1. とうもろこしの恵味とは
シリーズの紹介の前に、とうもろこし恵味(めぐみ)について知ってもらいたい
恵味は長野県にある種苗会社が栽培育成しているとうもろこしだ。キャッチコピーは「お菓子な甘味コーン恵味(めぐみ)」である。甘くて皮が柔らかく、軽い口当たりのとうもろこしが主流である昨今、この恵味も甘い。びっくりするほど甘く感じられるスィートコーンで、糖度平均は18度。キャッチコピーで「お菓子な」というだけあり、確かにお菓子のように甘い。とうもろこしには、りんごやぶどうのように酸味がないので、甘みが際立つのが特徴だ。おやつにぴったりの軽さと食味のよさをもつ。
恵味は長野県にある種苗会社が栽培育成しているとうもろこしだ。キャッチコピーは「お菓子な甘味コーン恵味(めぐみ)」である。甘くて皮が柔らかく、軽い口当たりのとうもろこしが主流である昨今、この恵味も甘い。びっくりするほど甘く感じられるスィートコーンで、糖度平均は18度。キャッチコピーで「お菓子な」というだけあり、確かにお菓子のように甘い。とうもろこしには、りんごやぶどうのように酸味がないので、甘みが際立つのが特徴だ。おやつにぴったりの軽さと食味のよさをもつ。
しかし、単に甘いだけではない。恵味には甘さだけでなく、スィートコーン本来の風味と「旨み」もプラスされている。恵味は、もともと甘さに定評があるフルーツコーンの先駆けである品種、「味来(みらい)」を品種改良されたものだ。味来のショ糖の甘さを引き継ぎながら、スィートコーンの味わいをもつ。恵味も生食ができるほど皮も柔らかく、甘い品種だが、加熱したほうが美味しいと推奨されている。
恵味の特徴として、そのボリュームもある。どのシリーズも450g以上を誇る、大型の実が取れる品種である。一本食べたらかなりの満足感だ。一粒一粒も大きめで、かじりつけばコクのある甘みが広がる。しかし皮は薄いので食べやすく、歯にひっかかることも少ないのが嬉しい。
2. とうもろこし恵味シリーズの紹介
恵味シリーズはかわいらしい名前がつけられている。野菜版ご当地アイドルのような雰囲気だ。シリーズ共通して、強い甘みのあるスーパースィート種の黄物種である。そして実も大きいが、草丈も180cm以上になり、大きく茂る。収穫も楽しいが畑そのものも、自分たちの身長より高い草丈が一面にのびているさまが、いかにもとうもろこし畑らしい情景を作り出すのが、またなんともいえずいい。
Sweets恵味ゴールド
全国のスィートコーン産地で圧倒的な支持を得ている、一代交配の中早生。種をまいてから約88日に収穫最適期を迎える。ほかの恵味が、レモンイエローなのに比べて、色が少し濃い黄色だ。先端までびっしりと大粒の黄色い実が付く様は、ゴールドの名前から想像しやすいだろう。強いコクのある甘みをもち、粒の皮が柔らかい。とうもろこしは、完熟して収穫適期以内に収穫しないと過熟し、甘みや水分が抜けてどんどん固くなる。恵味ゴールドは、完熟後の糖度の低下、皮がしなびるのが遅いので、収穫適期がひろがる。
恵味キュートST
寒冷地に適した低温発芽に向いた品種。発芽率98%、初期育成がバツグンでよく育つ。早生種で、恵味シリーズの中でいちばん初めに収穫ができるのが特徴だ。種をまいたあと、およそ85日後に収穫適期を迎える。横根が太く、安定しているので倒伏に強い。キュートの実もずっしりと重い470g前後、長さは19cm以上あるので、食べごたえがある。実を覆う包皮は濃い緑色で厚く、猛暑下であっても、先端露出の心配がなく、虫や鳥の被害が少ない。
Sweets恵味スマイル
こちらは耐暑性があり、暖かい地方向けの品種だ。関東より西の作型に適応する。中早生種で種をまいてから87日後に収穫適期を迎える。こちらも根張がよく倒伏に強い。そしてほかの品種より耐病性の強いので、梅雨が明けたあとの、気温の上昇にも耐えることができるのが、最大の特徴だろう。実は大粒、鮮やかな黄色は光沢が強い。また、先端までびっしりついた粒の列の乱れが少なく食べやすい。
- Sweets恵味スター☆
名前にきちんと☆までつけて販売しているところがほとんどだ。異常低温下でも、安心して種をまくことができる低温に強い品種。発芽率も98%と高い。よく芽吹きよく育つ、中早生品種である。根張もよく風に倒れにくい。実の糖度は高く、粒も大きく、しなびも遅く店もちもいい、恵味シリーズのよい点を余さず持っている。そして抑制栽培に最適な品種だ。抑制栽培とは、本来の収穫期より、遅く収穫できるように調整する栽培方法だ。上手く時期を見て種をまき育てれば、晩生として夏中楽しめる。
恵味グレイス
恵味シリーズの中で最新の品種、いわば末っ子だ。恵味ゴールドの改良品種である。高い糖度やフルーティーなコク、しなびにくいので鮮度維持の行い易さなど、ゴールドのいいところを受け継ぎ、ゴールドよりさらに発芽がよくなり、耐病性もアップした。穂芯長が20.5cmと最も長いのも特徴。迫力のある大きさだ。
3. とうもろこし恵味の食べ方
まず、何よりもとうもろこしは鮮度が大事。買ったその日に調理することが一番のコツである。
加熱時間は短めを心がけよう
冷蔵庫に入っていて実が冷たかったり、常温であったり状態はさまざまだろう。できれば、とうもろこしを包む緑の包皮は全部はぎとらずに、一枚実を覆うぶんだけ残して茹でると、甘み味も旨みも逃げにくい。茹でている途中で、確認の味見をこまめに。生でも食べることのできる品種なので、茹でて柔らかくすることよりも、甘みが増したかどうかを確認しよう。電子レンジ加熱も推奨されている。茹でるよりも、恵味が持っている甘みが流れ出していかない、調理時間が短い、夏の暑いときに火を使わないと、いいことづくめだ。
結論
恵味は甘く、そして覚えやすい名前のついたとうもろこしである。とうもろこしは、収穫した直後から甘みが抜けていくため、採れたてを現地で食べることが最も美味しいのだが、恵味は甘みが抜けにくく、しわが寄りにくいため、お土産にも適している。覚えている名前をみつけたら、ぜひお土産にも買ってみるのはどうだろうか。