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塩の正しい保存方法。固まった塩をサラサラにするワザも紹介

塩の正しい保存方法。固まった塩をサラサラにするワザも紹介

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

鉛筆アイコン 2019年11月22日

私たちの食にもっとも欠かせない調味料ともいえる塩。ところで塩には賞味期限が記されていない。とういうことは、塩は永遠に食べることができるのか、その真相を見ていこう。

  

1. 塩は腐る?腐らない?

結論からいうと、塩は安定した物質なので腐ることはない。また時間が経っても品質の変化が少ないため、賞味期限や保存方法の表示記載の必要がない。これは、食品衛生法でも定められている事柄なのだ。現に、何万年も前の岩塩なども売られている。

2. 塩の保存方法

腐る心配のない塩だが、保存に気を付けることで、品質をより一定に保つことができる。

基本は密閉容器で常温保存

塩は常温で問題なく保存できる。ただし臭いが付きやすく、温度や湿度の影響を受けやすいため、開封後は密閉できる容器に入れて保存すると良い。

湿気対策をするとさらに◎

湿気で固まるのを防止するために、煎った米粒や爪楊枝など水分を吸収してくれるものを一緒に入れるのも手。お菓子などに入っている乾燥材を入れておくのも効果的だ。

別の物が入ってしまわないように注意

腐らない性質を持つ塩だが、容器に他の物質が混ざることでその物質が腐ってしまい、影響を受ける場合も考えられる。誤って何か入らないように気を付けよう。

3. 固まった塩をサラサラにする方法

湿気を吸って固まってしまった塩も、水分を取り除けば再びサラサラの状態に戻すことができる。

いちばん簡単なのは、フライパンに油などは敷かず塩を炒る方法。少量の酒を加えてから炒ると風味のよい塩になる。

また電子レンジで加熱しても、水分を飛ばすことができる。500wで30秒ほど加熱してみよう。

4. 塩の防腐効果

腐らない安定した物質である塩は他の食べ物が腐るのを防ぐ効果も持ち、昔から保存食に用いられてきた。夏場は梅干しをお弁当に入れると腐らないといわれるのも、梅干しの濃い塩分によるものだ。

腐敗は微生物の繁殖により起こるのだが、塩分が多い環境では微生物が繁殖できない。この、細菌の繁殖を抑えたり、殺菌をする効果は、塩の「浸透圧」によるもの。食品から水分が除かれることで、微生物に必要な水分が不足して生育できなくなる。また塩素イオンにも防腐効果があるともいわれている。

結論

塩味を付けるだけでなく、長期保存ができ、他の食品の腐敗を防ぐ効果もある塩。とても優秀な存在であることが改めてわかる。安全で美味しい食卓のために、上手に活用しよう。
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  • 公開日:

    2018年5月 2日

  • 更新日:

    2019年11月22日

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