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初秋のシンボル栗である【丹沢栗】の特徴と楽しみ方

投稿者:ライター 井澤佐知子(いざわさちこ)

監修者:管理栄養士 南城智子(なんじょうさとこ)

2019年8月27日

秋の訪れをまっ先に知らせてくれる栗、それが「丹沢」である。俗にいう早生栗の代表といわれる丹沢は、秋の豊饒(ほうじょう)を感じさせる粒の大きさも魅力である。いまだ残暑厳しい8月下旬から市場にお目見えする丹沢栗には、どんな特徴があるのだろうか。詳しくみてみよう。

1. 早生栗の筆頭「丹沢」の色と形に迫る

農林省の品種改良によって昭和34年に登場した丹沢栗。残暑厳しくとも朝晩に秋の空気を感じる頃を見計らうかのように、市場に登場する。その味わいは、麦茶をやめて温かい緑茶を飲みたくなるような秋の訪れを感じさせてくれる。

耐虫性を考慮に入れて改良された品種

第二次世界大戦中に中国大陸からもたらされたクリタマバチによって、日本の栗は大きな打撃を受けた。クリタマバチに耐性のある栗の生産のために、農林省が実施した品種改良によって昭和34年に市場に出たのが丹沢である。
現在、丹沢は栗の生産量全国第2位の熊本県で最も多く栽培されている。耐寒性にすぐれ全国各地で栽培が容易、そのため筑波に次ぐ出荷量を誇る。

優しい茶色と粒の大きさが特徴

おにぎり型が特徴の丹沢は、つやは少なく皮の茶も淡い。裂果と呼ばれる縦の筋が多くみられる。栗の中では粒が大きく、甘みは淡白なほうである。まったりとした感じもあまりなく、粉質を感じるあっさり感が特徴である。早生栗の筆頭として8月下旬から9月にかけて収穫される丹沢は、まさに秋の訪れを告げる栗といえる。淡白な甘みゆえに、甘露煮や栗ごはん向きの食材である。

2. ホクホク感と甘さを楽しむことができる丹沢栗

火を通すと鮮やかな黄色となる丹沢栗は、その食感も魅力のひとつ。皮も実も優しい色合いの丹沢栗は、味わいという点でもまだ暑さの残る初秋にふさわしい繊細さがあるのだろう。さて、味覚としての丹沢栗はいかに?

これこそ秋の食感!ホクホク感を持つ栗

丹沢の特徴は、調理をするとホクホクとした食感を味わえる点にある。実りの秋を舌で愉しむには絶好の食材なのである。甘み香りともに優しい丹沢は、くどくないために大粒にもかかわらず食が進んでしまうことも多い。

茹でても焼いても美味

自宅で簡単に丹沢を味わうには、茹でたり焼いたりというシンプルな調理法で十分である。甘露煮や栗ごはんにも向いているとはいえ、調理には手間がかかる。まずは、茹でるか焼くかで秋の味をかみしめたいものである。丹沢の優しい甘みとホクホクとした食感は、緑茶や赤ワインへの欲求が高まる。ホクホクとした感触は、言い換えれば口の中でもたつくことでもあるので、少し渋みのある緑茶や赤ワインが持ってこいというわけだ。

3. 皮が柔らかい丹沢栗、甘露煮のためのコツ

火を通すと美しい黄色になる丹沢栗、その見栄えを考えるとぜひ自宅で調理してみたくなる。
丹沢栗は比較的皮が柔らかくむきやすいという特徴がある。とはいえ、甘露煮や渋皮煮のために栗の皮をむくのは非常に労力がいることに変わりはない。
この労力を節約するためには、栗を調理前に1時間ほど湯につけて皮をふやかすという方法がある。また、圧力鍋で10分ほど蒸すとこれまた皮がぽろぽろ取れる。この時には、栗の皮にペティナイフで一文字の傷を入れておくとさらに効果的だ。
いずれにしても、勢いあまって指を切ることも多々あるので注意が必要である。

結論

地球温暖化の影響か9月の上旬といえども夏のような気温が続く近年ではあるが、秋の味覚は気温とは関係なく嬉しいものである。濃厚な甘みを放つ栗が市場に出回る前に、まずは優しい味わいの丹沢で舌を慣らしておくのも、秋を感じる第一歩といえるかもしれない。
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