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黒鯛の旬はいつ?特徴や産地、栄養を解説

黒鯛の旬はいつ?特徴や産地、栄養を解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 平原あさみ(ひらはらあさみ)

鉛筆アイコン 2020年1月21日

チヌやカイズなど、成長とともに名称が変わる出世魚の一種、黒鯛。白身は歯ごたえがあり、刺身はもちろん塩焼きや煮つけなどの和食のほか、カルパッチョやポアレなど、洋食でも大活躍の食材だ。また、大都市圏の海域にも生息しているためフィッシングの対象としても人気の魚でもある。今回は、そんな黒鯛の旬や特徴、産地や栄養などを紹介する。さまざまな観点から黒鯛について知り、より美味しく黒鯛を食べてみてほしい。

  

1. 黒鯛の旬は秋から春

黒鯛の旬は、秋から春。産卵期に入る春より前の時期が最も美味しい旬の時期だといわれている。秋から春にかけては、釣りをするには寒い時期かもしれないが、黒鯛は浅瀬に近づいてくる大きな魚としてフィッシングでも人気の魚なので、思い切って釣りに出かけて釣りたての黒鯛を調理してはいかがだろうか。
また、夏は真鯛のように美味しいともいわれる黒鯛だが、これは真鯛の旬が春と秋で夏は食べごろではないため、相対的に見れば夏は真鯛より黒鯛の方が美味しいと感じるからかもしれない。いずれにせよ、年間を通して市場に流通のある黒鯛は、産卵期に入る春より前、秋から春の時期を旬と覚えてその時期にぜひ食べてみてほしい。

2. 黒鯛の特徴や由来

タイ科に分類される黒鯛の由来は、黒または灰色の身体の色の特徴からきている。不明瞭な縦縞がある個体も多い。海から川の方にまで登ることもあるため、北陸地方では「川鯛」と呼ばれることもある。そのほかにも、関西地方で「チヌ」、関東地方で「カイズ」など地方名が多いことが特徴的だ。さらに、ババタレ、チヌ、オオスケと成長過程によって呼び名が変わる出世魚の一種でもある。その名称は地方によっても異なるので同じ黒鯛でも多くの名称があるが、「黒鯛」や「チヌ」の名称で呼ばれることが多いようだ。海水から揚げたのち、真水でもしばらく生かしておける特徴から、冷技術のない時代では高値で取引されていたという。

3. 黒鯛で有名な産地

黒鯛は、北海道から九州南岸の日本海及び東シナ海沿岸と、北海道から九州南岸の太平洋沿岸、そして瀬戸内海に生息している。黒鯛の有名な産地としては、広島県・愛媛県・愛知県・兵庫県が挙げられる。とくに、広島県は全国の漁獲量の10%以上を担う産地として有名だ。広島県を含む瀬戸内海では、黒鯛をよく食べるだけでなく、放流も行われている。黒鯛の産地の名物料理としては、瀬戸内海の漁師飯である「ちぬ飯」が旨い。黒鯛の半身または1匹まるごとに塩をして炊き込んで作る「ちぬ飯」は、見た目にも豪快でかつ味わい深い旨味がある。瀬戸内海沿岸の地域を旅行した際に見かけたらぜひ試してみてほしい。自宅でも作ることができるので、パーティー料理の主役として黒鯛の炊き込みごはんを出してみてはいかがだろう。

4. 黒鯛の栄養は低脂肪低カロリーで高タンパク質

黒鯛を食べるときに気になるのが、黒鯛に含まれる栄養ではないだろうか。黒鯛の栄養は、低脂肪・低カロリーで、しかも高タンパク質なので、健康に配慮したい人にもおすすめの食材だ。とくに黒鯛の皮には、目や皮膚の健康によいとされる栄養素のビタミンAが多く含まれているので、焼き魚などにした際には皮までしっかり食べるとよいだろう。黒鯛の水揚げ量日本一を誇る広島県内の一部地域では、「血液の循環を高め、母乳の出をよくする」といわれ、産後の母親に黒鯛を食べさせる習慣もあるそうだ。

結論

低脂肪低カロリーで高タンパク質の黒鯛。秋から春にかけて寒い時期が一番美味しい旬の時期に当たる。産卵期に入る前の脂がのった黒鯛を、刺身や炊き込みごはん、カルパッチョなど、和洋さまざまな調理法でたくさん食べてもらいたい。フィッシングをしたことがない人でも、浅瀬にやってくる新鮮な黒鯛を目指して釣りを始めてみてはいかがだろう。

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  • 公開日:

    2019年6月 2日

  • 更新日:

    2020年1月21日

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