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聖護院大根とは?京野菜としても有名な優しい甘みが特徴の大根を紹介

聖護院大根とは?京野菜としても有名な優しい甘みが特徴の大根を紹介

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 中山沙折(なかやまさおり)

2021年5月14日

京の伝統野菜やブランド京野菜に指定されている「聖護院大根(しょうごいんだいこん)」(※1)。丸くて大きい見た目が特徴で、京都府を中心に古くから愛されている野菜の一種だ。全国的に青首大根が主流となった今でも、京都府では冬の寒い時期になると聖護院大根を買い求める人は少なくないという。今回はそんな聖護院大根について詳しく解説する。

  
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1. 聖護院大根とは?

聖護院大根(しょうごいんだいこん)とはアブラナ科・ダイコン属の植物で、京都府で多く生産されている大根の一種である。丸くて大きい見た目が特徴で、収穫期になると直径は15~20cm程度、重さは2~4kg程度になる。現存する京野菜には大根は7種類あるが、最も多く生産されているのがこの聖護院大根だそうだ(※2)。その見た目と生産量から、京野菜の中でも特に存在感を放っている。

聖護院大根の歴史

聖護院大根は江戸時代後期(1816~1830年頃)に誕生したといわれている。当時、聖護院地域の農家では、金戒光明寺から譲り受けた長大根の「宮重大根」を栽培していたそうだ。その長大根の栽培・採種を繰り返すうちに、聖護院大根のもととなる「短系の大根」が誕生する。従来の大根よりも京都の土地で育ちやすかったため、やがて聖護院一帯では短系の大根の栽培が中心になる(※3)。

聖護院大根の旬と産地

聖護院大根の旬は11~2月頃の寒い時期である。8~9月頃に種まきをして、3か月~4か月程度で収穫期を迎えるそうだ。現在は京都市・山城地域・南丹地域・丹後地域など京都府全域で栽培されており、京の伝統野菜として強いブランド力がある。収穫された聖護院大根は京都府や大阪府に出荷されることが多いが、首都圏など京都以外へも一部出荷されている。

聖護院大根の味と評判

聖護院大根は青首大根のような苦みや辛みが少なく、「聖護院カブ」に近いまろやかさと甘みが特徴となっている。また、繊維が少ないため肉質は柔らかく、水分量が多いためみずみずしさがある。そのことから煮込み料理との相性がよく、煮込むほど美味しく食べることができる。中でも淀地域で栽培されている聖護院大根は特に品質がよく、「淀大根(淀丸大根)」という名前で区別されるほどだ。

京都の伝統行事「大根焚き」とは?

京都府の寺院では毎年冬の時期に「大根焚き」という大根煮をふるまう行事を行っている。その一つである千本釈迦堂の大根焚きでは、聖護院大根を使うことを恒例としているそうだ。梵字が書かれ、加持祈祷が行われたあとの聖護院大根を使っており、これを食べると無病息災で過ごせるといわれている。大根焚きが行われる12月7日、8日には毎年、数多くの参拝者が訪れているそうだ(※2)。

2. 聖護院大根の栄養価について

文部科学省の「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」には、聖護院大根の栄養価は収録されていない(※4)。そこでJA京都のサイト内にある聖護院大根の栄養価を紹介しておこう(※5)。

聖護院大根100gあたりの栄養価

  • 水分:94.2g
  • たんぱく質:0.81g
  • 糖質:2.68g
  • 食物繊維:1.51g
  • ビタミンB1:0.026mg
  • ビタミンB2:0.021mg
  • ビタミンC:27.6mg

