1. 米にまつわる資格

米は日本で唯一、自給率約100%を誇る作物である。昔から米を主食としてきたのは、米が日本の気候にあった作物であること、また連作障害(ある場所で繰り返し同じ作物を作り続けることで、成長が悪くなること)が起こらず、毎年安定した米栽培ができたことにある。
近年は食生活の欧米化にともない、パンやパスタなどを食べる機会が増え、それに伴い米の消費量が減少した。しかし最近、米が再び注目されるようになった。栄養バランスのよい理想の食事として、世界で和食が話題となっていることも理由の1つだろう。先進国を中心に肥満などの生活習慣病が問題視されている昨今、和食の中核を担う米にも注目が集まっているのだ。
日本ではいま、お米にまつわるさまざまな活動が展開されている。多くの人に米のことをもっと知ってもらい、食べてほしいとの願いから、ごはんソムリエや、お米マイスターなどの米に関する資格もできている。一体どのような資格なのかと興味のある人もいるだろう。受験資格や内容について次に詳しくみていこう。
近年は食生活の欧米化にともない、パンやパスタなどを食べる機会が増え、それに伴い米の消費量が減少した。しかし最近、米が再び注目されるようになった。栄養バランスのよい理想の食事として、世界で和食が話題となっていることも理由の1つだろう。先進国を中心に肥満などの生活習慣病が問題視されている昨今、和食の中核を担う米にも注目が集まっているのだ。
日本ではいま、お米にまつわるさまざまな活動が展開されている。多くの人に米のことをもっと知ってもらい、食べてほしいとの願いから、ごはんソムリエや、お米マイスターなどの米に関する資格もできている。一体どのような資格なのかと興味のある人もいるだろう。受験資格や内容について次に詳しくみていこう。
2. ごはんソムリエとは

年齢や経験を問わず、米に関心がある人なら誰でも受験できるのが、ごはんソムリエである。日本炊飯協会により認定されるこの資格は、多くの人々にごはんのよさを伝えて関心を持ってもらうため、そして米の消費と自給率の向上を目指して作られた。
ごはんソムリエの認定試験は毎年1回行われ、2日間にわたる講義や食味実習が実施された後に、認定試験を受ける流れとなる。認定試験は筆記試験と食味試験の2つが行われ、筆記試験では米に関する知識や栄養、ごはんを炊く時の技術や衛生管理などについて問われる。食味試験では、日本穀物検定協会が毎年実施する「米の食味ランキング」と同じ食味検査が行われるそうだ。しかし、米の産地銘柄を見分けるためのものではなく、目的や状況に合わせて食味検査を行えるようになることを目的とするものだ。
ごはんソムリエの認定試験は毎年1回行われ、2日間にわたる講義や食味実習が実施された後に、認定試験を受ける流れとなる。認定試験は筆記試験と食味試験の2つが行われ、筆記試験では米に関する知識や栄養、ごはんを炊く時の技術や衛生管理などについて問われる。食味試験では、日本穀物検定協会が毎年実施する「米の食味ランキング」と同じ食味検査が行われるそうだ。しかし、米の産地銘柄を見分けるためのものではなく、目的や状況に合わせて食味検査を行えるようになることを目的とするものだ。
3. お米マイスターとは

米に関するもう1つの資格に、お米マイスターがある。日本米穀小売商業組合連合会により認定される資格であり、マイスター(巨匠)と呼ぶだけあって、誰もが受けられる資格ではない。「米穀の届出事業者のうち小売業を営むもの、及びその家族や従業員」あるいは「米穀小売業に5年以上従事している」など、専門職として米販売などの経験を持つ人だけが応募できる資格である。
三つ星お米マイスターから始まり、さらに試験を受けて合格すると五つ星お米マイスターとなる。三つ星お米マイスターの試験では筆記試験が行われ、五つ星お米マイスターでは7科目の実技試験が行われるそうだ。
お米マイスターは米の品質や精米・ブレンド技術に精通しており、米の保管法や炊き方、栄養などにも詳しい、米のスペシャリストである。よい米作りを目指して米の生産者とコミュニケーションを図るほか、ごはんの素晴らしさを伝えるために消費者に情報を発信し、農林水産省の助成を受けて小学校に出向き、子どもたちに特別授業を行っているそうだ。
三つ星お米マイスターから始まり、さらに試験を受けて合格すると五つ星お米マイスターとなる。三つ星お米マイスターの試験では筆記試験が行われ、五つ星お米マイスターでは7科目の実技試験が行われるそうだ。
お米マイスターは米の品質や精米・ブレンド技術に精通しており、米の保管法や炊き方、栄養などにも詳しい、米のスペシャリストである。よい米作りを目指して米の生産者とコミュニケーションを図るほか、ごはんの素晴らしさを伝えるために消費者に情報を発信し、農林水産省の助成を受けて小学校に出向き、子どもたちに特別授業を行っているそうだ。
結論
食生活の変化により米の消費量が減っているなか、世界で和食が注目されるようになり、米のよさが見直されている。もっと米に関心を持ってもらいたいとの願いから、ごはんソムリエや、お米マイスターといった資格もうまれている。ごはんソムリエは年齢・職業を問わず誰でも受けられる資格だが、お米マイスターは米穀小売業などの経験がある人だけに限られている。ごはんソムリエになるための講習会などもあるので、興味のある方は1度調べてみるとよいだろう。