1. フローリングの滑り止め対策はなぜ必要?

家の中でも大きなスペースを占めるフローリング。フローリングが滑りやすくなると、思いがけない大きな事故につながる危険性もある。滑り止め対策を怠ってはいけない。
転倒によるケガ
フローリングが滑りやすくなっていると、バランスを崩して転倒しやすくなる。特に走り回る小さな子どもや足腰の弱っている高齢者がいるご家庭では、フローリングの滑り止めは安全対策上必須だ。滑って転んで頭を打つ、骨折して寝たきりになってしまうなど、ケガによる思わぬ事態を引き起こす可能性もある。
ペットの身体に負担をかける
家の中でペットを飼っている場合、フローリングが滑りやすいと立ったり歩いたりするときに足元が不安定になりやすい。結果、ペットの足腰に負担をかけてしまうことになる。場合によっては、滑った拍子に脱臼や骨折といったケガにもつながる。大切な家族の一員のペットが快適に過ごせるように、フローリングの滑り止めは必要だ。
2. 【原因別】フローリングの滑り止め対処法

フローリングが滑りやすくなるのには原因がある。原因別に滑り止めの対処法を講じることが大切だ。
フローリングの油汚れが原因
キッチンやダイニングなどでは、油を使った調理や食事をすることも多い。調理中に油が飛び散ったり食事中に食べこぼしたりして汚れがスリッパなどに付着することで、油に縁のない場所のフローリングにも広がってしまう。
油汚れが原因のフローリングの滑り止め対処法としては、すぐに拭き取るということだ。薄めた中性洗剤をぞうきんに含ませて固く絞り、油汚れを拭き取る。その後、水拭きで洗剤成分を取り除き、から拭きをする。
油汚れが原因のフローリングの滑り止め対処法としては、すぐに拭き取るということだ。薄めた中性洗剤をぞうきんに含ませて固く絞り、油汚れを拭き取る。その後、水拭きで洗剤成分を取り除き、から拭きをする。
ワックスの劣化が原因
ワックスは、フローリングの床材を保護する役割がある。ワックスと聞くと「滑りやすくするもの」というイメージがあるが、フローリングのワックスは、コーティングして滑り止めの役割も同時に果たす。しかしワックスは、摩耗によって徐々にはがれていくため、滑りやすくなってしまう。フローリングが少し滑りやすくなったかなと思ったら、ワックスを塗り直そう。
水濡れが原因
オープンキッチンや洗面所などで、水が跳ねてフローリングに落ちると滑りやすくなる。フローリングに落ちた水濡れはそのままにせず、必ず乾いたぞうきんなどで拭き取るようにしよう。
シリコンスプレーが原因
引き戸やサッシなどの滑りをよくするためなどに使われるシリコンスプレー。うっかりフローリングにかかってしまうと、滑りやすくなってしまう。シリコンスプレーを使うときにはフローリングに付かないように、必ず新聞などを利用してマスキングするようにしよう。
3. フローリングの滑り止めに役立つアイテム

フローリングが滑るようになったら、できるだけ早く滑り止め対策をした方がよい。根本的な滑り止め対策はワックスを塗り直すことだが、簡単にできる滑り止め対策のアイテムを紹介しよう。
ジョイントマット
フローリングに手を加えることなく、上にジョイントマットを敷くだけで滑り止めになる。フローリングのスペースに合わせてカットもできる。また、滑り止めだけでなく衝撃も吸収するので、足音が階下に響きにくく防音対策にもなる。賃貸住宅に住んでいる方には、ジョイントマットがおすすめだ。
滑り止めスプレー
ホームセンターなどでも簡単に購入できるのが滑り止めスプレーだ。1,000円前後と値段もお手頃で、滑りやすい場所にポイントスプレーするだけだ。手軽に滑り止めできるが、効果が一時的というデメリットもある。
滑り止めシート
滑り止めシートは、シートの凹凸を利用してツルツルを解消するアイテムだ。フローリングに直接敷くため、滑り止め効果は非常に高い。ただし、シートを貼る面積が広いと、思った以上に費用がかかることがある。
コーティング剤
業者に依頼してコーティング加工をしてもらうという方法もあるが、かなりの費用を覚悟しなくてはならない。DIYできるコーティング剤を試してみよう。たとえば「リンレイ滑り止めコーティング剤」が便利だ。専用の別売りワイパーを使えばキレイに塗りやすいだろう。また、専用の洗剤を使えば簡単にはがすこともできるので、賃貸住宅でも使える。
結論
フローリングが滑りやすいと、転倒などの思わぬ事故にもつながるので滑り止め対策を考えなければならない。滑りやすくなる原因としては、油汚れやワックスの劣化などがある。ワックスの塗り直しのほかにも、賃貸住宅でも使えるジョイントマット、コーティング剤なども便利だ。フローリングが滑りやすくなったなと感じたら、できるだけ早く対処しよう。
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