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【管理栄養士監修】ネギで摂れる栄養素!長ネギと青ネギで異なる?

【管理栄養士監修】ネギで摂れる栄養素!長ネギと青ネギで異なる?

投稿者:食生活アドバイザー 吉田昌弘

監修者:管理栄養士 中山沙折(なかやまさおり)

鉛筆アイコン 2022年9月22日

オールシーズン店頭に常に並んでいる「ネギ」。さまざまな料理に使うことができ、保存性も高いため日頃から常備するのに向いている野菜だ。今回はそんなネギの栄養価を文部科学省の「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」(※1)を参考に紹介する。ネギには関東で主流の「長ネギ」と関西で主流の「青ネギ」があるため、それぞれの栄養価・栄養面の特徴を確認しておこう。

  

1. ネギの栄養価は種類で異なる

ネギの栄養
ネギには、関東で主流の「長ネギ(白ネギ・根深ネギ)」と関西で主流の「青ネギ(葉ネギ)」などの種類がある。これらのネギには用途による違いのほか、それぞれに含まれる栄養素が異なる。一般的に白ネギ(白い部分)は淡色野菜に、青ネギは緑黄色野菜に分類されている。基本的にβカロテンやビタミンB群、ビタミンCなどの栄養素を多く含むのは「青ネギ」である。

2. 長ネギ(白ネギ)の基本的な栄養価

ネギの栄養
「日本食品標準成分表」には、長ネギは「根深ねぎ」という名称で収録されている。また、根深ねぎの栄養価は「生」「ゆで」「油いため」などの状態別のものがある。ここでは基本となる「根深ねぎ(葉/軟白/生)」の100gあたりの栄養価を確認しよう。

根深ねぎ(葉/軟白/生)の100gあたりの栄養価

・エネルギー:35kcal
・たんぱく質:1.4g
・脂質:0.1g
・炭水化物:8.3g
・ビタミン  ・ビタミンA(βカロテン):82μg
 ・ビタミンD:0μg
 ・ビタミンE:0.2mg
 ・ビタミンK:8μg
 ・ビタミンB1:0.05mg
 ・ビタミンB2:0.04mg
 ・ナイアシン:0.4mg
 ・ビタミンB6:0.12mg
 ・ビタミンB12:0μg
 ・葉酸:72μg
 ・パントテン酸:0.17mg
 ・ビオチン:1.0μg
 ・ビタミンC:14mg
・ミネラル  ・ナトリウム:Tr
 ・カリウム:200mg
 ・カルシウム:36mg
 ・マグネシウム:13mg
 ・リン:27mg
 ・鉄:0.3mg
 ・亜鉛:0.3mg
 ・銅:0.04mg
 ・マンガン:0.12mg
 ・ヨウ素:0μg
 ・セレン:Tr
 ・クロム:0μg
 ・モリブデン:2μg
・食物繊維:2.5g

3. 青ネギ(葉ネギ)の基本的な栄養価

ネギの栄養
「日本食品標準成分表」には、青ネギは「葉ねぎ」という名称で収録されている。根深ネギと異なり葉ねぎの栄養価は「生」だけとなっている。そんな「葉ねぎ(葉/生)」の100gあたりの栄養価を確認しておこう。

葉ねぎ(葉/生)の100gあたりの栄養価

・エネルギー:29kcal
・たんぱく質:1.9g
・脂質:0.3g
・炭水化物:6.5g
・ビタミン  ・ビタミンA(βカロテン):1500μg
 ・ビタミンD:0μg
 ・ビタミンE:0.9mg
 ・ビタミンK:110μg
 ・ビタミンB1:0.06mg
 ・ビタミンB2:0.11mg
 ・ナイアシン:0.5mg
 ・ビタミンB6:0.13mg
 ・ビタミンB12:0μg
 ・葉酸:100μg
 ・パントテン酸:0.23mg
 ・ビオチン:1.7μg
 ・ビタミンC:32mg
・ミネラル  ・ナトリウム:1mg
 ・カリウム:260mg
 ・カルシウム:80mg
 ・マグネシウム:19mg
 ・リン:40mg
 ・鉄:1.0mg
 ・亜鉛:0.3mg
 ・銅:0.05mg
 ・マンガン:0.18mg
 ・ヨウ素:1μg
 ・セレン:1μg
 ・クロム:2μg
 ・モリブデン:1μg
・食物繊維:3.2g

4. ネギの栄養素に関するよくある質問

ネギの栄養
最後に、ネギの栄養素に関するよくある質問・疑問に回答する。

Q1.長ネギの青い部分には栄養素が多い?

長ネギと青ネギを比べると、基本的な栄養価は青ネギのほうが高い。しかし、長ネギの青い葉っぱの部分は、βカロテン量が多く緑黄色野菜に分類される。また、βカロテンだけでなくカルシウムやビタミンCなども多く含む。このように優れた栄養素を持つため捨てずに食べるほうが望ましい。
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Q2.長ネギに含まれるアリシンとは何か?

長ネギは、玉ネギなどと同じで硫化アリル(アリシン)を含んでいる。硫化アリルはネギ類の独特な香りや辛味の元となっている成分で、一般的には「ビタミンB1の吸収を高める働きがある」とされている。(※2)青ネギにも含まれているが、長ネギのほうが多く含んでいるといわれている。

結論

ネギは、和食をはじめさまざまなジャンルの料理に合う。その上、βカロテンやカルシウムといった栄養素も含んでいるため、積極的に摂りたい食材といえるだろう。ネギには大きく長ネギと青ネギがあるため、具材としてなら長ネギを、薬味としてなら青ネギを使うようにしてみよう。
(参考文献)
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  • 公開日:

    2016年12月12日

  • 更新日:

    2022年9月22日

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