目次
1. なぜ正しい保存方法が重要になるの?

ごぼうは正しく保存することで、その風味を保つことができる。ただし、ごぼうにはいくつか種類があり、正しい方法で保存しないと早く痛んでしまう可能性もある。一般的には土付きごぼうのほうが日持ちするため、購入後すぐに使う予定がない場合は土付きのものを選ぶようにしよう。
2. 種類別!ごぼうの保存方法の早見表

市販のごぼうには、土付きごぼう・洗いごぼう・ささがきごぼうなどの種類がある。それぞれの基本的な保存方法をまとめておくので、ごぼうの種類に合わせて保存方法を選ぶようにしよう。
- 土付きごぼう:常温保存・冷蔵保存・冷凍保存のいずれも可能
- 洗いごぼう:冷蔵保存または冷凍保存のいずれかが可能
- ささがきごぼう(加工済み):基本的には冷蔵保存が可能
3. 土付きごぼうの常温保存のやり方

常温保存の場合は1か月程度もつ。やり方は土付きのまま新聞紙で包み、冷暗所で保存するというものだ。ごぼうは縦に成長するため、保存する際も壁に立てかけるなどしてなるべく立てて保存したほうがよい。また、立てる場合は細いほうを下にするのがおすすめ。なお、気温が高くなる夏場はごぼうが傷みやすいため冷暗所での常温保存は避けよう。
土に埋める常温保存のやり方
実は、ごぼうなどの根菜は土の中で保存することもできる。その上、保存期間は2か月ほどであり、冷暗所で常温保存するよりも長期保存が可能になる。庭やプランターなどがある場合は、軽く土を掘り返してから裸のまま埋めてしまうのがおすすめだ。なお、できる限り日陰の場所を選ぶとよい。
4. ごぼうの冷蔵保存のやり方

土付きごぼうを夏場に保存する場合や洗いごぼうを保存する場合には冷蔵保存がおすすめだ。やり方は冷蔵庫に入る大きさにカットし、新聞紙で包んでからポリ袋に入れて野菜室で保存するというものだ。泥付きなら2か月程度の保存が可能で、洗いごぼうなら1週間程度の保存が可能である。また、パック詰めされた市販のささがきごぼうも冷蔵庫で保存するとよい。
5. ごぼうの冷凍保存のやり方

ごぼうは土を落としたり、アク抜きしたりする必要があるため、時間のあるときに下処理をして冷凍するのがおすすめだ。1か月程度の長期保存が可能になり、凍ったままでも調理することもできる。生のまま冷凍する方法、加熱してから冷凍する方法、調理してから冷凍する方法の三つを紹介する。
その1.生のまま冷凍保存する方法
なるべくごぼうの鮮度を保ちたいなら、生のままごぼうを冷凍保存するのがおすすめだ。切り口から乾燥しやすいため、空気に触れる面積が小さくなるよう大きめのぶつ切りにするのがポイントだ。
- 4~5cm程度に長めのぶつ切りにして水にさらす
- よく水気を拭き取って1回分ずつラップに包む
- 保存袋にまとめて入れて、冷凍庫で保存する
冷凍したごぼうは、凍ったままの状態でも切ることができる。なお、固くて切りづらい場合は2~3分程度常温に置いておき、半解凍にしておくと切りやすくなる。
その2.加熱してから冷凍保存する方法
冷凍したごぼうを手軽に使いたい場合やすでに使い道が決まっている場合は、事前にカット・加熱してから冷凍保存するのがおすすめだ。炒めてから冷凍することで、解凍後の食感の変化を抑えられる。
- ささがきや乱切りなど用途に合わせてカットする
- 油で軽く炒めてから粗熱をとる
- 1回分ずつラップする
- 保存袋にまとめて入れて、冷凍庫で保存する
おすすめの切り方は、きんぴらごぼう・ごぼうサラダ・豚汁・炊き込みご飯などはささがきがよい。また、炒め物や煮物に使うなら斜め切りや乱切りにするのがおすすめだ。料理に使う際は凍った状態のまま使うことができる。
その3.調理してから冷凍保存する方法
ごぼうを冷凍する際は、あらかじめきんぴらごぼうなどにしておくというのもおすすめだ。冷凍保存のやり方自体は「加熱してから冷凍保存する方法」と同じで、調理済みのごぼうの粗熱を取ってから保存すればよい。お弁当用のシリコンカップに入れて保存すれば、より便利に使うことができる。
6. 長期保存が可能な「乾燥ごぼう」の作り方

ごぼうは天日干しして乾燥させることで1か月程度の長期保存が可能になる。乾燥ごぼうは、丁寧に洗ったごぼうをささがきにして、キッチンペーパーを敷いたトレイの上に並べる。そのトレイを日の当たる場所に1~2日程度置いておくと作ることができる。乾燥後は密閉容器などに入れて常温保存が可能。炊き込みご飯や汁物などに入れると、風味と食感がよくなり料理が美味しくなる。
結論
ごぼうの保存方法について紹介した。ごぼうは比較的日持ちする野菜だが、正しく保存しないと風味や食感が失われてしまうので注意が必要だ。また、長期保存を目的としない場合でも、時間があるときに下処理をして冷凍しておくことで、忙しいときでもすぐに使うことができる。目的に合わせて正しくごぼうを保存できるようになろう。