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【かじき】の旬や栄養、名前の由来を解説。マグロとは別種って本当?

【かじき】の旬や栄養、名前の由来を解説。マグロとは別種って本当?

投稿者:ライター 藤本龍(ふじもとりょう)

監修者:管理栄養士 児玉智絢(こだまちひろ)

鉛筆アイコン 2020年2月14日

マグロに並ぶ大型の魚で、普段生活する中では切り身でしか見ることのないかじき。市場やテレビでもない限りそのままの姿を見る機会は珍しく、どんな特徴を持った魚なのか知らずに口にしている人も少なくないのではないだろうか。そこで今回は、かじきの旬や種類、特徴や名前の由来から産地、栄養まで徹底的に解説していこう。

  

1. 生で食べられるのは冬場だけ?かじきの旬とは

かじきは「かじきマグロ」として年間を通して市場に流通しているが、そのほとんどは冷凍された状態で出荷されている。基本的に生のかじきが流通するのは冬の間だけであり、それ以外の季節で生のかじきを目にする機会はまずないだろう。
一般的にかじきと呼ばれている魚にはメカジキとマカジキという2種類の魚があり、マカジキのほうが美味しく高級な魚として扱われている。また、旬の時期もこの2種類で微妙に異なっており、メカジキの旬は秋から冬にかけてで、マカジキの旬は冬から春にかけてだ。
つまり、美味しいかじきを楽しみたいのであれば旬である冬に、生のかじきを探せばよいということになる。

2. 鋭い角が特徴!かじきの名前の由来とは

かじきの特徴といえば4mにもなる大きな身体に鋭くとがった角が最初に思い浮かぶ人がほとんどなのではないだろうか。じつは、この特徴的な角が名前の由来にもなっており、「かじき」とは日本で過去に用いられていた木造船の底に取り付けられる「梶木(かじき)」と呼ばれる板のことを意味している。その板をその角で突き通してしまうことから「梶木通し」と呼ばれていたところから短くなってかじきと呼ばれるようになったというのが名前の由来といわれているのだ。
ちなみに、「舵木(舵を取るための板)」を突き通すからというように、名前の由来となった船の部品が異なる説も存在している。どちらにせよ、特徴的な角が由来であることに変わりはなく、それだけ当時の漁師達にとってもとがった角が目立つ魚として知られていたことがうかがえる。

3. かじきはどこで獲れるの?有名な産地はここ

かじきは外洋を泳ぎ回る回遊魚のため、産地はかなり広範に渡っている。マカジキの産地は、日本近辺では日本海や東シナ海の沿岸、太平洋沿岸、沖縄から東シナ海のあたりなどが挙げられる。それ以外だとインド洋や太平洋が産地となっているかじきも目にする機会が多いのではないだろうか。
メカジキにいたっては温かい海なら世界中どこでも獲れる魚なので、産地もさまざまだ。こういった事情も合わさって、冷凍された輸入品の流通が多いのもかじきの特徴といえるだろう。

4. じつは栄養満点!かじきの栄養を解説

かじきは全体として高たんぱく低脂肪、ミネラルが豊富という優れた栄養バランスの魚だ。ミネラルはカリウムやカルシウム、鉄分にマグネシウムといった栄養素が豊富に含まれている。ビタミンもビタミンA、B、C、Dとそれぞれ多く含まれており、美容健康にもありがたい食材といえるだろう。
また、旨み成分のひとつであるグルタミン酸もたっぷりと含まれており、これがかじきの美味しさの秘密となっている。
魚の一種であるかじきはDHAも豊富で、血中のコレステロールや中性脂肪を減らしてくれる作用が期待できる。DHAは脂肪の燃焼効率をよくしてくれる効果も期待できるので、ダイエットや身体を鍛えている人にとってもありがたい栄養成分だ。

結論

かじきは冷凍されているものがほとんどで、年間を通して流通が安定している。だからこそ冷凍でない生のかじきを旬の季節に食べる機会はかなり貴重である。もし機会に恵まれたのであれば逃さずしっかりとかじきの美味しさを味わうとよいだろう。ちなみに、かじきは「かじきマグロ」と呼ばれることもあるが、サバ科のマグロとは異なりメカジキ科、マカジキ科と完全に別種の魚であることは覚えておこう。
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  • 公開日:

    2019年6月 4日

  • 更新日:

    2020年2月14日

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