1. ズボンの数え方とは?

ズボンは一枚や一着、一本など複数の単位で数えられる。まずは、ズボンに使われる3つの数え方を紹介しよう。
数え方1.一枚(いちまい)
平たく薄いものは一枚(いちまい)という数え方をするが、衣類にも使われる単位だ。ズボン以外にも全身をおおわない衣類や下着などに使われる。ズボンの中でも長ズボンより丈が短い「半ズボン」の場合はほかの数え方は使われず、一枚という単位のみになる。
数え方2.一着(いっちゃく)
一着(いっちゃく)も衣服の数え方の1つだ。ズボン以外にも全身をおおったり、上着として着たりする衣類に使われる。
数え方3.一本(いっぽん)
一本(いっぽん)はズボンを数える単位として使われるが、ほかの衣服にはほとんど使われない。ズボンが一本と数えられるのは、ズボンの形状が縦に長いためといわれている。
2. ほかの言語でのズボンの数え方

次は、ほかの言語でのズボンの数え方について紹介する。英語や中国語での数え方を学び、旅行やショッピングなどで活用しよう。
英語のズボンの数え方
ズボンは英語で「pants」という。例え1本のズボンであっても「pant」ではなく複数形の「pants」となるが、これは昔ズボンが左右のパーツに分かれた服であった名残といわれている。右と左、両方のパーツがそろっていないと機能しないものは複数形となるのが英語のルールだ。そのほかに1つでも複数形になるものとして「glasses(めがね)」、「jeans(ジーンズ)」などがある。
複数形の場合、1つと数える際にも直前に冠詞の「a」は付けられない。そのため、一本のズボンは「a pair of pants」、二本のズボンは「two pairs of pants」のように数えられる。
複数形の場合、1つと数える際にも直前に冠詞の「a」は付けられない。そのため、一本のズボンは「a pair of pants」、二本のズボンは「two pairs of pants」のように数えられる。
中国語のズボンの数え方
日本語でのものの数え方(助数詞)に当たるのが、中国語の「量詞」だ。日本語同様、中国語にも多くの種類の量詞がある。その中でズボンは「細長いもの」として分類され「条(ティァォ)」と数えられる。そのため、日本語でいうところの一本、二本、三本が中国語では一条、二条、三条となる。
そのほかに「条」で数えられるものとしては魚や糸、道、川などがある。
そのほかに「条」で数えられるものとしては魚や糸、道、川などがある。
3. ズボン以外の衣類の数え方

アパレルショップで買い物をするとき、クリーニング店でクリーニングを依頼するときなど私たちの生活の中で「衣類の単位」が重要になるシーンは多い。単位を間違えて伝えてしまったことに後で気づくと、少し恥ずかしい気持ちになることもあるだろう。日常生活で正しい日本語を使うためにも、よく身につける衣類の数え方を覚えておこう。最後はズボン以外の衣類の数え方についても紹介する。
「一枚」と数える衣類の例
シャツ、ブラウス、セーター、スカート、下着、普段着のワンピースなど
「一着」と数える衣類の例
ズボンと上着が一組になったスーツ、背広、ドレス、ジャケット、コートなど
パンツの数え方
パンツには「一丁(いっちょう)」という数え方がある。これはふんどしを丁で数えていた名残といわれており、同じ「履く衣類」であるズボンなどには使われない。
靴下の数え方
靴下の数え方はセットになっている場合となっていない場合で異なる。左右セットになっている状態であれば「一足(いっそく)」または「一組(ひとくみ)」。片方の状態だと「一枚(いちまい)」と数えられる。
セットになった衣類の数え方
セットになった衣類(アンサンブル)は「一着(いっちゃく)」または「一組(ひとくみ)」と数えられる。
結論
今回は正しいズボンの数え方について紹介した。ズボン以外にも複数の数え方をする名詞は多くあり、日本語の難しい部分ともいえる。なかでも衣類はほかのものより人前で数を数える機会が多いものだ。正しい数え方をするためにも、今回の記事を参考に日本語や英語、中国語でのズボンの数え方をマスターしてもらいたい。
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