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こんにゃくの保存方法は?冷凍のコツや手作りこんにゃくの保存も解説

こんにゃくの保存方法は?冷凍のコツや手作りこんにゃくの保存も解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 岩切千晃(いわきりちあき)

鉛筆アイコン 2021年8月19日

今回はおでんや田楽で食べると美味しい、こんにゃくの正しい保存方法や解凍方法、傷みを見分けるポイントを紹介しよう。こんにゃくといえばスーパーで購入することが多い食材だが、実は自宅で作ることができるのだ。今回はその方法を詳しく紹介する。

  

1. こんにゃくの常温保存

最初に、こんにゃくを常温で保存する方法について解説しよう。

開封前なら常温保存でOK

こんにゃくは開封すると約3日で傷んでしまうが、正しい方法で保存すれば、開封後でも1ヶ月くらいは長持ちする。では、どのように保存すればいいのだろうか。開封前のこんにゃくであれば、常温保存OK。パッケージに記載されている賞味期限に従えば、常温のまま長期保存できる。ポイントは、窓から離れた直射日光と高温多湿を避けた場所におくことだ。冷蔵庫に入れてもよいが、凍らないように注意すること。

2. こんにゃくの冷蔵保存

ここでは、こんにゃくを冷蔵で保存する方法を解説しよう。

パッケージに水が残っている場合

こんにゃくを冷蔵保存で長持ちさせるポイントは、袋に入っている水を活用すればよい。方法は袋の水をこんにゃくとともに保存容器に入れて冷蔵室へ入れればOKだ。

パッケージの水を捨ててしまった場合

では袋に入っている水を捨ててしまったときは、どうすればよいのだろうか。そんなときは保存容器に水道水とこんにゃくを入れ、数日おきに水を取り替えて保存すればよい。保存期間の目安は1週間ほどだ。

茹でたあとの保存方法は?

こんにゃくを茹でたあとは、茹で汁と一緒に冷蔵保存すればよい。方法は粗熱をとり、保存容器に茹で汁とこんにゃくを入れて冷蔵室へ入れる。

冷蔵保存できる期間は?

冷蔵保存できる期間の目安は、袋に入っている水を活用するときは最大で1ヶ月ほどだ。水道水や茹で汁で保存するときは2~3日以内を目安にするとよい。

3. こんにゃくの冷凍保存と解凍方法

こんにゃくは冷凍保存が可能だ。ここでは、こんにゃくを冷凍保存する方法について解説しよう。

使いやすいサイズにカットして冷凍用保存袋へ

こんにゃくを5mm程度の厚さに切るか、手で2cm角にちぎる。手でちぎると表面に凹凸ができて味がしみやすくなる。あとは冷凍用保存袋に入れて平らに広げ、なるべく空気を抜いて冷凍室へ入れる。

冷凍保存できる期間は?

こんにゃくが冷凍保存できる期間の目安は1ヶ月ほどだ。

冷凍こんにゃくの解凍方法と調理に使うときのコツ

ボウルに水を張り、冷凍こんにゃくを保存袋のまま入れて、常温で1時間ほどおく。短時間で解凍するより、時間をかけるほうがやわらかさをキープできる。すぐに使いたいときはボウルに熱湯をはり、冷凍こんにゃくを保存袋のまま10〜15分ほど浸すか、鍋で約3〜5分茹でる。調理するときは手でギュッと搾って水分をしっかり抜くこと。こんにゃくの大きさにより解凍時間が違うため、芯が解凍できるまでを目安にするとよい。冷凍保存して解凍すると、肉っぽい食感に変化するのが特徴だ。

4. こんにゃくの基礎知識

ここでは、こんにゃくに関する基礎知識を解説しよう。

こんにゃくの原材料

こんにゃくの原材料は、こんにゃく芋、つまり芋である。サトイモ科の芋で、大きいものでは直径が30cm以上になり、原産地はインドシナ半島だ。世界に100種類以上あるこんにゃく芋だが、現在の日本では、約85%が群馬県で生産されている。このこんにゃく芋をおろすか精粉にして、水と凝固剤の水酸化カルシウムを加えて作られている。

こんにゃくを食すのは日本だけ?

日本に伝わったのは奈良時代頃であるとの記録が残っているが、食べるようになったのは江戸時代のことだ。明治時代に流通が活発化し、本格的に生産と製造が分業されるようになった。大正時代になると海藻の粉を混ぜて作る方法が考案され、現在食べている形状が定着したのだ。そんなこんにゃくだが、健康志向の高まりから、こんにゃく麺やこんにゃく米のようなヘルシーな食品が注目を集めているようだ。昔は食べているのは日本だけだったが、海外でもこんにゃくブームが到来し、とくにイタリアでは消費量が激増。主食のパスタに利用されるほどだ。

