1. さやいんげんとはどのような食材なのか
さやいんげんは、まめ科の植物の中では珍しく、皮ごと食べる野菜である。大福豆など他のまめ科の植物は、皮を食べないものが多い。その為、さやいんげんは無駄なところが無い食材ともいえるのだ。では、そんなさやいんげんの原産地はどこなのだろうか。
さやいんげんの原産地はアメリカ大陸
さやいんげんは、その名称から日本の野菜と考えられがちだが、原産国は日本ではなくアメリカである。しかし日本での栽培の歴史は古く、1600年代半ば頃には種が伝来している。その為、さやいんげんは日本人にとって馴染みがある野菜といえるだろう。
2. さやいんげんの栄養と効能
さやいんげんは、健康維持の対策として食べられる場合も少なくない。では何故さやいんげんは、健康にとって良い食材だといわれているのだろうか。その理由は含まれている栄養にある。
β-カロテン(※1)
さやいんげんに含まれている、身体にとって嬉しい栄養はβ-カロテンである。β-カロテンは体内でビタミンAに変換し機能する。ビタミンAは、脂溶性ビタミンの一種で、発育を促進したり、肌の健康を維持したり、暗いところでも目が慣れて見えるようになる機能に関わったりする。不足すると免疫能の低下から感染症にかかりやすくなると言われている。
アミノ酸
さやいんげんにはリジンやアスパラギン酸というアミノ酸が含まれている。特にリジンは、アミノ酸の中でも体内で合成することのできない必須アミノ酸といわれるもので、食事から補う必要がある。リジンは糖の代謝やカルシウムの吸収を促進する働きがある。
ビタミンB2(※2)
さやいんげんはビタミンB2を含んでいる。糖質やタンパク質、脂質をエネルギーに変換するためにビタミンB2は欠かせない栄養だ。エネルギー生成に関わるため、発育のビタミンとも呼ばれる。成長期の子どもには不足しないように摂取させたい。
3. さやいんげんの旬と食べ方
さやいんげんの旬は、夏前から秋である。国産のさやいんげんが食べたい場合は、この季節にさやいんげんを積極的に摂取することをおすすめする。ではさやいんげんを食べる場合、どのような調理方法があるのだろうか。
さやいんげんのゴマ和え
誰でも簡単にできる、さやいんげんを使った料理がある。それは、さやいんげんのゴマ和えだ。その調理方法は、お湯で一定時間煮込んださやいんげんを、ゴマ、砂糖、しょうゆ、塩で和えるだけ。調理時間は5分程度だ。さやいんげんとゴマの組み合わせなら、栄養もしっかり含まれているので安心である。
結論
さやいんげんは身体にとって嬉しい栄養が多く、調理も簡単な食材の一つである。家族の健康管理の為にも取り入れたい野菜だ。サラダやゴマ和え、煮物など、日々の料理にさやいんげんを加えてみてはいかがだろうか。
(参考文献)
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