- 黒ずんでいる
- 水分がでている
- ぬるぬるしている
- 糸を引いている
- カビている
- 悪臭を放っている
- カビ臭い
- 酸っぱい
- 苦い
- とんかつ→ハムカツ
- とんてき、ポークソテー→ハムステーキ
- ハム入りコールスロー
- 白菜とハムの和風サラダ
- ハム入り春雨中華サラダ
- 季節野菜とハムのグラタン
- 千切り野菜とハムのスープ
- 季節野菜とハムのミルク煮
- ※1:農林水産省「消費期限と賞味期限」 https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/featured/abc2.html
- ※2:消費者庁「食品期限表示に関する一般向け説明資料について」 https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/food_loss/exchange_of_opinions/pdf/131218_siryo1-2.pdf
- ※3:消費者庁「加工食品の表示に関する共通Q&A] https://www.maff.go.jp/j/jas/hyoji/pdf/qa_ka_2_h2304.pdf
1. ハムは賞味期限が切れたら食べられない?
ずばり、賞味期限が切れたハムは食べられるのか?食べられないのか?を検証していこう。ポイントになるのは、生物であるのに賞味期限が表示されている点である。なぜ、消費期限ではないのかも含めながら解説していこう。
賞味期限切れでも食べられる
賞味期限とは「品質が変わらずおいしく食べられる期限」のことである。対して消費期限は「未開封で保存した場合、安全に食べられる期限」のことである。比較的品質の劣化が緩やかなものに賞味期限、劣化が急速なものに消費期限が記載されている。賞味期限は、期限を少し過ぎてもきちんとした保存状態であり、腐っていなければ食べることができる。(※1)
賞味期限の設定には、食品特性に応じた「安全係数」の設定が用いられる。設定された期限に1未満の係数をかけて賞味期限を算出しているため、実際の賞味期限よりも短めになるのだ。(※2)ハムの裏にある表示を見てみるとおおよその場合、賞味期限が記されている。このことから、賞味期限切れでもハムは食べることができるといえるのだ。ただし前述の通りきちんとした保存状態であることが条件。ハムはおおよその場合、10℃以下の保存が適切とされているので、その環境であること。さらに期限切れから時間が経過し過ぎていないという条件をクリアしている場合のみ、適応される。
2. ハムの賞味期限について
実際にハムの賞味期限は、総じてどのくらいなのだろう?1ヶ月、1週間、2週間...、種類や未開封、開封済みによっての違いについてもリサーチしていこう。
塩せきと無塩せき
ハムの製造方法には、さまざまなタイプがある。そのひとつが塩せきである。塩せきとは、原材料の肉を漬け込む工程で発色剤を使ったもののことを指す。発色剤を使うことで菌を抑制したり、色味をよくする効果がある一方、身体への影響を考え控える人も多い。ちなみに塩が使われていないという意味ではない。無塩せきとは、発色剤を使用していないものを指す。塩せきのほうが無塩せきに比べるとやや賞味期限も長くなるとされている。
未開封のハム
ハムと一口にいっても、さまざまな種類、形状が存在する。ここではスーパーに並んでいる一般的なスライスタイプのハムとギフトにも重宝するブロックタイプ両方、未開封状態での賞味期限をリサーチしてみよう。
【ロースハム】
ロースハムとは、豚のロース肉を燻製または加熱したもので非常にポピュラーなハムの一種といえるだろう。スーパーで販売されている一般的なスライスタイプは、製造から30~40日程度の賞味期限だ。
対してブロックタイプのハムは、製造から50~60日程度の賞味期限が一般的である。
【ボンレスハム】
