カネロニのカロリーはどれぐらい？栄養や美味しい食べ方も紹介

そもそもカネロニとは、パスタの生地を薄く延ばして筒状にしたものだ。パスタが麺そのものとパスタを使用した料理の両方を指す言葉であるのと同様に、カネロニもカネロニの筒の中に食材やソースを詰めて焼いた料理のことを意味する言葉でもある。

見た目のお洒落さもさることながら、食感もよく調理の仕方も普通のパスタやマカロニを基本に考えていけばそう難しいものではない。どこでも気軽に手に入るようなものではないが、もし見かけたらぜひ手に取ってもらいたい。

カネロニは形状が異なるだけで、生地自体はパスタと同じものだ。そのため、カロリーも普通のパスタと同様の100gあたり378kcalが目安となる。当然、カネロニを使った料理のカロリーは中身の具材次第で増減するため、この目安となるカロリーに使用した食材や調味料のカロリーを加えて1食分のカロリーを計算する必要がある。

基本のカネロニの食べ方は、先述の通りカネロニの中に食材を詰めるのが基本となる。食材やソースを詰めたカネロニを耐熱容器に隙間なく並べ、チーズをのせてオーブンで焼けば美味しいカネロニ料理のできあがりだ。栄養バランスを意識するのであれば、詰める具材を野菜たっぷりにするのがおすすめだ。ホウレンソウやトマトソースなどを詰めたカネロニは栄養満点。チーズも栄養価の高い食材なので、たっぷりかければボリューミーで満足感のある料理となる。

また、カネロニは中に具材を詰めなくとも、普通のパスタのように茹でたカネロニにソースをかけて食べてもよい。この食べ方では、カネロニならではの弾力のある食感を楽しむことができるので、これはこれでおすすめだ。

市販の生地を使わなくとも、自分でパスタ生地を練って薄く伸ばせば、カネロニを自作することも可能だ。また、ラザニアの生地を使って具材を巻くのもアリなので、手軽に試したいという場合はこういった方法でもいいだろう。

最近、巷では糖質制限ダイエットが流行り、なるべく炭水化物や糖質を減らすためにごはんやパスタといった主食を減らそうとする人が増えている。しかし、炭水化物は人間が生きていくうえで欠かすことができない栄養素だ。炭水化物の摂取量を減らすのではなく、糖質の吸収スピードがゆっくりな炭水化物を食べることで血糖値の急上昇を抑えるという方法もある。

この食品ごとの糖質の吸収度合いはGI(Glycemic Index)値という指標によって示されており、最も吸収の早いブドウ糖を100とした時のそれぞれの食品の吸収の早さを数値化したものとなっている。白米、いわゆるごはんのGI値は60～69のあたりに位置しており、対するパスタは50～59ほど、全粒粉を使用したパスタであれば40～49と、ごはんに比べると糖質の吸収がゆっくりであることが伺える。

糖質やカロリーをコントロールしたいと考えているのであれば、単純な糖質やカロリーの量だけでなくこのGI値も意識するのがおすすめだ。その観点からすると、カネロニは主食の中では比較的おすすめの食材といえそうだ。

カネロニは見た目こそ珍しい食品に見えるが、立派なパスタの一種。普通のパスタと同じ感覚で使うもカネロニならではの食感や見た目を活かした料理にするも自由な食品となっている。主食の中ではGI値が低めなので、糖質が気になる人も機会があれば食べてほしい。ちなみに、洋食レストランではカネロニにちなんで何かの食材で別の食材を巻いた料理をカネロニ仕立てということもあるので覚えておこう。