1. ネギの栄養価は種類で異なる

ネギには、関東で主流の「長ネギ(白ネギ・根深ネギ)」と関西で主流の「青ネギ(葉ネギ)」などの種類がある。これらのネギには用途による違いのほか、それぞれに含まれる栄養素が異なる。一般的に白ネギ(白い部分)は淡色野菜に、青ネギは緑黄色野菜に分類されている。基本的にβカロテンやビタミンB群、ビタミンCなどの栄養素を多く含むのは「青ネギ」である。
2. 長ネギ(白ネギ)の基本的な栄養価

「日本食品標準成分表」には、長ネギは「根深ねぎ」という名称で収録されている。また、根深ねぎの栄養価は「生」「ゆで」「油いため」などの状態別のものがある。ここでは基本となる「根深ねぎ(葉/軟白/生)」の100gあたりの栄養価を確認しよう。
根深ねぎ(葉/軟白/生)の100gあたりの栄養価
・エネルギー:35kcal
・たんぱく質:1.4g
・脂質:0.1g
・炭水化物:8.3g
・ビタミン ・ビタミンA(βカロテン):82μg
・ビタミンD:0μg
・ビタミンE:0.2mg
・ビタミンK:8μg
・ビタミンB1:0.05mg
・ビタミンB2:0.04mg
・ナイアシン:0.4mg
・ビタミンB6:0.12mg
・ビタミンB12:0μg
・葉酸:72μg
・パントテン酸:0.17mg
・ビオチン:1.0μg
・ビタミンC:14mg
・ミネラル ・ナトリウム:Tr
・カリウム:200mg
・カルシウム:36mg
・マグネシウム:13mg
・リン:27mg
・鉄:0.3mg
・亜鉛:0.3mg
・銅:0.04mg
・マンガン:0.12mg
・ヨウ素:0μg
・セレン:Tr
・クロム:0μg
・モリブデン:2μg
・食物繊維:2.5g
・たんぱく質:1.4g
・脂質:0.1g
・炭水化物:8.3g
・ビタミン ・ビタミンA(βカロテン):82μg
・ビタミンD:0μg
・ビタミンE:0.2mg
・ビタミンK:8μg
・ビタミンB1:0.05mg
・ビタミンB2:0.04mg
・ナイアシン:0.4mg
・ビタミンB6:0.12mg
・ビタミンB12:0μg
・葉酸:72μg
・パントテン酸:0.17mg
・ビオチン:1.0μg
・ビタミンC:14mg
・ミネラル ・ナトリウム:Tr
・カリウム:200mg
・カルシウム:36mg
・マグネシウム:13mg
・リン:27mg
・鉄:0.3mg
・亜鉛:0.3mg
・銅:0.04mg
・マンガン:0.12mg
・ヨウ素:0μg
・セレン:Tr
・クロム:0μg
・モリブデン:2μg
・食物繊維:2.5g
3. 青ネギ(葉ネギ)の基本的な栄養価

「日本食品標準成分表」には、青ネギは「葉ねぎ」という名称で収録されている。根深ネギと異なり葉ねぎの栄養価は「生」だけとなっている。そんな「葉ねぎ(葉/生)」の100gあたりの栄養価を確認しておこう。
葉ねぎ(葉/生)の100gあたりの栄養価
・エネルギー:29kcal
・たんぱく質:1.9g
・脂質:0.3g
・炭水化物:6.5g
・ビタミン ・ビタミンA(βカロテン):1500μg
・ビタミンD:0μg
・ビタミンE:0.9mg
・ビタミンK:110μg
・ビタミンB1:0.06mg
・ビタミンB2:0.11mg
・ナイアシン:0.5mg
・ビタミンB6:0.13mg
・ビタミンB12:0μg
・葉酸:100μg
・パントテン酸:0.23mg
・ビオチン:1.7μg
・ビタミンC:32mg
・ミネラル ・ナトリウム:1mg
・カリウム:260mg
・カルシウム:80mg
・マグネシウム:19mg
・リン:40mg
・鉄:1.0mg
・亜鉛:0.3mg
・銅:0.05mg
・マンガン:0.18mg
・ヨウ素:1μg
・セレン:1μg
・クロム:2μg
・モリブデン:1μg
・食物繊維:3.2g
・たんぱく質:1.9g
・脂質:0.3g
・炭水化物:6.5g
・ビタミン ・ビタミンA(βカロテン):1500μg
・ビタミンD:0μg
・ビタミンE:0.9mg
・ビタミンK:110μg
・ビタミンB1:0.06mg
・ビタミンB2:0.11mg
・ナイアシン:0.5mg
・ビタミンB6:0.13mg
・ビタミンB12:0μg
・葉酸:100μg
・パントテン酸:0.23mg
・ビオチン:1.7μg
・ビタミンC:32mg
・ミネラル ・ナトリウム:1mg
・カリウム:260mg
・カルシウム:80mg
・マグネシウム:19mg
・リン:40mg
・鉄:1.0mg
・亜鉛:0.3mg
・銅:0.05mg
・マンガン:0.18mg
・ヨウ素:1μg
・セレン:1μg
・クロム:2μg
・モリブデン:1μg
・食物繊維:3.2g
4. ネギの栄養素に関するよくある質問

最後に、ネギの栄養素に関するよくある質問・疑問に回答する。
Q1.長ネギの青い部分には栄養素が多い?
長ネギと青ネギを比べると、基本的な栄養価は青ネギのほうが高い。しかし、長ネギの青い葉っぱの部分は、βカロテン量が多く緑黄色野菜に分類される。また、βカロテンだけでなくカルシウムやビタミンCなども多く含む。このように優れた栄養素を持つため捨てずに食べるほうが望ましい。
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Q2.長ネギに含まれるアリシンとは何か?
長ネギは、玉ネギなどと同じで硫化アリル(アリシン)を含んでいる。硫化アリルはネギ類の独特な香りや辛味の元となっている成分で、一般的には「ビタミンB1の吸収を高める働きがある」とされている。(※2)青ネギにも含まれているが、長ネギのほうが多く含んでいるといわれている。
結論
ネギは、和食をはじめさまざまなジャンルの料理に合う。その上、βカロテンやカルシウムといった栄養素も含んでいるため、積極的に摂りたい食材といえるだろう。ネギには大きく長ネギと青ネギがあるため、具材としてなら長ネギを、薬味としてなら青ネギを使うようにしてみよう。
(参考文献)
- ※:JAグループ「ネギ」
https://life.ja-group.jp/food/shun/detail?id=8 - ※1:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
https://fooddb.mext.go.jp/ - ※2:農畜産業振興機構「ねぎ」
https://www.alic.go.jp/content/001162826.pdf
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