煮たもの)
- 海老
- 栗きんとん
- 黒豆
- 筑前煮
- 数の子
- 伊達巻
- かまぼこ
- 伊達巻
- 栗きんとん
- 田作り
1. おせち料理の種類:定番の中身一覧

古くから伝わる正月料理のおせちは、重箱に詰めるのが一般的だ。さらに、幸せを重ねるという意味から、重箱を重ねて段にする。4段、もしくは5段(5段目は空にする)が正式で、それぞれのお重に詰めるものも決まっている。料理の種類は20~30種類ほどあるといわれるが、代表的なおせち料理に入れるものを、お重ごとに紹介しよう。
一の重・祝い肴
祝い肴は三つ肴とも呼ばれ、一般的には黒豆・数の子・田作りの3種類からなる。不老長寿や子孫繁栄、家内安全などの祈りが込められている。一の重にはさらにほかの品も加わり、下記のような料理で構成される。
二の重・焼き物
魚の焼き物など、縁起のよい海の幸で構成される。
三の重・酢の物
形や色で祈りを表現したものや、縁起のよい食材を使用したものが詰められる。
与の重・煮物
煮物(煮しめ)は、縁起物として節目に食べられる料理である。
2. おせち料理の種類:意味・いわれ

おせち料理には、いずれも正月にふさわしい意味が込められている。代表的なおせち料理の由来や意味を見ていこう。
紅白かまぼこ
【意味】
形状が日の出に似ているため、初日の出を表している。また、紅色には慶びや魔除けの意 味、白色には神聖さや清浄の意味が込められている。
伊達巻き
【意味】
巻物に似ている見た目から、学問成就、文化の繁栄を願う。伊達者の着物に似ていたことから、見栄えよく豪華に見せるという意味も含まれる。
伊達巻き
【意味】
巻物に似ている見た目から、学問成就、文化の繁栄を願う。伊達者の着物に似ていたことから、見栄えよく豪華に見せるという意味も含まれる。
栗きんとん
【意味】
きんとんは漢字で「金団」と書くため、金銀財宝、豊かな一年を願う。栗も縁起物として 取り扱われる食材である。
たたきごぼう
【意味】
ごぼうは土中にまっすぐ根を張るため、家族の土台が安定すること、家業が土地に根付く ことなどを願う。
黒豆
【意味】
まめに暮らす、まめに働く、まめに健康に過ごすなどの願いが込められている。また、しわが出るように煮ることで長寿を願う場合もある。
数の子
【意味】
にしんには、二親、夫婦円満の願いが込められている。魚卵の数も多いため、子孫繁栄、子宝を願う意味がある。
田作り
【意味】
カタクチイワシの稚魚には、ごまめ(五万米)という呼び名がある。かつて、小魚やイワシを刻んだものが畑や田んぼの肥料として使われていたため、豊作祈願の意味が込められている。
鯛の姿焼き
【意味】
「めでたい(鯛)」という意味があり、七福神の恵比寿様が持つ魚でもあることから、縁起物、祝い魚とされている。
ぶりの焼き物
【意味】
ぶりは出世魚のため、出世を祈願する。
海老
【意味】
海老を加熱すると丸く曲がる姿から、腰が曲がるまで長生きするよう、長寿を願う。身の赤さから、縁起物、魔除けとしての意味もある。
紅白なます
【意味】
大根の白とにんじんの赤の色合いが、水引をイメージさせるため祝事の象徴とされる。また、土中に根を張る根菜を使用することで、家族の土台安定や平和を願う意味もある。
酢蓮
【意味】
穴のあいたれんこんには、明るく見通しのよい1年への祈りが込められている。蓮は極楽浄土の池に咲く花であるため、穢れがないという意味もある。
ちょろぎ
【意味】
ちょろぎを漢字で書くと「長老木」や「長老喜」となり、長寿を願う意味が込められている。
昆布巻き
【意味】
語呂合わせにより、昆布(こぶ)には喜ぶという意味が込められている。また、子生(こぶ)が子孫繁栄、養老昆布(よろこぶ)が不老長寿の願いともされる。
手綱こんにゃく
【意味】
手綱を締めるように、自分の心を引き締め律するという意味や、結び目から良縁や家庭円満への願いが込められている。
くわい
【意味】
芽が大きくまっすぐ伸びて育つ姿から、立身出世を願う。また、見た目が亀に似ていることから、不老長寿を願うという意味もある。
たけのこ
【意味】
まっすぐに成長していく姿から、立身出世や子どもの成長への願い、家運上昇祈願が込められている。
筑前煮
【意味】
さまざまな具材を一緒に煮ることで、家族が仲良く過ごせることを願う。また、子宝の象徴である里芋や根付く根菜など、縁起のよい食材を使用するため縁起物とされる。
3. おせち料理の種類:関西と関東の違い

おせちの一の重に入る祝い肴は、関東では黒豆・数の子・田作りの三種だが、関西では黒豆・数の子・たたきごぼうが一般的とされる。ほかにも、おせち料理には地域によって異なる特色がある。関東と関西でどのように違うのか、代表的なものを紹介しよう。
関東のおせち料理の種類
関東地方では、甘めの味付けのおせち料理が好まれる傾向がある。とくに、地域別で見ると下記のようなおせち料理が定番とされているようだ。
関西のおせち料理の種類
関西地方では、出汁をきかせて薄口に仕上げた料理が好まれやすい。地域別では、下記のようなおせち料理が食べられているようだ。
4. 人気のあるおせち料理の種類

おせち料理の種類は非常に多いため、自宅で用意する場合は全種類を網羅するのは難しいだろう。数種類を選ぶ場合、家族の好みに合わせるのが一番だが、より食べやすく人気のあるものを詰めるのもおすすめだ。参考までに、一般的に人気の高いおせち料理を紹介する。
大人に人気のおせち料理の種類
海老や数の子などの海の幸のほか、栗きんとんや黒豆など、普段食べる機会があまりない食材を使用したものが好まれやすい。また、とくに若い年代では焼き豚などの肉料理も人気が高い。
子どもに人気のおせち料理の種類
子どもに好まれやすいおせち料理には、食べ慣れた食材を使用しているものや、甘めの味付けのものが多い。また、意外となますの甘酸っぱい味が好きな子どももいる。見た目がキレイな市松巻きや、鶏ひき肉で作る松風焼きなどもおすすめだ。
結論
現代のおせちは、定番にこだわらず洋風や中華風などの料理が詰められたものなども登場し、年々変化している。しかし、伝統的なおせち料理の種類やそれぞれの意味も、日本人としてぜひ覚えておきたい。縁起がよく味も好みのおせち料理を選び、家族で晴れやかに新年を迎えよう。
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