1. 厚揚げの冷凍保存の基本

厚揚げは冷蔵保存することが多いが、実は冷凍保存も可能となっている。しかし、冷凍すると厚揚げ本来のっくらとした食感が損なわれてしまい、高野豆腐のようなギュッと詰まった食感になってしまう。そのため、厚揚げ本来の美味しさを楽しみたいという人には不向きである。一方、できる限り厚揚げを保存したい、高野豆腐のような食感を楽しみたいという人にはおすすめの保存法といえる。
2. 厚揚げを冷凍保存する2つのメリット

厚揚げは一般的に冷蔵保存することが多いが、冷凍保存することで「長期保存が可能になる」「味が染み込みやすくなる」といったメリットも得られる。そんなメリットについても確認しておこう。
メリット1.長期保存が可能になる
厚揚げの賞味期限は、一般的に「製造日から5~7日」に設定されていることが多い。例えば、イオンの「国産大豆使用 絹厚揚げ」の場合は製造日より6日後(製造日含む)となっている。しかし、冷凍保存をすれば、腐敗の原因となる細菌の活動を抑えられるため1か月程度は美味しく食べられるようになる。賞味期限内に使い切れないと分かったら、早めに厚揚げを冷凍保存しよう。
メリット2.味が染み込みやすくなる
厚揚げは、豆腐のふっくらとした食感が美味しい食材である。しかし、冷凍すると厚揚げの組織が壊れてしまい「す」が入ったような状態になる。ただし、煮物や汁物などに使うときにはこれが利点となり、煮汁が染み込みやすくなって美味しくなるといわれている。食感は変化してしまうが、その代わりに噛むとジュワ~っとたっぷりの煮汁や出汁を楽しめるようになる。
3. 厚揚げの冷凍保存のやり方

未開封の厚揚げは、袋のまま冷凍保存することも可能だ。ただし、冷凍前に下処理しておくことで解凍後に使いやすくなる。時間があるときには、以下のような下処理を行ってから冷凍保存をしよう。なお、厚揚げの油抜きでは熱湯を使うため、火傷などには十分注意して行うようにしよう。
厚揚げの冷凍保存のやり方・手順
- ボウルにザルを乗せ、その上に厚揚げを乗せる
- 厚揚げの上から熱湯をまんべんなくかける
- お湯を切ってからキッチンペーパーで水気を抜き取る
- 食品用ラップで厚揚げを包み、冷凍用保存袋に入れる
- 保存袋に入れた状態で冷凍庫に入れたら完了
【厚揚げを冷凍保存する際のテクニック】
- 厚揚げの油抜きは電子レンジなどでもできる(下記ページを参照)
- 油抜きをしてから適当な大きさにカットしてもよい
- アルミトレイなどに乗せて急速冷凍を行うとよい
この記事もCheck!
おすすめ商品
- 商品名:サランラップ 22cm×50m
- Amazon商品ページはこちら
- 商品名:エリエール キッチンペーパー 超吸収 キッチンタオル 70カット×4ロール パルプ100% 1.4倍巻き
- Amazon商品ページはこちら
4. 厚揚げのおすすめ解凍方法

冷凍した厚揚げは、基本的に使う前日に冷蔵庫に移動させて自然解凍させるのがよい。しかし、時間がないときや解凍し忘れたときには、電子レンジで解凍したり、解凍せずにそのまま料理に使ったりすることも可能だ。ここでは、そんな厚揚げのおすすめの解凍方法を2つ紹介しておこう。
その1.電子レンジで解凍する
- 耐熱容器に凍った厚揚げを並べる
- 電子レンジで1個70~80秒程度温める
※ワット数や厚揚げの数で加熱時間は調節する - キッチンペーパーで軽く水分を拭き取ったら完了
その2.直接料理(煮物)に使う
- 鍋に煮汁を入れて沸騰させておく
- (1)の鍋に凍ったままの厚揚げを入れる
※冷凍前にカットしておくと調理しやすい - 通常のレシピよりも少し長めに加熱したら完了
5. 厚揚げの冷凍に関するよくある質問

ここまで厚揚げの冷凍方法について詳しく解説してきた。しかし、まだ厚揚げの冷凍方法について知りたいこともあるだろう。そこで最後に、厚揚げの冷凍に関するよくある質問・疑問に回答する。
Q1.傷んでいるかどうかの見分け方は?
厚揚げを冷凍保存すれば、基本的には腐敗は防げるようになる。しかし「十分に冷凍できていなかった」など、何かしらの理由で傷んでしまう可能性もある。もし解凍後に「ヌメリ感がある」、「鼻をつくような悪臭がする」、「粘り気があり糸を引いている」などの異変や異臭が見られたら、無理して食べずに捨てるようにしよう。
Q2.冷凍厚揚げはどんな料理に使える?
冷凍厚揚げは、普通の厚揚げのように煮物や炒め物などに使うことが可能だ。また、このほかにも食感の変化を生かして、お肉代わりに使うのもおすすめとされている。カレーやシチューといった煮込み料理をはじめ、から揚げ、グラタン、ピザなどの具材にも使ってみよう。
結論
厚揚げは一般的に冷蔵保存することが多いが、冷凍保存も可能となっている。しかし、冷凍すると食感が変わってしまうため、食べるときには工夫などが必要になる。一般的な厚揚げ料理はもちろん、お肉の代用品として使うこともできるのでアレンジ料理を楽しんでみるのもいいだろう。
この記事もCheck!