1. ひつまぶしの基本をおさらい

ひつまぶしとは、細かく刻んだウナギの蒲焼きを飯に乗せた料理のこと。愛知県の郷土料理の一つとして知られており、特に「名古屋めし」として全国に知られている。ふっくらとしたウナギを楽しめるだけでなく、ネギや刻みのりなどの薬味を乗せたり、出汁やお茶をかけたりするなどさまざまな方法で楽しめるのが魅力。農林水産省の「農山漁村の郷土料理百選」にも選ばれている(※1)。
2. ひつまぶしの基本的な食べ方

お店などによってひつまぶしの食べ方は少し異なるが、基本的にはご飯(ひつまぶし)を4等分してから4つの方法で食べるのがルールとなっている。まずはその基本の食べ方を確認しよう。
ひつまぶしの基本的な食べ方・手順
1.ひつまぶしを4等分にする
2.1杯目はそのままひつまぶしを食べる
3.2杯目は薬味をトッピングして食べる
4.3杯目はお出汁やお茶をかけて食べる
5.4杯目は1~3の中の好きな方法で食べる
2.1杯目はそのままひつまぶしを食べる
3.2杯目は薬味をトッピングして食べる
4.3杯目はお出汁やお茶をかけて食べる
5.4杯目は1~3の中の好きな方法で食べる
3. それぞれのひつまぶしの楽しみ方

ひつまぶしの基本的な食べ方は前述のとおりであり、ひつまぶし一人前で4種類の味わいを楽しむことができる。ただし中には「それぞれの段階で具体的にどのように楽しめばいいのかわからない」という人も少なくないはず。そこで、ひつまぶしのそれぞれの食べ方についても詳しく紹介する。
1杯目:そのまま食べる
ひつまぶしの1杯目は、お櫃からご飯とうなぎをお椀(取り皿)によそって食べるというシンプルなものだ。この食べ方では、うなぎのかば焼きの美味しさと香ばしさを存分に楽しむことができる。また、お好みでタレや山椒をかけたり、ご飯とうなぎを混ぜたりしても美味しい。
2杯目:薬味を乗せて食べる
ひつまぶしの2杯目は、薬味をトッピングして食べるというものだ。トッピングは青ネギときざみ海苔が定番だが、お店によってはワサビ・三つ葉・漬物などが出されることもある。うなぎの濃厚な味わいに青ネギ・海苔などのさっぱりとした風味が加わることで、さらに食欲が進む一品になる。
3杯目:お出汁をかけて食べる
ひつまぶしの3杯目は、薬味の上にさらにお出汁やお茶をかけて「うな茶漬け」にして食べるというものだ。お出汁(お茶)を加えることで、濃厚だったひつまぶしがサッパリとした味わいになり、スルスルと食べることができる。家でだし汁を作るときは、鰹節を使ってカツオだしを作るのがよい。
4杯目:お好みの方法で食べる
ひつまぶしの4杯目(最後の1杯)は、お好みの方法で食べるというものだ。1杯目と同じようにそのまま食べるのもよし、2杯目と同じように薬味で食べるのもよし、3杯目と同じようにうな茶漬けにするのもよしだ。また、トッピングを変えたりして、満足のいく方法で食べるようにしよう。
4. ひつまぶしのアレンジ食べ方3選

ひつまぶしの食べ方はおおむね前述のとおりであるが、お店や家庭によってはそのほかの食べ方で楽しむ場合もあるようだ。そこでひつまぶしのとっておきのアレンジ方法についても確認しておこう。
その1.とろろがけ
2杯目のあと、または4杯目にとろろをかけて濃厚な味わいを楽しむのもおすすめだ。フワフワ・ネバネバのとろろ特有の食感が加わることで、ひつまぶしをマイルドに食べることが可能。また、さらに豪華にするなら、とろろの上から黄身をトッピングしてみよう。お腹がいっぱいになるまでひつまぶしを楽しめるはずだ。
その2.梅茶漬け
3杯目または4杯目のお茶漬けのタイミングに、梅茶漬けを試すのもおすすめだ。昔から「うなぎと梅は相性が悪い」といわれているが、実は医学的にはこの組み合わせはよいことで知られている。梅と大葉を加えることで爽やかな酸味が口いっぱいに広がり、より美味しいひつまぶしを楽しめる。
その3.納豆乗せ
最後の1杯に、納豆を乗せたボリューム満点の一品を楽しむのもよい。そのまま食べても美味しく食べられるし、お出汁やお茶などをかけても美味しい。納豆嫌いの方にはおすすめできないが、納豆が好きという人にはおすすめの一品となっている。
結論
ひつまぶしは「そのまま」「薬味乗せ」「うな茶漬け」「お好み」という順番で食べるのが、基本的な食べ方となっている。このようにして食べるようになったのは、ひつまぶしを最後まで飽きずに食べられるようにという工夫だそうだ。本場名古屋に行ったときや自宅でひつまぶしを作ったときは、ぜひこの順番で食べてみよう。
(参考文献)
- ※1:農林水産省「郷土料理百選パンフレット」
https://www.maff.go.jp/j/nousin/kouryu/kyodo_ryouri/panf.html
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