目次
- 1. カフェイン絶ちならNG!チョコレートにはカフェインが含まれる
- 2. チョコレートのカフェイン含有量
- 3. 妊娠中や子供にチョコレートのカフェインは危険?
- 4. カフェインレスのおすすめチョコレート
- ※1出典:内閣府 食品安全委員会「食品中のカフェイン」 https://www.fsc.go.jp/factsheets/index.data/factsheets_caffeine.pdf
- ※2出典:内閣府 食品安全委員会「食品中のカフェインについて」 https://www.fsc.go.jp/visual/kikanshi/k_index.data/vol51_all.pdf
- ※3出典:日本チョコレート・ココア協会「チョコレート・ココアには「カフェイン」が含まれていると聞きますが、子供や妊婦が食べても大丈夫ですか?」 http://www.chocolate-cocoa.com/lecture/q12/index.html
- ※4出典:株式会社ロッテ「カフェインの効果と摂取できる飲み物・食べ物5選!眠気には何が効く?」 https://www.lotte.co.jp/medipalette/902/
- ※5出典:厚生労働省「食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170477.html
1. カフェイン絶ちならNG!チョコレートにはカフェインが含まれる

チョコレートにカフェインが含まれていることを皆さんは知っているだろうか。ここではチョコレートに含まれるカフェインのメリットとデメリットを紹介しよう。
チョコレートのカフェインのメリット
カフェインは、コーヒー・紅茶・清涼飲料水・チョコレート・エナジードリンクなどに含まれている(※1)。働きは食欲を増進させたり、医薬品として処方されたり、食品添加物として嗜好性を改善する。では摂取すると人の身体にどう影響するのだろうか。カフェインを摂取すると中枢神経が興奮し、身体を活発化させる。たとえば仕事や家事の合間にコーヒーを飲むと頭がスッキリし、眠気覚ましに効果が期待できる(※2)。
チョコレートのカフェインのデメリット
メリットがある一方でチョコレートなどに含まれるカフェインを摂取するとデメリットもある。たとえば震え・めまい・心拍数の増加・興奮・不安・夜に眠れないなどだ。また消化管系の刺激によって吐き気や下痢をもたらすこともある(※1)。
2. チョコレートのカフェイン含有量

コーヒーや抹茶などカフェインが多く含まれているといわれているが、実際にどれくらい含まれているのだろう。100mlあたりに含まれるカフェインの量はコーヒーが60mg、インスタントコーヒーが57mg、紅茶が30mg、せん茶とウーロン茶が20mg、エナジードリンクが32~300mgだ(※1)。とくにエナジードリンクは製品によって含有量が大きく異なることが理解できるだろう。
高カカオのチョコレートのカフェイン量
カカオ70%のようなハイカカオチョコレートには、どれくらいカフェインが含まれているのか。カカオマス70%のハイカカオチョコレートに含まれているカフェイン量は100gあたりで84mgだ(※3)。先述した飲み物と比較すると、カフェイン量は多めといえるだろう。
その他のチョコレートのカフェイン量
その他のチョコレートのカフェイン量をピックアップして紹介しよう。100gあたりのダークチョコレートに含まれるカフェイン量は80mgで、ミルクチョコレートは20mgだ(※4)。ダークチョコレートは多めだが、ミルクチョコレートはハイカカオチョコレートと比べると低めだ。
3. 妊娠中や子供にチョコレートのカフェインは危険?

チョコレートに含まれるカフェインを過剰摂取すると、妊婦や子供にどういった影響を及ぼすのだろうか。
妊娠中の場合
世界保健機関(WHO)は2001年(平成13年)に、妊婦のカフェイン摂取について助言している。たとえばコーラ飲料・紅茶・ココアは、ほぼ同じ程度のカフェインが含まれており、コーヒーにはこれらの飲み物の2倍くらいのカフェインが含まれている。カフェインの胎児に対する影響は確定していないが、妊婦が飲むコーヒーの量を1日 3~4杯までにすべきだという。
また2016年(平成28年)に、新たな勧告を公表した。内容は妊娠中の母親の血液からカフェインの消失が著しく遅くなるというものだ。カフェインを過剰摂取すると胎児の成長遅延や出生児の低体重、早産・死産と関連する可能性を示唆している。カフェイン摂取量が1日300mg超の妊婦に対して、流産や新生児の低体重リスクを減らすめ、カフェイン摂取量を制限することと注意喚起している(※1)
またカフェインに対する感受性は個人により差があり、健康に及ぼす影響を正確に評価するのはむずかしい。そのためカフェインの1日の摂取許容量は設定されていない。ただし一部の国や国際機関は、リスクが高いといわれる妊婦や子供に対して摂取しても問題のない目安量を設定している(※2)。
カフェイン摂取量の目安(※2)
オーストリア保健・食品安全局:300mg/日
英国食品基準庁(FSA):200mg/日
カナダ保健省:300mg/日
日本ではカフェインの影響を受けやすい妊婦や授乳中、妊娠を予定している人は最大300mg/日(マグカップで約2杯)までと厚生労働省のホームページに記載されている(※56)。ダークチョコレートのみなら3枚以内にすべきだろうが、ほかの食品から摂取することも考えて、さらに控えるべきだろう。
子供の場合
子供はカフェインに対して感受性が高いため、最大で4~6歳は45mg/日、7~9歳は62.5mg/日、10~12歳は85mg/日(355ml入りの缶コーラで1~2本相当)までだ。13歳以上の青少年はデータが不十分で、確定した勧告は作成されていないが、1日あたりで2.5mg/kg、体重以上のカフェイン摂取はNGだ(※5)。
4. カフェインレスのおすすめチョコレート

カフェインを控えたい人はカフェインが入ってないチョコレートを探しているのではないだろうか。最後にカフェイン少なめのチョコレートを紹介しよう。先述したようにハイカカオチョコレートやダークチョコレートはカフェイン多めなので、少なめのミルクチョコレートを選ぶとよい。
辻安全食品株式会社「無添加 カフェインレス キャロブサクサクチョコ」
カフェインが入ってないチョコレートを代表する商品が、辻安全食品の無添加 カフェインレス キャロブサクサクチョコだ。特徴はカカオマスの代わりにキャロブパウダーを練り込んであること。カカオマスとミルクは使われておらず、ココアに似た風味を楽しめる。
結論
チョコレートに含まれるカフェイン量や過剰摂取すると、どのような影響があるのかを紹介した。コーヒーに多く含まれているイメージがあるカフェインだが、先述したようにハイカカオチョコレートやダークチョコレートには多く含まれている。カフェインを控えたい人はミルクチョコレートを食べるべきだろう。
(参考文献)
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