このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。

ブリの出世魚【イナダ】はハマチと何が違う?旬や産地などを解説

投稿者:ライター 藤本龍(ふじもとりょう)

監修者:管理栄養士 児玉智絢(こだまちひろ)

2019年8月 1日

出世魚の代表格であるブリ。その中でも下から数えて2番目の大きさのブリを指す「イナダ」は脂が少なく、だからこそさっぱりとした味わいや締まった身の歯ごたえが魅力となる魚だ。ここでは、完全に成長しきったブリにはないイナダならではの魅力や旬、名前の由来などについて解説していきたい。

1. さっぱりとした味わいが魅力的!イナダの旬は夏

ブリといえば脂ののった冬が旬であり、寒ブリとわざわざ区別して呼ばれるほど寒い季節が美味しいとされている。しかし、対するイナダが獲れるのは暑い夏の季節。イナダの魅力はブリとは真逆の脂が少ないよく締まった身の食感で、夏の暑い季節にピッタリのさっぱりとした味わいが特徴だ。
イナダおよびブリは養殖が盛んな魚で、旬かそうでないかに限らず養殖のイナダは天然よりも身が大きく脂がのりやすい傾向にある。よりさっぱりとした味わいを楽しみたければ天然物を探してみるのもよいだろう。

2. イナダとハマチはどう違う?呼び分けされるようになった由来とは

同じブリの出世魚のひとつ、ハマチとイナダの違いや呼び分けの由来はご存知だろうか。もともとはイナダは約45cm、ハマチは約60cmほどに成長したブリの姿をそう呼んでいたのだが、現在では養殖のブリの成長前の姿をハマチ、同じ成長度合いの天然物のブリをイナダと呼ぶような使い分けが浸透している。
これは、養殖したブリが関西から流通する際に「ハマチ」として広まっていたのが原因で、それに対応する呼称のように関東で「イナダ」という呼称を天然物として扱い始めたのが由来とされている。
ちなみに、イナダは漢字にすると「稲田」で、文字通り稲が田に生えて一面稲が揃ってくる梅雨頃に獲れるからというのが名前の由来といわれている。同じ理由でイナダよりさらに若い「ワカシ」は「若枝」と書き、新芽が芽吹く春の季節を表し、ブリは雪が「本降り」になる真冬の季節を表す名前になったというように、名前が獲れる季節を指している。
稲田の季節だからイナダ、という由来を知ったうえでイナダを味わうというのもまた風情があるのではないだろうか。

3. イナダの産地は季節で変わる!

イナダはその季節に応じてより適した水温やえさ場を求めて海を渡り泳いでいく回遊魚の一種だ。暖かい季節になると水温が低い北の海に向かい、寒い季節になると南下し産卵するという生態を持つイナダの産地は、当然季節に応じて変わっていくこととなる。
イナダの生息域はオホーツク海から東シナ海まで広大で、産地も北海道から長崎まで広範に渡っている。逆に、ブリとイナダを含む出世魚たちはそれ以外の海域には生息しておらず、日本近海にしか生息しない固有種だ。従って、産地も日本とその周辺に限られている。
天然のブリやイナダの生息域が変わっていく一方で、養殖のブリの産地は九州近辺に集中している。先述の通りイナダではなくハマチとして流通することが多い状況ではあるが、同じブリの出世魚であるハマチに九州産が多いというのは寿司屋や市場で見かける産地の表記を思い出してみても納得なのではないだろうか。

4. イナダに含まれる栄養素とは?

ブリに比べて脂が少なめのイナダは、たんぱく質が豊富な魚だ。たんぱく質は三大栄養素にも数えられる大切なエネルギー源で、筋肉や内臓といった身体を作るために使われる栄養素でもある。
身の中でも濃い赤色の血合いにはタウリンが豊富に含まれており、身体の状態を正常に戻すホメオスタシスの働きを強めてくれるといわれる。
DHAやEPAといった必須脂肪酸も多く含まれているが、こちらは脂質に多く含まれる栄養のため、より脂ののりやすい養殖もののイナダやハマチのほうが豊富に含まれていると考えてよいだろう。

結論

季節や成長の度合いによってさまざまな食べ方や味わいを楽しめるブリ。夏が旬となるイナダはその中でも脂が少なくさっぱりとした味わいが魅力の魚なので、刺身や漬けにしてそのしっかりとした身を味わうとよいだろう。ちなみに、DHAやEPAといった栄養素は脂に含まれているため、焼いて脂を落としてしまうと栄養価も下がってしまう。極力焼き魚は避け、刺身や煮付けといった形で食べるのがおすすめだ。
この記事もcheck!
\この記事をシェアする/    
\この記事をシェアする/    
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

おすすめ記事

ページトップへ ページトップへ