【人参】をスムージーやジュースで飲む方法。糖質制限中におすすめ！

一昔前、人参といえば「子どもの嫌いな野菜ランキング」の常連だった。ところが近年は、子どもを対象にしたさまざまなアンケートで、人参は「嫌いな野菜」ではなく「好きな野菜」の方にランクインするようになった。その理由は、品種改良が進んで甘味が増し、人参独特のにおいや風味が控えめになったからと考えられている。

美味しく食べやすくなった人参をジュースやスムージーで楽しむときのポイントは、皮付きのまま使うこと。人参に豊富なβカロテンは皮付近に多く含まれているため、皮ごと摂ると栄養価がアップ。ほとんどの人参は、洗ってひげ根や薄皮を処理した状態で出荷されるが、調理する前にもう1度きちんと洗い、皮をむかずにまるごといただこう。

前述したように、人参は昔のようなクセがなくなり食べやすくなったが、それでも苦手だという人もいるだろう。そんな人は、まずこのジュースを試してみよう。

ポイントは、人参を加熱して使うこと。生で食べるときに感じるちょっとした臭みが和らぎ、人参本来の甘さが引き出される。そこにミルクと多めの甘味を加えれば、スイートで優しいドリンクが完成！「人参ジュース」というよりは、「キャロット・ラテ」という感じ。糖分を控えている人は注意が必要だが、人参の健康成分を美味しく摂取できるおやつと考えれば充分許容範囲といえそう。ちなみに、人参のβカロテンは熱に強く、レンジ加熱で失われることはないのでご安心を。

・人参
・牛乳
・砂糖（またはハチミツ）

人参は1口大に切って耐熱容器に入れてラップをかけ、600Wの電子レンジで4～5分加熱し柔らかくする。粗熱が取れたら牛乳とたっぷりの砂糖またはハチミツを合わせてミキサーかブレンダーの容器に入れ、なめらかになるまでよく攪拌する。

人参を使ったジュースといえば、もっともポピュラーなのがりんごとの組み合わせ。人参100%の濃厚なジュースも美味しいが、そこにりんごが加わることで、風味も飲みやすさもアップ。人参独特の風味とりんごの甘酸っぱさが絶妙にマッチして、子どもから大人まで、皆が楽しめる味わいに。ちなみにりんごも、皮付近に「りんごポリフェノール」をはじめとするたくさんの栄養素が含まれている。人参同様、よく洗ってなるべく皮付きのままジュースにするのがおすすめだ。

・人参
・りんご
・レモン果汁少々
・水

人参とりんごはよく洗い、1口大に切る。水と合わせてミキサーかブレンダーの容器に入れ、好みでレモン果汁を加えて攪拌する。

人参と小松菜だけで作るグリーンスムージーは栄養素たっぷりだが、そのまま飲むのはちょっと上級者向き。そこで役立ってくれるのがバナナとアーモンドミルク、そしてヨーグルト。バナナのまったりとした甘味と、アーモンドミルクの奥深い甘味が、人参と小松菜の「野菜臭」をカバー。さらにヨーグルトの酸味で、後味のよい飲み口に。バナナを加えると腹持ちがよくなるので、忙しい日の朝食代わりにもおすすめの1杯だ。

・人参
・小松菜
・バナナ
・アーモンドミルク
・ヨーグルト

人参と小松菜はよく洗い、人参は1口大に、小松菜は2～3cm幅のざく切りに。アーモンドミルク、ヨーグルトと合わせてミキサーかブレンダーの容器に入れ、攪拌する。

人参をまるごと1本食べることは、調理の手間も含めなかなか大変だが、ジュースやスムージーならあっという間。人参が苦手な子どもにも、飲みやすいジュースやスムージーなら喜ばれるのでは。