ボンレスハムとは、豚のもも肉を燻製または加熱したものでこちらもロースハムと並んでポピュラーなハムである。もも肉からボーン(骨)を抜いて作られたことが語源と考えられる。スーパーで販売されている一般的なスライスタイプは、製造から30~40日程度の賞味期限だ。
対してブロックタイプのハムは、製造から50~60日程度の賞味期限が一般的である。
【生ハム】
生ハムは非加熱食肉製品に分類されるものでハムとの大きな違いは加熱の有無にある。ただ、国内でリーズナブルな価格で販売されている生ハムの多くは、正式にはラックスハムという種類で世界基準の生ハムとは少々異なる。こちらはドイツ生まれの製法で塩漬け後、乾燥と燻製し、2日程度で完成する。豚ロース肉を使うことが多い。対してハモンセラーノやパルマハムなど、世界基準で生ハムと呼ばれているものは骨つき豚の前足や後足を使うのが定番でこちらは塩漬け後、乾燥や発酵熟成を長い時間かけて行うものである。
どちらにしてもスーパーで販売されている一般的なスライスタイプは、製造から30~40日程度の賞味期限だ。
対して原木タイプは、常温で1年ほど保存が効くとされているが自宅で原木を購入する人は少ないだろう。
開封済みのハム
開封後のハムについては、なるべく早く食べ切るのが鉄則だ。期間にすると2~3日中がベスト。とくにスライスタイプは空気に触れる面が多いので、酸化スピードが早くなり、腐敗にも繋がりやすい。ブロックタイプは一度に食べ切るのが難しいことも多いので、小分けにして冷凍保存するのがおすすめだ。
3. 注意したい賞味期限切れのハム
賞味期限切れのハムが食べられるとはいえ、それは腐っていない場合だけである。ここでは、腐っている可能性があるハムについてその特徴を解説していこう。
見た目
見た目がいつもと異なる場合は、食べるのを控えるのが基本だ。
このような場合は、速やかに廃棄することを強くおすすめする。
味や臭い
味や臭いがいつもと違う場合も注意が必要である。
このような場合も速やかに廃棄することを強くおすすめする。
4. ハムの保存方法
せっかく買ったハムを無駄にしないためには、保存方法を知る必要がある。ここでは、冷蔵と冷凍に分けて、上手な保存方法を伝授していこう。
冷蔵保存と冷凍保存
ハムは10℃以下の保存が基本なので、冷蔵保存マストだ。冷蔵庫のなかで温度変化の多い扉付近はNGだ。できれば、冷蔵室よりも温度が低いチルド室を活用するといいだろう。開封後は、ラップにぴっちりと包む、または密閉容器に入れて保存すること。
すぐに食べ切れない場合は、冷凍保存がおすすめだ。未開封のものはスライスタイプもブロックタイプもまるごと冷凍できる。ただ、使い勝手が悪いので小分けにして冷凍するのもおすすめだ。
スライスしたものを1枚ずつラップでくるんで、重ねてホイルに包んだ上で冷凍保存用の袋に入れて空気を抜いて冷凍するのがベター。使うときは、加熱調理するのが基本で、そのままフライパンやトースターで焼くといい。保存期間は1ヶ月ほど。
5. ハムを賞味期限切れにしないために
ハムをたっぷりと使う料理をマスターすれば、賞味期限切れになる前に美味しくいただくことができる。ここではそんなアイデア料理をご紹介していこう。
ハム料理はアイデア次第
ハムの原材料は豚肉である。このため豚肉を使う料理をハムで代用するのもひとつの手だ。
アレンジ自在に使うなら、サラダに投入するのがおすすめ。和風、洋風、中華風どのサラダにもなじんでくれるので、幅広く使うことができる。
ハムはある程度、塩分があるため、野菜と合わせるとバランスがいい。たっぷりと食べるなら、火を通すのもおすすめだ。
結論
ハムは、未開封であれば比較的賞味期限の長い便利な食材である。これは元々、保存食生まれであることも大きいだろう。ただし、開封後はすぐに食べるのが正解だ。食べ切れない場合は小分けにして冷凍する、またはハムを主役にしたメニューを活用するのがおすすめだ。
(参考文献)
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