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日本の正月料理おせち

昆布巻きの意味はおせち向き!おめでたい理由とおすすめの作り方は?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

鉛筆アイコン 2022年1月 2日

今回は、おせち料理の定番のひとつである昆布巻きの意味と基礎知識を紹介しよう。昆布巻きとは具材を昆布で巻いて、調味料で煮た料理だ。おせち料理の具材には、それぞれ食べる意味がある。では昆布巻きにはどんな意味が込められているのだろうか。

  

1. 昆布巻きの基礎知識

昆布巻
ここでは昆布巻きの材料や作り方、種類を紹介しよう。

基本的な材料と作り方

昆布巻きといってもいろいろなレシピがあるが、基本的な材料と作り方を解説する。用意する材料は、生鮭・昆布・しょうが・酒・砂糖・しょうゆ・酢である。
昆布はふきんで汚れを落とし、水につけてもどしておく。鮭を長さ15cm、1cm角に切る。かんぴょうを塩でもみ、水洗いして水気をしぼる。昆布で鮭を巻き、かんぴょうで二巻きして結ぶ。鍋に昆布巻きの結び目を下にして並べ、調味料をすべて加えて煮る。煮汁が適量残るくらい煮詰めたら完成だ。
当然だが昆布巻きは巻く具材で味が変わる。また昆布だけをかんぴょうで巻いたのも、昆布巻きと呼ぶことがある。

昆布巻きの種類はいろいろ

昆布巻きの具材は、先述した鮭をはじめ、にしんやししゃものような魚介、鶏ひき肉や豚ひき肉のような肉、ごぼうや大根、にんじんのような野菜など、地域によっても好みによっても変わってくる。また豚肉を、いんげん・にんじんのような野菜と巻く昆布巻き、ピンク色が美しいたらこを昆布で巻く昆布巻きなど、いろいろな種類が存在する。
とくに彩りのよいおせちを作りたいなら、いろいろな種類の昆布巻きを重箱に詰めるのもありだろう。

2. おせち料理における昆布巻きの意味は?

おせち料理
ここでは、おせち料理を食べるべき理由や昆布巻きの意味について紹介しよう。

おせち料理を食べる意味は知ってる?

皆さんはお正月におせち料理を食べる意味をご存知だろうか。おせち料理とは新年にそれぞれの家庭にいる歳神(としがみ)様へお供えし、年明けに神様のお下がりとして味わう料理だ。おせち料理の具材には、五穀豊穣・無病息災・子孫繁栄といった願いが込められている。また、めでたさを重ねるという意味も込めて重箱に詰めるのが特徴だ。

にしんの昆布巻きがおせち向き

おせちの昆布巻きには、身欠きにしんを巻いたものを使うことが多い。にしんは二親(にしん)のゴロ合わせから、子宝に恵まれるという意味があるようだ。そのため、にしんの昆布巻きはおめでたいお正月に欠かせない縁起物になっている。

おせち料理で食べる意味:1.不老長寿

昆布は語呂合わせで「喜ぶ(よろこぶ)」とされている。さらに、養老昆布(よろこぶ)と掛けることで、お祝いの意味があり、不老長寿の願いが込められている。また昆布巻きの「巻」は結びを意味し、縁起のよい食べ物として用いられている。

おせち料理で食べる意味:2.子孫繁栄

昆布巻きの昆布は漢字で子生婦とあてられており、子孫繁栄を願って食べることがある。また昆布は昔、「広布(ひろめ)」と記されていた。これは昆布の形が末広がりであるためで、広めるという言葉に通じるので縁起がよいといわれている。さらに、こぶの喜ぶと広布の広めるをあわせて「喜びを広める」と考え、縁起を担いでいるのだ。

3. 昆布巻きの意味を踏まえた作り方

昆布
昆布巻きの意味がわかったところで、最後に作り方を紹介しよう。

昆布巻きのおすすめの作り方

先述したように昆布とにしんで作る昆布巻きは、おめでたいお正月に欠かせない縁起物の料理だ。農林水産省のホームページに掲載されている、北海道の郷土料理である昆布とにしんで作る昆布巻きのレシピを紹介しよう。用意する材料は身欠きニシン・昆布・かんぴょう・砂糖・みりん・酢・しょうゆ・米のとぎ汁だ。
まず昆布をふきんで拭き、約15cmに切る。身欠きにしんは米のとぎ汁に一晩つけ、きれいに洗って昆布の幅に合わせてカットする。昆布の上ににしんをおいてくるりと巻き、洗ったかんぴょうで結ぶ。鍋に昆布巻きの結び目を下にして並べ、水を注いで数時間煮る。砂糖・みりん・酢・しょうゆを加えて味が染みるまで煮れば完成だ。

作るうえでのコツ

昆布巻きを作るうえでのコツや押さえておきたいポイントを解説しよう。昆布でニシンを巻くときは、お箸1本くらいの余裕を持たせて巻くとよい。ゆったりめに巻くと中心部までやわらかくなって味の含みがよくなるからだ。時短で作りたいときは圧力鍋を使用する方法もある。
昆布巻きが余ったらアレンジして食べるのがおすすめだ。たとえば下味を付けた鶏ひき肉で包み、フライパンで焼いてつくね風にリメイクしたり、炊き込みごはんにアレンジしたりしてみよう。細かく刻んで野菜と胡麻で和えれば、ナムルにも大変身だ。

結論

おせち料理のひとつである昆布巻きを食べる意味や、にしんを使用する作り方、作るうえでのコツを紹介した。復習になるが昆布巻きをはじめ、おせち料理に使用する具材には、さまざまな願いが込められている。その意味を思い出しながら、お正月に味わってみてはいかがだろうか。
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  • 更新日:

    2022年1月 2日

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