こんにゃくを手作りすることも可能

こんにゃくはこんにゃく芋をすりつぶして固めたものだ。こんにゃく芋さえ入手できれば、自宅で作ることも可能である。また、本当にこだわるのであれば、地域によりこんにゃく芋を自家栽培して作ることも可能だ。こんにゃく芋は23~27℃程度の環境でよく育つので、夏季冷涼な地域なら、栽培に最適だ。ただし、タネや苗から育てるのではなく、生子(きご)という種芋を春先に植え、秋に収穫するのを3年くらい繰り返して、適度な大きさになる。こんにゃく芋から作ろうとすると、3年以上かかることを覚えておこう。

5. こんにゃくの作り方

ここでは、こんにゃくの作り方を解説しよう。

用意するもの

こんにゃく作りには、こんにゃく芋だけでなく、凝固剤(水酸化カルシウムか貝殻焼成カルシウム)が必要であるため、事前に用意しておくこと。また、こんにゃく芋を手で直接さわるとかゆくなる可能性があるため、ゴム手袋をはめて作業しよう。今回用意するのは、こんにゃく芋、水、凝固剤、たわし、目の細かいおろし金、泡立て器、バットだ。

こんにゃくの作り方

  • こんにゃく芋をたわしでしっかり洗う。
  • 皮をむく(むかなくてもいいが、皮が多いと黒っぽいこんにゃくになるため、好みで)。
  • 芋を適当な大きさに切り、目の細かいおろし金でする。量はこんにゃく芋500gに対して水を約1650ccを用意し、この中に芋をすっていく。このとき固まらないように泡立て器で、たまにかき混ぜることを忘れずに。また、おろし金の目が粗いとアクが残ってしまうため注意しよう。
  • 泡立て器で全体をかき混ぜて、約40分間おく。
  • 手で10分ほど力強く練る。完了の目安は糸をひいて照りが出るまでだ。しっかり練らないとダマができる可能性があるので気をつけよう。よく練れば弾力が強く、軽く練ると歯切れがいいこんにゃくになるので、できあがりの食感も考えて練る。
  • 水100ccに凝固剤4gを加えてよく混ぜて、すぐに練る。最初はバラバラになるが、練り込んでいくと少しずつまとまっていく。全体が均一になるまでしっかりと練ろう。力があれば約1分で完了する。あまり練り過ぎてもまとまりが悪くなるので注意すること。
  • バットに移して空気を抜くように手で強く押さえ、平らにならす。表面は水をつけた手でなでるとなめらかになる。
  • 20分ほどおいて剥がれやすくなったらバットや型から抜く。
  • 型が大きい場合は、適当な大きさに切る。
  • 沸騰したお湯に入れて、約30~40分茹でる。
  • 火を止めてそのまましばらくおく。こうするとこんにゃくの弾力が増す。これで手作りこんにゃくの完成だ。

6. 手作りこんにゃくの食べ方と保存方法

ここでは、こんにゃくのおすすめの食べ方と保存について解説しよう。

おすすめの食べ方

できあがったこんにゃくは、すぐに切って温かいまま生姜醤油などで食べよう。水で冷やしてから冷蔵庫に移し、しっかりと冷えたものを味わったり、煮物に使ったりするのもありだ。市販のこんにゃくとは異なるプリっとした食感が楽しめる。

保存方法

茹でたあとにすぐ食べない場合は、冷ましてそのまま冷蔵庫に入れよう。ただし、市販のこんにゃくと違って保存料が入っていないため、なるべく早く食べるのがおすすめだ。

7. こんにゃくを使ったおすすめレシピ

最後にこんにゃくを使ったおすすめのレシピを紹介しよう。

こんにゃくの唐揚げ

冷凍保存したこんにゃくは、先述した方法で解凍して水気を絞り、表面の水気を拭き取る。ボウルにこんにゃくと、おろしにんにく、おろししょうが、しょうゆを入れて混ぜ、もみ込んで10分ほどおく。水気を拭き取って片栗粉を表面にまぶし、180℃の油でカリッとするまで揚げれば完成だ。油で揚げずに揚げ焼きにしてもよい。簡単に調理したいときは、市販の唐揚げ粉を使っても簡単に作ることができる。

こんにゃくのきんぴら

解凍して水気を絞り、表面の水気を拭き取ったこんにゃくとにんじんを6mm幅の細切りにする。フライパンにごま油を入れて熱し、みじん切りにしたしょうがを香りが出るまで炒める。こんにゃくとにんじんを加えて炒める。にんじんがしんなりとしたら、しょうゆ、酒、みりん、砂糖を加え、水分をとばして味をからめる。とうがらしを加え、サッと炒めて火を止める。ごまを加えて混ぜ、器に盛り付けて小ねぎを散らせば完成だ。ごぼうとにんじんで作ることの多いきんぴらだが、こんにゃくとの相性もばっちり。冷めても美味しく、弁当のおかずにもおすすめだ。

結論

こんにゃくの保存方法や解凍方法、作り方、食べ方、おすすめのレシピを紹介した。こんにゃくは状態により常温でも冷蔵でも冷凍でも保存可能だ。とくに、冷凍保存して解凍すると肉っぽい食感に変化するので唐揚げを作るのにおすすめだ。こんにゃくを冷凍保存して新しい食感を楽しんでみてはいかがだろうか。
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  • 公開日:

    2018年5月25日

  • 更新日:

    2021年8月19日

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