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【煮沸消毒】時間と温度は?哺乳瓶や布巾などアイテム別に徹底解説!

【煮沸消毒】時間と温度は?哺乳瓶や布巾などアイテム別に徹底解説!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

2020年12月 2日

煮沸消毒は薬品を使わずにできる便利な消毒方法だが、時間や入れるタイミングなどはアイテムによって変わるため正しい知識が必要だ。本稿では、煮沸消毒の基礎知識やアイテム別のやり方を詳しく解説する。煮沸消毒できないアイテムの消毒方法も紹介しているので、あわせて参考にしてほしい。

  
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1. 煮沸消毒とは?

煮沸消毒とは何か?熱湯消毒との違いやその必要性なども交えておさらいしておこう。

お湯で煮ることで消毒する方法

哺乳瓶やガラス瓶、プラスチック容器や布巾など、消毒したいアイテムを鍋などに入れ、グツグツと高温のお湯で煮込むことで消毒するのが「煮沸消毒」だ。似ている消毒方法のひとつに「熱湯消毒」もあるが、厳密にはやや異なる。

熱湯消毒との違い

やかんなどを使い、沸騰させた熱湯をかけて消毒する方法である。いずれもコストがかからず同じお湯を使った消毒方法だが、やり方がやや異なるので覚えておこう。

煮沸消毒の効果

厚生労働省によれば、O157といった腸管出血性大腸菌は75℃で1分間以上の加熱で死滅するという(※1)。すべての菌が煮沸消毒によって死滅するわけではないが、多くの菌は熱に弱い。食中毒を防いだり、細菌感染を防いだりする意味でも煮沸消毒は有用といえるだろう。事実、煮沸消毒は医療施設などでも用いられる消毒方法のひとつである。

煮沸消毒に必要な温度は?

水の沸点である100℃が基本だ。100℃未満で煮沸消毒と同様の効果が得られるやり方も後述するが、基本的には100℃と覚えておこう。そのため、煮沸消毒したいアイテムが100℃に耐えられるかどうかを確認しておくことが大切だ。

2. 煮沸消毒する際の注意点

煮沸消毒はやり方を誤ると十分な効果が得られない場合がある。容器が溶けたり火傷を負ったりなどのリスクもあるため、先に注意点を覚えておこう。

耐熱温度を確認する

ごく基本的なところだが、100℃に耐えられなければ煮沸消毒できない。必ず確認しておこう。

先によく洗っておく

汚れが残ったまま煮沸消毒をすると、その汚れもお湯に溶け出すなどしてキレイにならない。洗剤などでよく洗ってから煮沸消毒しよう。

入れるタイミングも大切

詳しくはアイテム別に解説するが、水から入れたほうがよいものと、沸騰させてから入れたほうがよいものがある。たとえば瓶は、急激な温度変化に弱いので水から入れる。逆にプラスチック容器などは、鍋の温度変化の影響を受けて変形するおそれがあるため沸騰してから入れるのが一般的だ。

煮沸消毒のあとは自然乾燥させる

せっかく正しいやり方で煮沸消毒できても、水滴が残っているとそこから雑菌が繁殖するおそれがある。すぐに収納するのではなく、ひと晩など時間をかけて風通しのよい場所で自然乾燥させよう。

火傷や火災に気をつける

煮沸消毒はお湯だけでできる安全かつ環境にも優しい消毒方法だが、沸騰したお湯や火を使う。目を離さないことはもちろん、アイテムを出し入れする際にお湯が跳ねたり、お湯を入れすぎて吹きこぼれたりして火傷を負わないように慎重に作業にあたることも大切だ。

3. 赤ちゃんの哺乳瓶を煮沸消毒する方法と時間

それでは、アイテム別に煮沸消毒のやり方を見ていこう。まずは赤ちゃんの哺乳瓶からだ。

哺乳瓶の煮沸消毒の時間とやり方

瓶の部分は、常温の水に入れて火にかけてから10分、煮沸している時間は実質5分ほどが目安だ。一方、ニップルやパーツを固定するためのパッキンなどは3~5分ほどでよい。瓶を煮沸消毒し始めてから5分後くらいに入れると、瓶と同じタイミングで煮沸を終えることができるだろう。

4. おしゃぶりを煮沸消毒する方法と時間

続いて赤ちゃんのおしゃぶりを煮沸消毒する際の時間とやり方を見てみよう。

おしゃぶりの煮沸消毒の時間とやり方

こちらは哺乳瓶ほど長い時間煮沸しなくてもよい。5分ほどで引き上げよう。沸騰した鍋におしゃぶりを浸ける以外に、沸騰させた熱湯をおしゃぶりにかけて消毒する方法でもOKだ。自然乾燥させている間もおしゃぶりを使えるよう、2個以上用意しておくとよいだろう。

5. プラスチック容器を煮沸消毒する方法と時間

次はプラスチック容器を煮沸消毒する際の時間ややり方を見ていこう。先にプラスチック特有の注意点があるのでお伝えしておく。

ポリカーボネート素材はNG

素材がポリカーボネートのプラスチックは、温度にかかわらず煮沸消毒は控えよう。ポリカーボネートを熱湯に浸すと人体に害のある環境ホルモンが出るため、かえってよくない。また変形したり鍋の中で溶けたりすれば大変なことになってしまうため、プラスチック容器の場合はとくに耐熱温度に気をつけよう。