3. 美味しい聖護院大根の選び方

新鮮で美味しい聖護院大根かどうかを判断するポイントには「葉・茎」「根」「重み」などがある。スーパーや八百屋で聖護院大根を購入する際は以下のポイントを確認するとよいだろう。
  • 葉・茎:ハリがあり、鮮やかな緑色のもの
  • 根:白くツヤがあり、なめらかなもの
  • 重み:持ったときに重いと感じるもの
一方で葉がしおれていたり、黄色く変色したりしているものは鮮度が落ちている可能性があるため注意が必要だ。また、中にはキレイな丸形ではなく、足が二股・三股に分かれているものもある。形や見た目が悪いものは管理が行き届いていなかった可能性もあるので避けるほうが無難である。

4. 聖護院大根の美味しい食べ方5選

青首大根のような大根臭さや辛みが少ない聖護院大根は、サラダなどにすれば生でも美味しく食べることができる。また、煮崩れしにくいため煮物やおでんの具材にしても美味しい。ただし青首大根に比べると水分量が多いため、大根おろしには向いていないので注意しよう。

食べ方1.ふろふき大根

聖護院大根の美味しい食べ方の一つが、柔らかく煮込んだ大根に田楽味噌をかけるふろふき大根である。じっくりと煮込むことでホロホロとした口当たりになり、食べたときの聖護院大根の美味しさも一段とよくなる。お酒のおつまみにも合うのにヘルシーなので、最高の一品だといえるだろう。

食べ方2.おでん

聖護院大根は、おでんにしても美味しい。おでんにするときは、皮を厚めに剥きくし形になるよう切ろう。小さいものは4等分、大きいものは8~12等分程度にするとよい。そして、通常のおでんを作るときと同じように大根から煮込んで、それから練り物やウインナーなどを加えるようにしよう。

食べ方3.千枚漬け

みずみずしさが特徴の聖護院大根は漬物にしても美味しく、中でも特におすすめなのが千枚漬け。京野菜の一つである聖護院カブに近いが、大根特有の風味を楽しむことができる。薄くスライスしてから細切り昆布・唐辛子・砂糖・塩・酢で漬け込めば、上品な味わいの千枚漬けを楽しもう。

食べ方4.揚げ出し大根

聖護院大根のホクホクとした食感と大根おろしで作るタレが絶妙にマッチする揚げ出し大根もおすすめだ。食べやすい大きさに角切りした聖護院大根に衣をつけて、きつね色になるまで揚げるだけで作れる。そこに水をよく切った大根おろしをかければ、大根の味を思う存分楽しむことができる。

食べ方5.聖護院大根の葉炒め

青首大根と同じように、聖護院大根の葉・茎部分も美味しく食べることができる。細かく刻んでからゴマ油などで炒めれば、ご飯によく合うふりかけが作れる。また、聖護院大根の葉部分を使ったチャーハンも絶品。風味や食感がよくなるので、ぜひ捨てずに料理に活かすようにしよう。

5. 美味しく聖護院大根を保存する方法

聖護院大根は葉部分から水分が抜けてしまうため、保存するときは事前に葉部分と根部分を切り離しておくほうがよい。その後、根部分はラップで包むか、湿ったキッチンペーパーで包んでポリ袋に入れるかしてから冷蔵庫の野菜室で保存しよう。また、葉部分は湿ったキッチンペーパーで包んでからポリ袋に入れて冷蔵庫に入れよう。

6. 聖護院大根のおすすめ入手方法

聖護院大根は旬の時期になると京都府内では多く見かけるそうだが、その他の地域に住んでいる場合には「JAタウン」などのネット通販を利用したり、百貨店などにある「京野菜コーナー」に行ったりするのがおすすめだ。また、Amazonや楽天市場などのようなECモールでも取り扱われていることがある。聖護院大根の旬の時期である11~2月頃に探してみるとよいだろう。

結論

丸くて大きい京野菜・聖護院大根は、人目を引くだけでなく味もよいため人気がある。関西ではその名を知らない人はいないほど有名で、全国各地にも根強いファンがいるそうだ。普段食べている大根とは一味違う冬の味覚をぜひ試してみてはいかがだろうか。
【参考文献】
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  • 公開日:

    2019年7月27日

  • 更新日:

    2021年5月14日

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