目次
- 【浴槽の最大湯量=幅×奥行き×高さ(深さ)÷1000】
- 楕円型:一般的なタイプ。容量はそれほど多くない
- 三角型(デルタ型):楕円型よりもやや容量が多い
- 半円型(シェル型):3つの形状の中で最も容量が多い
- 【100×60×40÷1000=240】
- 1216(0.75坪/220〜250リットル程度):約49〜53円
- 1616(1.0坪/260〜290リットル程度):約55〜62円
- 1620(1.25坪/320〜340リットル程度):約68〜72円
- 1624(1.5坪/350〜440リットル程度):約75〜94円
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1. 浴槽の容量(最大湯量)の計算方法

災害時に備えてためておきたい、水道代を計算したいなど、さまざまな理由で浴槽に何リットルのお湯が入るのか知りたいという方もいるだろう。簡単に最大湯量の目安がわかる計算方法があるので、最初にお伝えしておく。
最大湯量の計算方法
上記の式に当てはめれば、ざっくりとだが最大湯量が求められる。いずれも内寸だ。たとえば幅100cm、奥行き60cm、高さ60cmという浴槽だった場合【100×60×60÷1000=360】で、最大湯量は360リットルとなる。目安がわかればOKという場合はこれで求めよう。
2. 浴槽の容量一覧

一般的に広く普及しているユニットバスの規格ごとに、容量(最大湯量)の目安をまとめた。まずはざっくりと、こちらをご覧いただきたい。なおユニットバスのサイズは短辺寸法(浴槽の長辺の長さ)×長辺寸法(浴槽の短辺が面している壁の長さ)によって決まっている。
浴槽のサイズ別・容量一覧

たとえば「1216」というサイズであれば【120×160cm】という意味である。坪換算されることも多く、「1216」であれば「0.75坪」、「1418」や「1616」であれば「1.0坪」だ。
浴槽の形状でも変わる
上記は一例だが、このように最大湯量の目安は浴槽の形状によっても変わってくる。
3. 入浴に適した湯量は?

上記はあくまで最大湯量、すなわち満水状態の場合だ。入浴する際は人間の体積を考慮しなくてはならないので、当然、最大湯量よりも少なくなる。では適量は何リットルなのだろうか?
入浴時に浴槽にためるお湯の適量は?
浴槽にゆったり浸かったときに、脇の下〜肩あたりまでのレベルにためたいと思ったら、深さ40cmあたりが目安になるだろう(筆者=身長170cmをもとにざっくり算出)。冒頭の計算式を使って湯量を導き出すと以下のとおり。
【幅100cm、奥行き60cm、高さ60cmの浴槽に入浴する際の適量】
よって目安は240リットルとなる。なお一般的には約200〜290リットルとされている。広めの浴槽だと300〜ということもあるほか、浴槽の形状などによっても変わってくるのでそのあたりの差分はご容赦いただきたい。
一般家庭の浴槽にお湯がたまるまで何分?
浴槽にお湯をためる場合、時間はどれくらいかかるのだろうか?お湯はりをする際、浴槽の前につきっきりで見ている余裕などない方も多い。設備(蛇口のサイズや水圧など)にもよるが、一般的には毎分10〜13リットル程度、全開だと20リットル程度の水が出るとされる。これをもとにすると200リットルで10〜20分程度、300リットルで15〜30分程度といったところが目安になる。
4. 水道代が安いのは浴槽?シャワー?

浴槽にお湯をためた場合と、シャワーで済ませた場合、水道代的にはどちらがお得なのだろうか?水道代は地域などで異なるが、本稿では東京都水道局の基準を元に10リットルにつき2.13円で計算した。
浴槽にお湯をためた場合の水道代の目安
上記に30日を掛ければ1カ月の水道代の目安が分かる。とはいえ、これは浴槽を満タンにした場合の水道代だ。おそらく7〜8割程度までしかためないはずなので、より具体的な水道代を調べたいときは0.7〜0.8を掛けて算出しよう。
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シャワーで済ませた場合の水道代の目安
洗い方には個人差があり、またどれくらい水栓を開くか、こまめに止水するか、何人家族かなどさまざまな条件で変動するためあくまで目安だが【1人あたり15〜30円/回】で考えよう。1カ月にすると1人あたり450〜900円といったところに収まるはずだ。
浴槽にお湯をためるのと、シャワーとではどちらが経済的?
たとえば1人暮らしなら、毎日お湯をためるよりもシャワーで済ませたほうが経済的といえるだろう。逆に4人家族であれば、浴槽にためて4人が浸かれればシャワーよりも安上がりになる可能性が高い。とはいえ浴槽に浸かっても髪や体を洗う際にシャワーを使うことが多いため、厳密に算出するのは難しい。
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5. 浴槽の容量に関するQ&A

本編のおさらいと、本編で触れられなかったポイントのうちよくある質問とその答えをまとめた。あわせてこちらもご確認いただきたい。
Q:浴槽には何リットルのお湯が入る?
浴槽のサイズや形状などで異なるが、一般家庭でいえば220〜310リットルあたりが目安になる。
Q:一人暮らしの部屋の浴槽は何リットル?
タカラスタンダードの「790浴槽」などは容量が190リットルと少なめだが、一人暮らしとはいえ一般的な浴槽になれば上述のとおり220〜310リットルあたりが基本になってくるだろう。
Q:浴槽に何リットル入るかの計算方法は?
浴槽の容量(最大湯量)は、幅×奥行き×高さ(深さ)÷1000で求められる。いずれも内寸だ。
Q:浴槽が何リットルかわからないときは?
上記の計算方法を用いれば、ざっくりとだが容量を計算できる。
Q:150リットルだと浴槽のどれくらいまでたまる?
一般家庭の浴槽の容量を220〜310リットルとした場合、150リットルはその浴槽の50〜70%程度といったところだ。
Q:お風呂の湯量の設定は何リットルにする?
脇の下〜肩あたりまでの水深を40cm前後に設定し、あとは浴槽の内寸(幅×奥行き)を掛ければ目安が求められる。
Q:浴槽に200リットルためると水道代はいくら?
200リットルは0.2㎥。13口径とした場合、4.4〜80.8円といった価格幅になる(従量料金制のため)。ざっくりと、一般的には48円程度が目安と考えられている。
結論
最大湯量は浴槽のサイズや形状で異なる。入浴であれば平均200〜290リットル程度が目安になってくるだろう。より具体的に知りたければ、冒頭でお伝えした計算式を使って求めよう。浴槽にお湯をためるかシャワーで済ませるかは、ご家庭の環境や住んでいる人数などによって変わる。まずは一度、時間をかけて計算してみてもよいかもしれない。
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