プラスチック容器の煮沸消毒の時間とやり方

水からからではなく沸騰してから鍋に入れる。水からだと徐々に変換する鍋の温度に影響を受けて、変形してしまうおそれがあるためだ。時間は10分が目安だが、5分ほどで一度取り出して様子を見てもよい。温度計あるいはセンサーなどで温度設定が可能なコンロであれば、90℃程度で煮沸消毒をする方法もある。これなら100℃に耐えられない製品も煮沸消毒できるだろう。

6. 布巾など布製品を煮沸消毒する方法と時間

台所でよく使う布巾やタオル、ハンカチなどの布製品にも煮沸消毒が有効だ。

布製品の煮沸消毒の時間とやり方

煮沸時間は10分前後が望ましい。布巾の場合も哺乳瓶と同じように、水に入れて火にかけてから10分が目安なので、沸騰してからの時間は実質5~8分ほどになる。布巾は鍋に入れて放置するのではなく、菜箸やトングなどでかき混ぜて全体をしっかり煮沸消毒するよう意識しよう。

7. ガラス瓶を煮沸消毒する方法と時間

自家製ジャムや、唐辛子のオリーブオイル漬けを保存する際などに使うガラス瓶も、煮沸消毒をおすすめする。

ガラス瓶の煮沸消毒の時間とやり方

鍋に、瓶が完全に浸るほどの水を入れ、よく洗ったガラス瓶を入れてから火にかける。沸騰してから5分ほど煮沸消毒すればOKだ。分解できるパーツは外して中性洗剤などで洗ってから煮沸消毒しよう。パッキンなどは変形のおそれがあるため、沸騰してから1〜2分程度で取り出そう。なお沸騰したお湯にガラス瓶を入れるとヒビ割れなどのリスクがある。必ず水の状態から入れるようにしよう。

8. まな板は煮沸消毒できる?

サイズにもよるが、まな板が完全に浸かるほど大きな鍋をお持ちのご家庭は少ないだろう。この場合は煮沸消毒というよりも熱湯消毒がおすすめだ。

まな板の熱湯消毒のやり方

まずはいつものように、中性洗剤を使ってまな板をよく洗おう。その間、やかんなどに水を入れてお湯を沸かしておくと効率的だ。沸騰したら、洗ったまな板に熱湯をかけて、立てた状態で自然乾燥させればよい。もちろん、まな板が完全に入る鍋があれば、ほかのアイテムと同様に煮沸消毒もできる。耐熱温度などに気をつけて行おう。

9. 100℃より低い温度で煮沸消毒する方法も

煮沸=沸騰というイメージがあるが、厳密には「煮え立たせる」「ぐつぐつ煮る」といった意味だ。そのため100℃未満で煮沸消毒することもある。農林水産省によれば、厚生労働省や都道府県では「保存容器」の煮沸消毒の目安について、100℃以外にもいろいろな条件を推奨しているという(※2)。

保存容器の煮沸消毒の温度と時間の目安

  • 100℃で30秒
  • 90℃以上で5分以上
  • 80℃で5分以上
  • 75℃以上で15分以上
  • 沸騰してから5分以上
このように100℃未満でも、時間を延ばすことで煮沸消毒と同等の効果が得られると考えてよいだろう。耐熱温度が100℃以上であれば30秒または沸騰してから5分以上、100℃未満ならそれ以外の方法といったように、容器の素材や耐熱温度によって使い分けよう。

10. 布巾で煮沸消毒時のダメージを防ぐ方法

水の温度は100℃までしか上がらないが、鍋底はコンロの火に触れており100℃を超える。そのため、耐熱温度が100℃というアイテムでも鍋底に接している部分は溶けるおそれがある。不安なときは布巾を使って対策しよう。

布巾を鍋底に敷く

やり方は簡単だ。鍋底に布巾を敷いてから煮沸すればよい。アイテムが直接鍋底に触れることがなくなるため、必要以上の高温にもさらされにくい。布巾を敷いておけばアイテムが浮き沈みして鍋底にぶつかっても傷つきにくくなるというのもメリットだろう。

11. 煮沸できないアイテムの消毒方法

100℃に耐えられないアイテムなどは、煮沸消毒ではなくキッチンハイターやアルコールで消毒する方法もある。まずは花王株式会社が公開しているやり方を一部紹介しよう(※3)。

キッチンハイターを使った消毒方法

たとえば哺乳瓶であれば、5Lの水にキャップ約2杯分の原液を混ぜ、2分ほど浸け置きしてから流水でよくすすぐことで除菌できる。漂白したいときは、同じく5Lの水にキャップ約2杯分の原液を混ぜて30分ほど浸け置きし、流水でよくすすぐといったように手軽にできる。ただし使える素材・使えない素材などもあるので、必ずパッケージの注意事項に目を通しておこう。

アルコールを使った消毒方法

消毒したいアイテムを中性洗剤でよく洗い、風通しのよい場所でしっかり自然乾燥させる。次に、アルコールを吹き付けて清潔な布巾などで拭き取る。少しでも濡れているとアルコールが薄まるため、完全に乾いてからスプレーしよう。またアイテムを持つ手が汚れていると効果が半減しかねない。事前に手のひらや指はもちろん、手首から肘あたりまでしっかり洗っておくことをおすすめする。

結論

煮沸消毒は素材などによって時間や入れるタイミングなどが異なるほか、注意点も変わってくる。まずは煮沸消毒できる素材かどうかを確認することだ。火や沸騰したお湯を使うため、そばを離れたり吹きこぼしたりしないよう、くれぐれも気をつけて作業にあたってほしい。

(参考文献)

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  • 公開日:

    2019年6月13日

  • 更新日:

    2020年12月 2日

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