1. 味噌の賞味期限の基礎知識

味噌の賞味期限は商品によって異なるが、未開封の状態で6~12か月程度であることが多い。そもそも賞味期限とは、未開封の状態で美味しく食べられる期限のことを指す。安全に食べられる期限を表す消費期限と異なり、賞味期限を過ぎたからといって直ちに食べられなくなるわけではない(※1)。しかし、賞味期限を過ぎると風味や色味に変化が出るため、早めに食べ切るほうがよい(※2)。
2. 市販の味噌の賞味期限はどれくらい?

市販の味噌の賞味期限はメーカーや商品によって異なる。そこで以下に、主な味噌の賞味期限をまとめておく。なお、実際の味噌の賞味期限はパッケージに記載してあるものを参考にしよう。
市販の味噌の賞味期限の一覧
・ひかり味噌(無添加 円熟こうじみそ):6か月
・ひかり味噌(国産素材 信州こうじみそ):6か月
・マルサンアイ(本場赤だし):365日
・マルサンアイ(だし入りあわせ):180日
・ひかり味噌(国産素材 信州こうじみそ):6か月
・マルサンアイ(本場赤だし):365日
・マルサンアイ(だし入りあわせ):180日
3. 味噌を長持ちさせるためのコツ

前述したとおり、味噌は比較的長持ちする調味料といえる。しかし、保存方法によっては発酵が進んで風味や色味が損なわれることもある。そこで長持ちさせるために以下のコツを取り入れてみよう。
コツ1.冷蔵庫・冷凍庫で保存する
味噌は常温保存が可能な調味料ではあるが、おすすめは冷蔵保存(冷凍保存)となっている。この理由は、冷蔵保存(冷凍保存)のほうが発酵を抑えることができて、風味や色味の変化を防ぐことができるからだ。なお、冷凍保存する際は、冷凍用の保存容器に移し替えてから保存するようにしよう。
コツ2.表面を食品用ラップで覆う
味噌を開封したら、乾燥や酸化を防ぐために味噌の表面に食品用ラップをするのがおすすめだ。食品用ラップで味噌の表面をピッタリと覆ってからフタをするだけで、味噌の鮮度がキープされやすくなる。なお、もともとついていたエージレス(脱酸素剤)は取り除くようにしよう。
4. 味噌の賞味期限に関するよくある質問

ここまで、味噌の賞味期限について詳しく解説してきた。しかし、中には「味噌は開封後にどれくらい持つのか」や「色が変化してしまった味噌も食べられるか」などが気になる人もいるだろう。そこで最後に、味噌の賞味期限に関するよくある質問・疑問に回答する。
Q1.味噌は開封後どれくらい持つか?
一般的に賞味期限は「未開封の状態」で美味しく食べられる期限を指す。そのため、開封後はできる限り早く食べ切るのが望ましいとされることが多い。しかし、味噌の場合は開封後も賞味期限まで美味しく食べることができる(※2)。なお、風味の変化を抑えるために正しく保存するほうがよい。
Q2.色が変化した味噌は食べられるか?
味噌は購入後に色が濃くなることがある。これは味噌でも起こる「褐変」と呼ばれる現象のことであり、「そのまま食べても問題はない」とされている。ただし、著しく色が変色している場合は風味が損なわれている可能性が高い。そのため、冷蔵保存・冷凍保存で鮮度をキープするのが大切になる。
Q3.味噌の表面にたまった液体は何か?
味噌を冷蔵保存していると、表面に醤油のような液体がたまってくることがある。しかし、これは味噌の熟成成分が表面に出てきているだけなので「品質には問題がない」とされている。もし表面に醤油のような液体がたまっていたら、味噌と混ぜ合わせてから使うようにしよう。
結論
味噌は比較的賞味期限が長い調味料であり、市販品の多くは6~12か月程度は美味しく食べられる。しかし、保存方法によっては発酵が進んでしまい、風味や色味が損なわれてしまうこともある。買ってきた味噌は、鮮度をキープできるよう冷蔵庫や冷凍庫に入れて保存しよう。
(参考文献)
- ※1:農林水産省「消費期限と賞味期限」
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/featured/abc2.html - ※2:マルコメ「キーワードから探す 「賞味期限」」
https://www.marukome.co.jp/customer/faq/detail/?keyword=%E8%B3%9E%E5%91%B3%E6%9C%9F%E9%99%90
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