1. スダチについて
スダチは柚子の近縁種といわれている、ミカン科ミカン属に分類される香酸柑橘類だ。温暖な徳島県が産地として有名だ。甘い香りを放つ白く美しいスダチの花は徳島県の県花ともなっている。
クエン酸やビタミン類、ポリフェノールを多く含んでいるスダチは、日本古来から柚子や梅と同様に、健康に良い果実として親しまれてきた。スダチ特有の上品で清々しい香りと酸味は、和食の付け添えとして欠かせない食材だ。
クエン酸やビタミン類、ポリフェノールを多く含んでいるスダチは、日本古来から柚子や梅と同様に、健康に良い果実として親しまれてきた。スダチ特有の上品で清々しい香りと酸味は、和食の付け添えとして欠かせない食材だ。
2. スダチの収穫期
全国に出荷されるスダチには「露地スダチ」と「冷蔵貯蔵スダチ」「ハウス・スダチ」がある。日光をたっぷりと吸収して成育した露地物もののスダチは8月~9月頃に収穫され随時出荷される。この時期こそがスダチの最盛期、旬である。
この最盛期に大量に収穫したスダチを納屋などに広げ4~5日、陰干しをする。地元では「予措(よそ)」と呼ばれる作業で、スダチ内部の水分を減らし実割れや腐敗を防止する。陰干しが終わると冷蔵保存され、翌年の2月下旬頃まで出荷される。3月~8月上旬までは冷蔵貯蔵ものやハウスものが出荷される。
この最盛期に大量に収穫したスダチを納屋などに広げ4~5日、陰干しをする。地元では「予措(よそ)」と呼ばれる作業で、スダチ内部の水分を減らし実割れや腐敗を防止する。陰干しが終わると冷蔵保存され、翌年の2月下旬頃まで出荷される。3月~8月上旬までは冷蔵貯蔵ものやハウスものが出荷される。
露地スダチとハウス・スダチの違い
露地ものは香りや風味が強いが、ハウスものに比べると果皮が厚く固い。収穫の最後(9月中旬以降)のものは糖度が高く酸味が弱まっている。完熟に向かっているため、皮が黄色くなるのが早い。長期保存向きではないため早めに消費した方がよい。ハウスものは皮が薄く酸味がまろやかで果汁が多い。天候に左右されないため品質が安定している。
3. スダチの価格
大量に収穫される旬の時期は、価格も1年の間で一番安価だ。収穫最終期のものは皮が黄色くなるのが早いため、さらに安い価格で販売される。
3月頃から流通するハウスものは一番価格が高く、高級な食材というイメージはここから来ているのだろう。
3月頃から流通するハウスものは一番価格が高く、高級な食材というイメージはここから来ているのだろう。
結論
今はスーパーだけではなく、通信販売などでも産地直送の新鮮なスダチを購入することができる。旬の時期を狙って、手ごろな値段で新鮮なスダチを堪能してはいかがだろうか。