目次
- 1. 精進料理とは?仏教から生まれた食事のこと
- 2. 精進料理の食材や内容とは?
- 3. 日本の精進料理の歴史とは?
- 4. 半精進料理とは?精進料理との違い
- 5. 精進料理とベジタリアンやヴィーガンとの違いとは?
1. 精進料理とは?仏教から生まれた食事のこと

精進料理とは、仏教の戒律を守る修行僧の食事として生まれた。つまり簡単に言うとお寺で修行する者が口にする食事のことだ。もともと仏教の戒律には、殺生を避ける教えがある。つまり生き物を殺さないということだ。この殺生に基づいて作られるのが、精進料理なのだ。
精進料理は植物性の食材のみの食事
精進料理は、野菜や豆腐などの植物性の食材のみで作られる料理のことだ。仏教の教えを守るべく、肉や魚介類を使用しないのが特徴になっている。
精進料理の「精進」の意味とは?
そもそも「精進」とは仏教用語で、「雑念を捨てて仏教修行に専念すること」を意味する。精進料理では、食材に精進物を使用するのが特徴だ。精進物とは、野菜、穀物、海藻類、豆類、果実になる。また、仏教では料理の準備や調理も修行の一環と考えられている。
2. 精進料理の食材や内容とは?

精進料理の食材や内容はどのようなものなのだろうか?近年では、精進料理は健康食としても注目されている。
精進料理の代表的な食材
精進料理に使われる特徴的な食材は豆腐や大豆、麩などである。肉や魚などのタンパク質源を摂取しない代わりに、豆腐や大豆などからタンパク質を摂取するのだ。
魚や肉の動物性食品はもどき食品で代用
魚や肉の動物性食品を使わない精進料理は、これらをもどき食品で代用することが多い。その代表例が、がんもどきだ。名前にも「もどき」と使われているが、もともとは肉の代用品として作られたのが始まりになる。精進料理ではタンパク質を摂取するために、大豆を使うもどき食品が多く活用されているのだ。
精進料理の味付けの特徴
精進料理の味付けは、六味と言われている。五味と淡味のことで、苦・酸・甘・辛・醎に淡味を足したものだ。淡味とは素材の味を生かすために薄味で仕上げることをいう。さらに精進料理は、もともと季節の食材を使用したものも多いのも特徴だ。
精進料理で使えない食材
精進料理では、肉や魚介類、乳製品、卵を使用できないうえに、五葷と言われるねぎやニラ、にんにく、らっきょうは使うことができない。さらにお酒も基本的に使用することができないが、アルコール分をしっかり飛ばし、調味料として使用するならOKとされている。
3. 日本の精進料理の歴史とは?

日本の精進料理は、中国から仏教が伝わったと同時に伝わってきたといわれている。平安時代には精進料理の原型が誕生し、鎌倉時代には、肉類を一切食べてはいけないという現在の精進料理の教えの原型が定着してきた。
4. 半精進料理とは?精進料理との違い

半精進料理とは、精進料理では禁止されている肉や魚介類などの食材を用いた料理のことだ。昔は、服喪期間中に精進料理を食する習わしがあり、現在でも葬式や法要の後に精進料理でもてなす習慣があるが、最近では正式な精進料理ではなく、肉や魚を使う半精進料理が振る舞われることが多い。
5. 精進料理とベジタリアンやヴィーガンとの違いとは?

肉や魚などを食べない食生活として注目されているベジタリアンやヴィーガン。精進料理と同じなのではないかと思う人も多いだろう。実際に精進料理とどのような違いがあるのだろうか?
精進料理とベジタリアンの違いとは?
精進料理とは、仏教における修行の際の料理だ。それに対してベジタリアンは、食べ物として肉や魚介類、乳製品を摂取しない人たちのことだ。精進料理は仏教の教えに基づいた、修行の一環としての料理だが、ベジタリアンが肉などを摂取しない理由は宗教によるものとは限らず、その理由は人によってさまざまである。
精進料理とヴィーガンの違いとは?
ヴィーガンとは、動物を傷つけることは悪いことと考える人たちのことで、料理はもちろん衣服や化粧品などにも動物性のものを使用しないという主義を貫いているのが特徴だ。精進料理は仏教の戒律に基づいているのに対し、ヴィーガンは「すべての動物は搾取されることなく生きるべきだ」という強い考えに基づいているのが両者の違いだ。
結論
精進料理とは、仏教の戒律に基づき修行層が口にする食事のことをさす。主に肉や魚介類などを使用せず、大豆製品や野菜などを使った料理が多い。また、素材の味を活かした薄味の精進料理は、健康食としても注目されている。
この記事もCheck!