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いんげん豆(さやいんげん)の美味しい食べ方!選び方や保存方法も!

いんげん豆(さやいんげん)の美味しい食べ方!選び方や保存方法も!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 中山沙折(なかやまさおり)

鉛筆アイコン 2021年10月 6日

鮮やかな緑色の見た目と程よい甘みが特徴の「いんげん豆(さやいんげん)」。一般的なスーパーや八百屋でも手に入りやすく、和食のおかずや肉料理の付け合わせなどにも使いやすいのが魅力だ。今回は、そんないんげん豆の特徴・栄養素・選び方・食べ方・保存方法などをひとつずつ丁寧に解説する。また、「なぜ4月3日がいんげん豆の日なのか」などのいんげん豆に関する豆知識も紹介する。

  

1. いんげん豆(さやいんげん)とは?

いんげん豆とは、南アメリカ原産のマメ科インゲンマメ属の植物の総称である。元々は完熟したいんげんの「実(豆)」を食べていたが、現在はさやごと食べることが多く「さやいんげん」とも呼ばれている。また、さまざまな品種が栽培されているが、主流は「どじょういんげん」と呼ばれる品種である。大きさは20~25cm程度で、ほのかな甘みとポリポリとした食感が特徴となっている。

いんげん豆の主な品種とは?

いんげん豆で最も多く流通しているのは、「どじょういんげん」と呼ばれるつる性の丸さやタイプである。また、先端が尖っている丸さやタイプの「サーベルいんげん」、黄色っぽい見た目が特徴的な丸さやタイプの「黄さやいんげん」平さやタイプの代表品種である「モロッコいんげん」なども流通している。ほかにもステイヤー、鴨川グリーン、キセラ、サーベルなど数多くの種類がある。

いんげん豆の主な産地と旬の時期

農林水産省の「作況調査」によれば、2019年のいんげん豆(さやいんげん)の年間収穫量は38,300トンとなっている(※1)。都道府県別に見ると千葉県が6,030トンで最も多く、北海道(4,690トン)、福島県(3,260トン)と続いている。また、東京都中央卸売市場の「市場統計情報」によれば(※2)、いんげんは通年安定的に流通しているが、取引のピークは6~7月頃となっている。

2. いんげん豆(さやいんげん)の特徴や魅力

いんげん豆の主な特徴には、「ほのかな甘みと歯触りのよさがあること」「栄養バランスが優れていること」「料理の彩りとして使えること」などがある。ここではそんないんげん豆の特徴や魅力について紹介する。

その1.程よく甘くて歯触りがよい

いんげん豆の品種にもよるが、主流の「どじょういんげん」などはクセの少ないほのかな甘みが特徴である。また、歯触りや食感がよくて、「ポリポリ」「シャキシャキ」と美味しく食べることができる。そのまま副菜として使うこともできるし、料理のアクセントとして使うことも可能である。

その2.料理に彩りを添えてくれる

緑色が映えるいんげん豆は、煮物などの彩りや肉料理・魚料理の付け合わせにもピッタリ合う。彩りとして使うなら、下茹でしたものを煮物の仕上げに加えたり、細かく切ってちらし寿司に散らしたりするのがおすすめ。また、付け合わせにするならソテーにしてから盛り付けるのもよいだろう。

その3.ビタミン類やミネラル類も多い

緑黄色野菜の一種であるいんげん豆は、βカロテンをはじめ多くの栄養素を含んでいる。例えば、ビタミンB1・B2・B6・Cなどのビタミン類、カルシウム・鉄・亜鉛などのミネラル類、食物繊維などである。また、マメ科の植物であるためため、たんぱく質も含んでいる(※3)。いんげん豆(さやいんげん)の栄養面について詳しく知りたい場合は、以下のページを確認してみよう。
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3. 美味しいいんげん豆(さやいんげん)の選び方

いんげん豆は、一般的なスーパーや八百屋でも見かけることが多い野菜である。もし自分でいんげん豆を選ぶことができるなら、以下のようなポイントを参考に新鮮で美味しいものを探そう。

いんげん豆を選ぶときのポイント

  • 色味:緑色が鮮やかなもの
  • さや:ハリ感のあるもの
  • 形:肉厚で実が小さいもの

古くなったいんげん豆の特徴

いんげん豆は、時間が経つと黄色っぽくなる。また、実が盛り上がっているものは一見肉厚で美味しそうに見えるが、育ちすぎで筋が太く歯ざわりもよくない。そのため「色味が鮮やかな緑色のもの」や「肉厚だが実が小さいもの」など、できるだけ若くて美味しいいんげん豆を選ぶようにしよう。

