目次
- 1. デストロイヤーとはどんなじゃがいも?
- 2. じゃがいもにデストロイヤー(破壊者)という名がついた由来
- 3. デストロイヤー(じゃがいも)の産地や旬の時期
- 4. デストロイヤー(じゃがいも)の食べ方・おすすめレシピ
- 焼き:じゃがバター、ホイル焼き、グラタンなど
- 蒸し:ふかし芋、マッシュポテト、ポテトサラダなど
- 揚げ:フライドポテト、コロッケなど
- 煮込み:カレー、シチュー、ポトフ、肉じゃがなど
1. デストロイヤーとはどんなじゃがいも?

まずはデストロイヤーというじゃがいもについて、概要から簡単に説明しておこう。
2000年に品種登録された長崎生まれのじゃがいも
デストロイヤーは長崎県生まれのじゃがいもで、2000年に品種登録されている。新品種をいくつも生み出してきた俵正彦氏により、レッドムーンの変異株から育成された品種だ。
見た目の特徴
形状は一般的な俵型のじゃがいもだが、色が特徴的。さつまいものような赤紫色の皮で、芽の部分が鮮やかな赤色をしている。赤紫色の皮と真っ赤な芽の組み合わせはかなりインパクトが強い。なお赤黒い表皮に対して、中身はじゃがいもらしい黄色をしている。
味や食感
デストロイヤーは濃厚で優しい甘みが特徴だ。でんぷん質が多いため、粘り気とともにホクホクした食感も楽しめる。加熱すると栗のような甘みと肉質のよさが際立ち、調味料がなくても美味しく食べられる。
2. じゃがいもにデストロイヤー(破壊者)という名がついた由来

デストロイヤーとは一般的に「破壊する者」あるいは「駆逐艦」といった意味を持つ。じゃがいもからは予想だにしない名前だが、なぜデストロイヤーなのだろうか?
「デストロイヤー」は通称、正式名称は「グラウンド・ペチカ」
デストロイヤーという個性的な名前は、実は通称である。皮と芽の色のコントラストが、覆面レスラー「デストロイヤー」に似ていることが由来だ。ちなみに出願時の名称は「ですとろいや」だったそうだが、品種としての正式名称は「グラウンド・ペチカ」となった。こちらは、地面から暖炉(ペチカ)の炎が出ているさまにたとえられたのが由来とされている。
3. デストロイヤーの産地や旬の時期

デストロイヤーは一般的なスーパーではほとんど見かけないじゃがいもだが、産地はどこなのだろうか。また、旬の時期についても見ていこう。
主な産地
デストロイヤーは、主に発祥の地である長崎県で栽培されている。また、じゃがいもの代表的な産地である北海道をはじめ、福岡県、長野県、山口県などでも生産される。しかし北海道でもメジャーな品種ではなく、店頭に並ぶことは珍しいようだ。産地直売所で購入できる場合もあるが、確実に入手したいなら通販を利用するとよいだろう。
旬の時期
デストロイヤーの旬は一般的なじゃがいもと同様に、地域によって異なる。温暖な地域では、1〜3月頃に植え付けを行い、5〜6月頃に収穫する。一方、寒冷な地域では春に植え付けて秋に収穫する。そのため、全体的には春と秋の年2回が旬ということになる。貯蔵性は高いが生産量が少ないため、通販に関しても旬の時期のみ取り扱う店舗が多いようだ。
4. じゃがいものデストロイヤーの食べ方・おすすめレシピ

甘みやコク、粘り気やホクホクとした食感が魅力のデストロイヤーは、シンプルな調理でも美味しく食べられる。さらに、煮崩れしにくいことから煮込み料理にも向く。
おすすめの食べ方
じゃがいもを使う料理ならどれでも美味しく作れる、万能なじゃがいもである。また、デストロイヤーは皮の色が個性的だが、皮を剥いて調理すると、一般的なじゃがいもと見た目はほとんど変わらなくなる。ホイル焼きやフライドポテトなどは、皮付きのまま調理するとユニークな仕上がりになり、おすすめだ。
結論
デストロイヤーは、覆面レスラーの顔のような個性的な見た目が特徴のじゃがいもである。見た目のインパクトは強いが、風味や食感の優れた美味しいじゃがいものため、焼くだけでも美味しく、また煮込み料理を含めさまざまな料理に使える。発祥地かつ生産地の長崎県以外ではなかなか見かけないかもしれないが、通販を利用して味わってみてはいかがだろう。
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