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エシャロットとエシャレットの違いとは?全く異なる2つの食品を紹介!

エシャロットとエシャレットの違いとは?全く異なる2つの食品を紹介!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 中山沙折(なかやまさおり)

鉛筆アイコン 2021年5月13日

玉ねぎの一種である「エシャレット(シャロット)」と、らっきょうの商品名である「エシャレット(エシャ)」。これらは名前こそ似ているが、それぞれ玉ねぎとらっきょうであり全く異なる食品である。そこで、今回はエシャレットとエシャレットのそれぞれの特徴などを解説する。また「なぜ名前が似てしまったのか」という理由や背景についても紹介しておこう。

  

1. エシャロット・エシャレットの違い

「エシャロット」と「エシャレット」は名前こそ似ているが、この2つは全く異なる食品である。まずは以下でエシャロットとエシャレットの違いについて大まかに理解しておこう。

エシャロットとエシャレットの違い

  • エシャロット(シャロット):フランス原産の玉ねぎの一種
  • エシャレット(エシャ):軟白栽培したらっきょうの商品名

エシャロットは玉ねぎで、エシャレットはらっきょう

このようにエシャロットは玉ねぎの仲間(品種)であり、エシャレットはらっきょうの商品名(ブランド名)である。しかし、らっきょうのエシャレットは、フランス原産の玉ねぎであるエシャロットが流通する以前は「エシャロット」という名前で流通していた。このため両者を混同している人も少なくない。

2. フランス原産の「エシャロット」とは?

エシャロット(シャロット)とは、ヒガンバナ科ネギ属の多年草で、やや赤みを帯びた小型の玉ねぎである。また、見た目は普通の玉ねぎと似ているが、カットすると中身は紫玉ねぎのような色味をしている。強い刺激臭が特徴で、フランス料理やイタリア料理などで香味野菜として使われることが多い。日本ではエシャレットと混同しないよう「ベルギー・エシャロット」という名前で呼ばれている。

エシャロットの主な種類

エシャロットの仲間にも数多くの種類があり、欧州委員会(EC)によれば2021年4月時点で59品種が登録されている(※1)。これらの品種は色味により、大きく「ピンクエシャロット」と「グレーエシャロット」の2つに分類され、ピンクエシャロットのほうが定番だとされている。また、このピンクエシャロットには球形、楕円形、長楕円形などさまざまな形がある。

エシャロットのほとんどは輸入品

日本に流通しているエシャロットの多くは輸入品である。「財務省貿易統計」によれば(※2)、2020年の輸入量は、重量ベースで約491トン、金額ベースで約1億9870万円となった。また、地域別で見るとタイが約160トンで最も多く、フランス(約149トン)、アメリカ(約78トン)、ベトナム(約76トン)と続いた。なお、2019年の輸入量は重量ベースで約513トンであり減少傾向にある。

3. らっきょうの「エシャレット」とは?

エシャレット(エシャ)とは、軟白栽培したらっきょうのことである。軟白栽培とは野菜の葉や茎を白く育てるための技術で(※3)、らっきょうの場合は「土寄せ」という手法が用いられている。そして軟白栽培されたもののうち、若取りされた根らっきょうを「エシャレット」と呼んでいる。普通のらっきょうよりも香りやクセが少ないため、生のままでも食べられることが特徴である。

エシャロットの主な生産地

日本生まれのエシャロットは、そのほとんどが国産品である。農林水産省の「地域特産野菜生産状況調査(2018年)」によれば(※4)、収穫量の合計は約609トンであった。また、主な生産地は465トン収穫している茨城県と129トン収穫している静岡県であり、そのほか埼玉県・千葉県・神奈川県などでも生産している。らっきょうで有名な鳥取県や鹿児島県ではほとんど作られていない。

4. なぜエシャロットとエシャレットの名前が似ているのか?

今でこそ、エシャレットは根らっきょうとして知られているが、かつては「エシャロット」の名前で呼ばれていた。この理由は、1950年代(昭和30年頃)に根らっきょうを扱っていた卸売業の方が「根らっきょうでは売れないから、エシャロットという名前で売ろう」と考えたからだという。これにより軟白栽培をした根らっきょうは「エシャロット」という名前で販売される(※5、6)。

しかし、フランス原産のエシャロットの輸入量が増えると、やがて玉ねぎの「エシャロット」とらっきょうの「エシャロット」を混同してしまう問題が起こる。そこで根らっきょうの名前を「エシャレット」に変更。それ以来、根らっきょうは「エシャレット」という名称で統一されることになる。

結論

エシャロットとエシャレットの違いをまとめると、エシャロットは玉ねぎの一種であり、エシャレットはらっきょうの商品名である。かつてはエシャレットが「エシャロット」の名前で呼ばれていてわかりにくかったが、現在ではこれら2つは全く異なる食品となっている。食材を間違ってしまうと全く別の料理になってしまうので、それぞれの正しい名前をきちんと憶えておこう。
【参考文献】
■※1:EC「EU Plant variety database」
https://ec.europa.eu/food/plant/plant_propagation_material/plant_variety_catalogues_databases/search//public/index.cfm?event=SearchVariety&ctl_type=H&species_id=1&variety_name=&listed_in=0&show_current=on&show_deleted=
■※2:財務省貿易統計「シャロット」
https://www.customs.go.jp/toukei/srch/index.htm?M=01&P=0
■※3:農研機構「農業技術辞典 軟白栽培」
http://lib.ruralnet.or.jp/nrpd/#koumoku=13896
■※4:農林水産省「地域特産野菜生産状況調査」
https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/tokusan_yasai/index.html
■※5:農林水産省 静岡農政事務所「しずおか食だより」
https://www.maff.go.jp/kanto/shizuoka/panfu/pdf/vol12_2.pdf
■※6:農畜産業振興機構「らっきょう」
https://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/yasai/1205/yasai1.html
  • 公開日:

    2019年3月25日

  • 更新日:

    2021年5月13日

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