1. レーズンの種類

古代フェニキア人とアルメニア人によって、紀元前13世紀頃から盛んだったぶどうの生産。スペインのマラガやヴァレンシア、ギリシャのコリント、ペルシャなどで、古代よりぶどう農園が運営されていたそうだ。この頃にすでに誕生していたレーズンは、一大消費地だった古代ギリシャやローマへの交易品として人気となり発展。古代ローマでは薬としても珍重され、ローマ皇帝アウグストゥスの好物でもあり、英雄ハンニバルも兵士の兵糧として用いたそうだ。
その後、中世における十字軍の遠征によりヨーロッパ各地に伝搬し、大航海時代を経て、新大陸へ、世界へと広がったという。
古代より知られていたレーズンの栄養価は極めて高い。たとえば糖質だけでも生果の約5倍に達し、乾燥果実の中でもトップクラス。マグネシウムやカルシウム、銅、鉄分、食物繊維もすべて生果の5倍~10倍含むというから驚異的だ。まさに栄養がぎゅっと凝縮された、古代から受け継がれたスーパードライフードといえるだろう。
現在日本で出回るレーズンは、そのほとんどが輸入品だ。主にカリフォルニア、オーストラリア、トルコ、南アフリカ、スペイン、チリ、ギリシャ、中国などで作られ、バリエーション豊富。その一部を紹介しよう。
その後、中世における十字軍の遠征によりヨーロッパ各地に伝搬し、大航海時代を経て、新大陸へ、世界へと広がったという。
古代より知られていたレーズンの栄養価は極めて高い。たとえば糖質だけでも生果の約5倍に達し、乾燥果実の中でもトップクラス。マグネシウムやカルシウム、銅、鉄分、食物繊維もすべて生果の5倍~10倍含むというから驚異的だ。まさに栄養がぎゅっと凝縮された、古代から受け継がれたスーパードライフードといえるだろう。
現在日本で出回るレーズンは、そのほとんどが輸入品だ。主にカリフォルニア、オーストラリア、トルコ、南アフリカ、スペイン、チリ、ギリシャ、中国などで作られ、バリエーション豊富。その一部を紹介しよう。
- トンプソンレーズン
カリフォルニア産の最もポピュラーな黒褐色のレーズン。レーズン専用の種なしぶどう「トンプソン・シードレス」で作られる。適度な酸味でパンや菓子作りにも利用。 - サルタナレーズン
オーストラリア産の種なし品種「サルタナ」のぶどうを乾燥したもの。色が明るい黄金色で皮が柔らかく、果実の香りや甘さが残る。 - グリーンレーズン
中国などで育つマスカットを、日陰干しにしたもの。皮が柔らかく酸味が程よいさわやかな味が魅力。透明感あるグリーン色も目に鮮やか。 - 枝付きレーズン
完熟したぶどうを枝に付けたまま天日乾燥したもの。1房ずつ手で摘むため、実がくっつくのを防ぐオイルコーティングをしてないので、ジューシーな美味しさは格別。種があるものの場合は、ぽりぽりした食感も楽しめる。ワインの原料になるぶどうを用いたりする場合もあり、赤ワインとの相性は抜群だ。
2. レーズンの特産地

日本で消費されるレーズンは99%が外国からの輸入ものだ。そのうち約8割~9割がアメリカ産。世界的に特産地として名高いカリフォルニア州サン・ホアキン・ヴァレーで生産されたものだ。レーズンのために最適な場所を探し見つけたという肥沃な渓谷は、年間を通じ極めて降雨量が少ない乾燥地帯。天日干しして作るレーズンの生産にこれ以上ないほど適している。
カリフォルニア・レーズンの美味しさの秘密は、手摘み収穫と天日干し。8月中旬から1カ月くらいが収穫時期で、1房ずつ丁寧に人の手で摘まれた後、2週間~3週間たっぷり時間をかけて自然乾燥。カリフォルニアの太陽が緑のぶどうを黒褐色に変え、甘さと栄養分を凝縮したレーズンができあがる。
また、日本国内でも山梨をはじめとするぶどうの産地で、若干ながらも国産レーズンが作られている。巨峰やピオーネなどおなじみの品種のものがあるので、ネットなどで取り寄せて食べ比べてみるのもおすすめだ。
カリフォルニア・レーズンの美味しさの秘密は、手摘み収穫と天日干し。8月中旬から1カ月くらいが収穫時期で、1房ずつ丁寧に人の手で摘まれた後、2週間~3週間たっぷり時間をかけて自然乾燥。カリフォルニアの太陽が緑のぶどうを黒褐色に変え、甘さと栄養分を凝縮したレーズンができあがる。
また、日本国内でも山梨をはじめとするぶどうの産地で、若干ながらも国産レーズンが作られている。巨峰やピオーネなどおなじみの品種のものがあるので、ネットなどで取り寄せて食べ比べてみるのもおすすめだ。
3. レーズンの選び方&食べ方

原材料のぶどうの種類によって風味が異なるので、好みのものを選びたい。購入の際はラベルを確認して、砂糖や添加物のチェックを。オイルでコーティングされているものもあり、気になる場合はぬるま湯でさっと洗って落としてから食そう。
レーズンはそのままおやつとして食べる以外に、パンやケーキ、お菓子、ヨーグルトなどに混ぜて食べることも多いだろう。サラダやラタトゥイユ、カレー、チャーハン、肉料理などの甘味料として使うと、ナチュラルな甘味とかすかな酸味が味に深みをもたらしてくれる。
また、枝付きレーズンは、自宅でワインなどの酒を飲む際のつまみに絶好。チーズや生ハム、クラッカー、ナッツ、ショコラなどと一緒に並べれば、おしゃれな家飲みタイムの始まりだ。完熟させてから干す製法ゆえの濃厚な甘味に、赤ワインのボトルがすぐ空になるだろう。
レーズンはそのままおやつとして食べる以外に、パンやケーキ、お菓子、ヨーグルトなどに混ぜて食べることも多いだろう。サラダやラタトゥイユ、カレー、チャーハン、肉料理などの甘味料として使うと、ナチュラルな甘味とかすかな酸味が味に深みをもたらしてくれる。
また、枝付きレーズンは、自宅でワインなどの酒を飲む際のつまみに絶好。チーズや生ハム、クラッカー、ナッツ、ショコラなどと一緒に並べれば、おしゃれな家飲みタイムの始まりだ。完熟させてから干す製法ゆえの濃厚な甘味に、赤ワインのボトルがすぐ空になるだろう。
結論
栄養価が高く、砂漠地帯では野菜代わりに食されてきたレーズン。種類もいろいろあって甘くて美味しい分、糖度も高い。メタボ予備軍のお父さんは、食べ過ぎにはくれぐれも注意しよう。