1. 香味野菜で、カニ鍋の香りを豊かにする!

カニ鍋は、カニから出る出汁の味や香りが強い。そのため、ただカニを煮込むだけでもスープが数段美味しくなる。しかしせっかくなら、さらに香味野菜を足して風味をより豊かにしたい。最もよく入れられる香味野菜は、ねぎだろう。ほかにも、しょうがやにんにくを細かく切って加えるのもよい。ただ、カニの風味を活かすためにも、入れ過ぎには注意したい。
苦手じゃないなら春菊も
ほかに、春菊を入れても美味しい。味にクセがあるため好き嫌いが分かれるかもしれないが、カニ鍋に入れられることが多いのだ。カニと春菊の相性がよいということだろう。よく煮込めば独特の香りが和らぐため、苦手な人も挑戦してみてもよさそうだ。ほかにも、たとえば仕上がり直前にかいわれ大根を入れる、あるいはゆず皮を刻んで入れるなどしても、香りが一段と豊かになるはずだ。カニの香りを壊さない程度に、好みの香味野菜を入れてみるのがおすすめだ。
2. カニ鍋に野菜出汁の旨みをプラスしたい!

スープを美味しくするのは、香味野菜だけではない。旨みをたっぷり含んだ出汁がよく出る野菜を使えば、カニ鍋をより美味しく食べることができる。代表的な野菜は、鍋の具材の定番でもあるしいたけだ。思いきってまるごと入れれば、出汁がスープにしっかりと出る。とくに旬の時期は、肉厚の歯ごたえも一緒に楽しみたい。
葉物野菜やにんじんをプラス
ほかには、葉物野菜やにんじんを入れるのもよい。にんじんは時間をかけて加熱する必要があるが、その分出汁を出すことができる。スープ自体の味とも相性がよいだろう。野菜の出汁は、種類によって甘かったり、香味が強かったりと幅がある。好みを反映しつつ、全体の味のバランスを取れれば申し分ないだろう。
出汁をしっかり出したいなら、干し野菜もOK
生野菜でも出汁が十分に出るが、もしより濃い出汁を求めるなら、干した野菜を使ってもよい。たとえば、干ししいたけや切り干し大根だ。スープの味付けを選ぶ食材で、かつ量に気を付けないとカニの出汁を打ち消してしまうおそれもあるが、試してみる価値はある。たとえばしょうゆ味、つまり一般的な和風の煮物に近い味付けであれば、比較的相性がよいだろう。
3. スープがしっかりしみ込む野菜で、カニ鍋の味を存分に楽しむ!

カニ鍋のスープを存分に楽しむなら、そのまま飲むのはもちろん、野菜にしみ込ませて食べるのもよい。とくに、スープのしみ込みやすい野菜を使えば、しっかりと味わえるだろう。たとえば、大根を厚めのいちょう切りにし、時間をじっくりかけて煮込んでみよう。スープをしみ込ませつつ、歯ごたえも楽しむことができる。メインの具材であるカニは、歯触りがよいものの柔らかめなので、大根の歯ごたえがよいアクセントになるはずだ。
季節に合わせて白菜やかぶを
季節などに応じて白菜やかぶを入れてみるのもよいだろう。とくに白菜からは出汁もしっかり出るため、スープの旨みが一段と増す。挙げた野菜以外でも、さっと加熱してほんのりとしたスープの味を楽しむのもよいし、くたくたになるまで煮込んでスープをしっかりとしみ込ませるのもよい。好みの煮込み加減で食べよう。
結論
カニ鍋には、さまざまな野菜を合わせたい。野菜の種類によって役割は違うが、どれもカニ鍋をより美味しくすることができる。注意する点は、カニの風味を打ち消さないこと。それさえ守れば、幅広い野菜を入れて食べることができる。普段食べている野菜も、カニの旨みと合わせると、まったく違う味として楽しめるかもしれない。あまり難しく考えず、気楽に野菜を選んで試してみるのがよいかもしれない。
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