4. いんげん豆(さやいんげん)の下処理方法

いんげん豆は、料理によってはそのまま調理することもあるが、基本的には茹でてから使うことが多い。そこでシャキシャキとしたいんげん豆の食感を残しながら美味しく茹でる方法を紹介する。なお、最近は「筋なしタイプ」のいんげん豆が主流だが、筋ありタイプを使う場合は筋取りも行おう。

いんげん豆の下処理のやり方・手順

  • いんげん豆は軽く板ずりしておく
  • 鍋に水と塩を入れて火にかける
    ※塩は水1Lに対して10g程度が目安
  • 鍋にいんげん豆を入れて1~2分茹でる
    ※硬さが残る程度に茹でるとよい
  • 茹でたら冷水に10秒ほど浸ける
  • キッチンペーパーで水気を切ったら完了
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5. いんげん豆(さやいんげん)の美味しい食べ方

クセが少なく調理もしやすいいんげん豆は、サラダ・お浸し・和え物・炒め物・揚げ物・汁物・煮物などさまざまな料理に使うことができる。ここでは、いんげん豆の美味しい食べ方を3種類紹介する。

食べ方1.いんげん豆のお浸し

いんげん豆の味や食感を楽しみたいなら、和食の定番お惣菜であるお浸しにするのがおすすめ。作り方は簡単で、下茹でしたいんげん豆を適当な大きさ(4等分程度)にカットする。それを小鉢に盛り付けてから、めんつゆとカツオ節をかければ完成だ。シンプルで美味しいのでぜひ試したい一品だ。

食べ方2.いんげん豆の和え物

いんげん豆の和え物もおすすめで、特に「ゴマ和え」との相性がいい。ゴマ和えを作るときは、あらかじめいんげん豆を下茹でしておき冷蔵庫で冷やしておく。それから、炒りごま・醤油・砂糖で作った和え衣と合わせれば完成だ。早めに和えると水分が出てしまうので、直前に和えるようにしよう。

食べ方3.いんげん豆の炒め物

いんげん豆は中華炒めやソテーなどにしても美味しい。炒め物にする際は生のいんげん豆を使うことも可能だが、火の通りが早い下茹でしたものを使うのがおすすめだ。油やバターを入れたフライパンで、いんげん豆の表面に焼き色が付くまで炒めたら完成。肉類や卵と一緒に炒めても美味しくなる。

6. いんげん豆(さやいんげん)の正しい保存方法

いんげん豆は日持ちしない野菜なので、冷蔵保存する場合は3~4日以内に食べるのがよい。冷蔵保存する際は、乾燥などを防ぐために冷蔵用保存袋に入れてから冷蔵庫で保管しよう。また、3週間~1か月程度の長期保存がしたいなら、下茹でしたものを冷凍用保存袋に入れて冷凍保存するのがおすすめだ。より詳しくいんげん豆の保存方法を知りたいなら以下のページで確認してみよう。
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7. いんげん豆・さやいんげんに関するよくある質問

ここまでいんげん豆(さやいんげん)について詳しく解説してきたが、まだいんげん豆について質問や疑問があるだろう。そこでここでは、いんげん豆に関するよくある質問に回答する。

Q1.いんげん豆の名前の由来とは?

いんげん豆が日本に伝わったのは17世紀頃で、日本に伝えたのは中国・明の隠元禅師というお坊さんであるといわれている。隠元禅師は精進料理としていんげん豆を普及したことでも知られており、彼の「隠元(いんげん)」という名前から「いんげん豆」と名付けられたというのが通説だ。

Q2.なぜ4月3日がいんげん豆の日なの?

4月3日はいんげん豆の日といわれている。これは、前述の隠元禅師が亡くなったのが1673年4月3日であることから、この日を「いんげん豆の日」と呼ぶようになった。つまり、いんげん豆の日はいんげん豆が日本に伝わった日ではなく、伝えた偉人の命日というわけだ。

Q3.いんげん豆が「三度豆」と呼ばれる理由は?

いんげん豆は種まきから花が咲くまでの期間が短く、関西地方などでは年に三度も収穫できることから「三度豆(さんどまめ)」とも呼ばれている。なお、余談ではあるが、関西の一部地域にはフジマメのことを「いんげん豆」と呼び、いんげん豆を「三度豆」と呼ぶ地域もあるといわれている。

結論

ほのかな甘みと食感のよさが特徴のいんげん豆は、調理しやすいだけでなく、栄養面も優れている野菜である。また、サラダ・お浸し・和え物・炒め物・揚げ物・汁物・煮物など、料理のレパートリーも豊富である。一年を通して安定して売られているため、スーパーや八百屋で見かけたらぜひいんげん豆料理を作ってみよう。
【参考文献】
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  • 公開日:

    2018年4月 3日

  • 更新日:

    2021年10月 6日

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