目次
1. 衣服についた場合クリーニングが必要になるインクの種類

インクは衣服についてしまうと、自宅での洗濯ではなかなか取れないものの代表だろう。シミの原因になるインクの種類は3つあるが、クリーニングに持ち込む前にそれぞれ自宅で試してみてほしいアイテムがあるので、まずはこれを紹介する。
水性インク
水性タイプのインクのシミには、洗濯やキッチンなどで利用する中性洗剤や、ジェル状のエタノールが効く。シミになってすぐならきれいになることが多いが、布の奥まで入り込んでしまうと自分での洗濯では落ちないことも多いので、その場合はクリーニングを利用しよう。
油性インク
油性タイプのインクのシミには、化粧を落とすクレンジング剤やエタノール、みかんなど柑橘類の皮が効果ありだ。ただしエタノールを使う場合、色物の衣類は色落ちの危険があるので注意しよう。
万年筆(酸性)インク
万年筆などのインクは酸性なので、アルカリ性の重曹が効く。台所用洗剤との併用で、かなりきれいに仕上げられる。
2. クリーニング前に家でインクを取るやり方

前述したように、シミの原因に合ったアイテムを使用して、クリーニングに持ち込む前にまずは自分でシミ抜きを行ってみよう。
用意するもの
- インクがついたもの
- 新しい布2枚
- それぞれのシミに適した薬剤
シミ抜きの手順
- シミを落としたい布の下にいらない布をあてる
- さらにもう1枚の布を用意し、薬剤をつける
- 薬剤がついた布でシミをたたき、あて布に色が移るようにする
- 水で洗い流す
とくに油性インクは、汚れが浮いた後すぐに洗い流さないと余計シミを増やすことになるので注意したい。インクがついている面積が小さいケースは綿棒などを活用すると作業がしやすくなる。
3. クリーニングのシミ抜きにかかる値段と期間

クリーニングショップでのシミ抜きにはどのくらい費用がかかるのだろうか。また、頼んだ翌日に仕上げてもらうといったことは可能なのか、詳しく見ていこう。
価格
シミ抜きにかかる費用はショップによってもまちまちで、汚れのついた部分の面積や汚れの原因によっても金額が変わってくる。通常のクリーニング料金に含まれているか、オプション料金扱いになるかという点でも違いが生じ、数百円から数千円ほどとショップごとにまったく違うため、先に確認しておくといいだろう。
仕上がりまでの期間
シミ抜きであっても、通常のクリーニングと同様に仕上がるまでの期間は約1週間を目安にするとよい。たいして時間がかからないものはもっと期間が早まる可能性もあり、また逆に年季が入ったシミだとそれ以上の期間を必要とするケースもある。
4. クリーニングでもインクが取れない場合は?

クリーニングに持ち込めば、どんなシミでも必ずきれいに落ちるというわけではなく、当然取れないものもある。これ以上はきれいに取れないと言われたり、仕上がりに不満があったりした場合は、ほかのショップを探してみよう。別のショップでは対応可能なケース、もっときれいにしてもらえるケースもあるので、取れないものは仕方がないとあきらめずに、何軒か探してみるとよい。
結論
クリーニングのシミ抜きは状況によって美しく仕上がらないこともあるので、まずは問い合わせてみるといいだろう。自分で白く戻せるか判断できないひどいケースなら、一人で行わずにクリーニングショップでプロの手に任せたほうが賢明である。
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