1. あまおうとは?

あまおうとは、全国農業協同組合連合会が取得しているいちごの登録商標のこと(※1)。品種名は「福岡S6号」というもので、従来の主力品種である「とよのか」よりも外観と食味が優れていることから主力品種となった。名前の由来は「赤い、丸い、大きい、うまい」の頭文字のことで、その名前の通り大きくて鮮やかな赤色のいちごで、甘みと酸味のバランスがよいことが特徴となっている。
2. あまおうはいつ誕生した?

あまおうの品種である「福岡S6号」は、福岡県農業総合試験場で誕生したいちごの品種。2001年に出願されて、2005年に品種登録されている(※2)。美味しくて見た目もキレイな日本一のいちごを目指して作られており、当時の主力品種であった「とよのか」よりも色味、粒の大きさ、食味などが優れているのが特徴である。親の品種は「久留米53号」と「92-46」となっている。
3. あまおうの産地はどこ?

あまおうは福岡県のみで生産されているいちごであり、現在の福岡県の主力品種となっている。そんなあまおうの産地や生産量、おすすめ市町村などを確認しておこう。
あまおうの生産量はどれくらい?
農林水産省の「野菜生産出荷統計」によると(※3)、2020年の全国のいちごの収穫量は159,200トンとなっている。また、都道府県別で見ると最も多いのは「とちおとめ」で有名な栃木県(22,700トン)であり、2番目に多いのが「あまおう」で有名な福岡県(16,400トン)であった。国内のいちごブランドとしては、あまおうは2番目に有名ないちごとなっている。
あまおうのおすすめ生産地はどこ?
あまおうは福岡県内全域で生産されており、福岡県庁の資料では主な産地として八女市、久留米市、広川町が紹介されている(※4)。また、北九州市の南東部に位置する「京築地区(行橋市・豊前市・京都郡・築上郡)」の評価が高いとされている(※5)。京築地区は英彦山や平尾台といった清流や、温暖な瀬戸内型気候に恵まれており、農業に適した地域として知られている。
4. あまおうの主な入手方法

あまおうは12月~5月頃に出回ることが多く、一般的なスーパーやフルーツ店でも売られている。また、ネット通販やふるさと納税でも手に入れられる。そんなあまおうの主な入手方法を確認しよう。
その1.ネット通販
あまおうは楽天市場やYahoo!ショッピングのようなネット通販でも購入することが可能だ。また、時期が合えばJAが運営している「JAタウン」などでも購入できる。ネット通販では産地や数量などを確認しながら購入できるのが魅力である。気になる地域のあまおうを探してみるとよいだろう。
その2.ふるさと納税
あまおうはふるさと納税の返礼品としても用意されている。主な産地である八女市や久留米市をはじめ、福岡県のさまざまな地域から選択することが可能だ。また、あまおうを使ったスイーツなどもラインアップされている。ふるさと納税を利用しつつ美味しいあまおうを手に入れるのもよいだろう。
結論
福岡県が産地の「あまおう」は、2005年に品種登録された福岡6S号を使った高級ブランドいちごのこと。現在は「とちおとめ」に次いで2番目に多く流通しているブランドであり、優れた見た目と食味が特徴となっている。もし食べたことがないなら、ぜひ甘くて美味しいあまおうを楽しんでみよう。
(参考文献)
- ※1:工業所有権情報・研修館「特許情報プラットフォーム」
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/ - ※2:農林水産省「農林水産省品種登録ホームページ」
http://www.hinshu2.maff.go.jp/ - ※3:農林水産省「野菜生産出荷統計」
https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/sakumotu/sakkyou_yasai/index.html - ※4:福岡県庁「統計でみる-福岡県の全国ベスト3」
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/uploaded/attachment/37737.pdf - ※5:北九州市「世界に誇るブランドいちご「あまおう」 」
https://www.jimoto1ban.jp/shokutabi/files/18.pdf
この記事もCheck!