【はちみつレシピ】幅広い使い方で上手に美味しく活用しよう

はちみつといえば、そのまま食べても美味しく食べることができ、料理やお菓子作りにも使える便利な食材である。とはいえ、はちみつを1度に大量消費することはなかなか難しい。冷蔵庫や棚に保管していると、気がつかないうちにガチガチに固まってしまい使えなくなったという経験はないだろうか。ここでは、はちみつが固まってしまう理由と、対処法について解説する。

はちみつは気温が低いときや、冷蔵庫で保存している間に白く固まってしまうことがある。この白く固まる現象は結晶といい、はちみつの特性のひとつだ。一般的に結晶化を起こす気温は15～16度くらいの間といわれている。この結晶は糖の性質によるもので、はちみつに含まれているブドウ糖の比率が関係しており、ブドウ糖の比率が高いはちみつほど結晶化しやすくなる。ほかにも気泡を含んだはちみつに振動が加わると、空気中の不純物が振動によりはちみつに加わって、結晶化が進みやすくなる。冷蔵庫など細かい振動が起こる場所に保管する場合は注意が必要だ。ただし、たとえはちみつが固まってしまっても、品質に問題はなく味にも影響はないため安心して食べることができる。

固まったはちみつをそのまま使っても、品質や味に影響はないがレシピによってはジャリジャリとした独特の食感や、なかなか溶けないところが気になることもあるだろう。そんなときは、温めるだけで液状に戻すことができる。温め方は、45～60度で湯せんする、ホッカイロに薄いタオルを巻き溶かす、容器ごとお風呂に入れて溶かす、耐熱容器にはちみつを入れ電子レンジを使うなど、さまざまな方法がある。その際、風味や栄養効果に変化が生じる可能性があるため繰り返し温めないようにしよう。また、急激に加熱すると破裂などの危険もあるので要注意だ。

はちみつの優しい甘さと、アーモンドのザクザクとした食感がくせになるサンドイッチレシピを紹介しよう。甘いはちみつと、クリームチーズの塩気が絶妙なハーモニーを生み出す一品だ。ここでのポイントはあまり混ぜすぎないこと。そうすることで、はちみつとクリームチーズが際立ちメリハリのある味わいになる。小腹が空いた時や、子どものおやつにもぴったりだ。

はちみつのまろやかな味付けが決め手のフレンチトースト。一見、手が込んでいるように思えるが、混ぜた材料に食パンを漬け込み、焼くだけなので簡単に作れるレシピだ。ポイントはバニラエッセンスを加えること。そうすることで、ホテルやレストランで食べるような本格的な味が自宅で作れるのだ。できたてのフレンチトーストに、絡み合うはちみつは最高の組み合わせといえるだろう。

キウイやみかんを買ってみたものの、酸っぱくて食べられなかったという経験のある人も多いであろう。そんなときにおすすめのレシピが、はちみつに漬けるだけで完成するデザートマリネだ。とても簡単に作れるレシピで、材料はたったの3つだけ。酸っぱい果物を、甘いはちみつ漬けることによって、酸味が和らぎまろやかになる。切って混ぜるだけの3ステップで作れるので、料理が苦手な方でも失敗知らずだ。

桃とマスカルポーネチーズを、はちみつと紅茶茶葉で和えた贅沢なレシピを紹介しよう。甘酸っぱい桃と、さっぱりとしたマスカルポーネチーズは、はちみつと好相性でおしゃれな味わいに仕上がる。アールグレイのさわやかな香りと、はちみつのほのかな香りに癒されること間違いなし。紅茶好きにはたまらない美味しさといえるだろう。材料を切ってはちみつをかけるだけで手軽にでき、おやつや夜食にもおすすめである。

寒い日に飲みたくなるホットドリンク。たっぷりのはちみつとかぼすで身体の芯からポカポカ温まる、そんなレシピはいかがだろうか。作り方は、はちみつと、絞ったかぼすを混ぜてからお湯を注ぐだけというすぐに挑戦したくなる手軽さだ。ほかにも、はちみつと合う生姜を一緒に入れたり、お酒と割ったりするのもおすすめなので、ぜひ試してみてもらいたい。

今回は、はちみつが固まる原因や対処法と自宅ではちみつを使って簡単に作れるレシピを紹介した。はちみつはさまざまなレシピに取り入れやすく、その風味からさまざまな味わいをもたらしてくれる。あまり使う機会がないと保管したままではもったいない。ぜひ本記事を参考にしながら、はちみつレシピを作ってみてほしい。