1. とうもろこしとは

とうもろこしの原産地は南米。古代文明にすでに登場するほど、人間との関わりが深い野菜、そして穀物である。コロンブスがヨーロッパに持ち帰ったことから、世界中で広く栽培、食されるようになった。日本には、16世紀に長崎に伝来。明治に行われた北海道開拓で本格的に栽培されるようになった。
世界三大穀物としてのとうもろこし
日本では甘く、美味しい野菜として知られているが、実はとうもろこしはれっきとした穀物である。コメ、ムギと並んで、世界三大穀物などと呼ばれることがあるほどだ。実は、いまのように甘いスイートコーンという品種がここまで広く出回るようになったのは、第二次世界大戦後といわれている。それまではソフトコーンやフリントコーンなど、穀物として活用される品種がメインであった。現在でも南米のメキシコでは、とうもろこしの粉から作るトルティーヤが主食である。イタリアのポレンタや東欧のママリガのように、粥状にして食べる文化もある。またトウモロコシは、家畜の飼料や工業用の原料としても広く活用されている。日本で輸入されるとうもろこしの多くは、こういった用途で活用される。
2. とうもろこしの生産地ランキング

とうもろこし、主にスイートコーンの生産地ランキングを見てみると、北海道がダントツの1位。全国シェアのなんと40%以上が北海道で生産されたものである。ついで千葉県、茨城県となっている。ただ、時期によって出荷のランキングには違いがある。スイートコーンが出始める5月は、温暖な気候である九州、なかでも宮崎県、長崎県、熊本県などがメインである。北海道のスイートコーンが最盛期を迎えるのは、7月から9月にかけてである。
生で食べられるほど甘い品種も?
近年では、より甘く品種改良されたものが多く、茹でたり、蒸したりせずに生で食べられるタイプもあるほどだ。王道の品種はゴールドラッシュや味来。ここ数年では、白いピュアホワイトやピュアレディも人気を集めている。選ぶときは、実がぎっしりと詰まっているもの、皮が緑色でみずみずしいものがベスト。ヒゲが褐色に変化しているものも、美味しさの証拠だといわれている。ただし鮮度が落ちやすいため、スーパーなどで買うと当たり外れが大きい。
3. とうもろこしの豆知識

とうもろこしは旬の時期であれば、皮付きで販売されていることがほとんど。このとき、先についているヒゲの数と粒の数は同じだといわれている。ヒゲはとうもろこしの雌しべであり、これが受粉するとひとつひとつが実になるのだ。この事実は、子どもの自由研究の材料としても活用できるかもしれない。
また、このヒゲには甘みがあり、とうもろこしご飯などを炊く場合は、一緒に入れるとよい。さらにとうもろこしのヒゲを使ったお茶も存在する。韓国ではポピュラーな存在だ。甘みがあり、独特の香ばしさが感じられる。
また、このヒゲには甘みがあり、とうもろこしご飯などを炊く場合は、一緒に入れるとよい。さらにとうもろこしのヒゲを使ったお茶も存在する。韓国ではポピュラーな存在だ。甘みがあり、独特の香ばしさが感じられる。
結論
とうもろこしは、成分から見ても炭水化物が多く、エネルギー源になりうる食材である。食物繊維が多いところも特徴的だ。生産地
ランキングのNo.1は、いわずと知れた北海道。ただ、出始めの時期は九州産のとうもろこしも広く展開している。とうもろこしは鮮度が非常に落ちやすく、収穫後時間が経つごとに甘みがなくなっていく。産直などを上手に利用して、より甘く美味しい状態でいただきたい。
ランキングのNo.1は、いわずと知れた北海道。ただ、出始めの時期は九州産のとうもろこしも広く展開している。とうもろこしは鮮度が非常に落ちやすく、収穫後時間が経つごとに甘みがなくなっていく。産直などを上手に利用して、より甘く美味しい状態でいただきたい。